ジャンプ先: 概要. 戻り値. 関連. フラグ. Python 例.

概要

camera( [camera] , [aspectRatio=float], [cameraScale=float], [centerOfInterest=linear], [clippingPlanes=boolean], [depthOfField=boolean], [displayFieldChart=boolean], [displayFilmGate=boolean], [displayFilmOrigin=boolean], [displayFilmPivot=boolean], [displayGateMask=boolean], [displayResolution=boolean], [displaySafeAction=boolean], [displaySafeTitle=boolean], [fStop=float], [farClipPlane=linear], [farFocusDistance=linear], [filmFit=string], [filmFitOffset=float], [filmRollOrder=string], [filmRollValue=angle], [filmTranslateH=float], [filmTranslateV=float], [focalLength=float], [focusDistance=linear], [homeCommand=string], [horizontalFieldOfView=angle], [horizontalFilmAperture=float], [horizontalFilmOffset=float], [horizontalPan=float], [horizontalRollPivot=float], [horizontalShake=float], [journalCommand=boolean], [lensSqueezeRatio=float], [motionBlur=boolean], [nearClipPlane=linear], [nearFocusDistance=linear], [orthographic=boolean], [orthographicWidth=linear], [overscan=float], [panZoomEnabled=boolean], [position=[linear, linear, linear]], [postScale=float], [preScale=float], [renderPanZoom=boolean], [rotation=[angle, angle, angle]], [shakeEnabled=boolean], [shakeOverscan=float], [shakeOverscanEnabled=boolean], [shutterAngle=angle], [startupCamera=boolean], [stereoHorizontalImageTranslate=float], [stereoHorizontalImageTranslateEnabled=boolean], [verticalFieldOfView=angle], [verticalFilmAperture=float], [verticalFilmOffset=float], [verticalLock=boolean], [verticalPan=float], [verticalRollPivot=float], [verticalShake=float], [worldCenterOfInterest=[linear, linear, linear]], [worldUp=[linear, linear, linear]], [zoom=float])

注: オブジェクトの名前と引数を表す文字列は、カンマで区切る必要があります。これはシノプシスに示されていません。

camera は、取り消し可能、照会可能、および 編集可能 です。

指定したプロパティでカメラを作成、編集、または照会します。

作成、編集、または照会したカメラは、viewPlace コマンドを使って再配置できます。カメラの設定の多くは、作成するレンダリングしたイメージに影響するだけです。カメラの設定には、絞り、シャッター スピード、フィルムに関するオプションなどがあります。カメラ アイコンをスケールしても、カメラのプロパティは変更されません。

戻り値

string[](トランスフォーム名とシェイプ名)

照会モードでは、戻り値のタイプは照会されたフラグに基づきます。

関連

cameraView, dolly, listCameras, lookThru, orbit, roll, track, tumble, viewCamera, viewClipPlane, viewFit, viewHeadOn, viewLookAt, viewPlace, viewSet

フラグ

aspectRatio, cameraScale, centerOfInterest, clippingPlanes, depthOfField, displayFieldChart, displayFilmGate, displayFilmOrigin, displayFilmPivot, displayGateMask, displayResolution, displaySafeAction, displaySafeTitle, fStop, farClipPlane, farFocusDistance, filmFit, filmFitOffset, filmRollOrder, filmRollValue, filmTranslateH, filmTranslateV, focalLength, focusDistance, homeCommand, horizontalFieldOfView, horizontalFilmAperture, horizontalFilmOffset, horizontalPan, horizontalRollPivot, horizontalShake, journalCommand, lensSqueezeRatio, motionBlur, nearClipPlane, nearFocusDistance, orthographic, orthographicWidth, overscan, panZoomEnabled, position, postScale, preScale, renderPanZoom, rotation, shakeEnabled, shakeOverscan, shakeOverscanEnabled, shutterAngle, startupCamera, stereoHorizontalImageTranslate, stereoHorizontalImageTranslateEnabled, verticalFieldOfView, verticalFilmAperture, verticalFilmOffset, verticalLock, verticalPan, verticalRollPivot, verticalShake, worldCenterOfInterest, worldUp, zoom
ロング ネーム(ショート ネーム) 引数タイプ プロパティ
aspectRatio(ar) float createqueryedit
フィルム バックの幅と高さの比率を設定します。
centerOfInterest(coi) linear createqueryedit
カメラの視点から注視点までの直線距離を設定します。
clippingPlanes(cp) boolean createqueryedit
手動でクリッピング プレーンを有効にします。
cameraScale(cs) float createqueryedit
カメラをスケールします。
displayFieldChart(dfc) boolean createqueryedit
カメラで見ているときの、ビデオのフィールド チャートの表示を有効にします。
displayGateMask(dgm) boolean createqueryedit
ゲート マスク、ファイル、または解像度を、ビューポートのエッジに向けてシェーディングされた領域として表示します。
displayFilmGate(dfg) boolean createqueryedit
カメラで見ているときの、フィルム ゲート アイコンの表示を有効にします。
displayFilmOrigin(dfo) boolean createqueryedit
カメラで見ているときの、フィルム原点のガイド表示を有効にします。
displayFilmPivot(dfp) boolean createqueryedit
カメラで見ているときの、フィルム ピボットのガイド表示を有効にします。
depthOfField(dof) boolean createqueryedit
オブジェクトの距離によって異なる焦点を設定するために、フィールド 深度の計算を実行するかどうかを決定します。
displayResolution(dr) boolean createqueryedit
カメラで見るときの、現在のレンダー解像度(レンダー グローバル(Render Globals)で定義された)の表示を有効にします。
displaySafeAction(dsa) boolean createqueryedit
カメラで見るときの、ビデオのセーフ アクションのガイド表示を有効にします。
displaySafeTitle(dst) boolean createqueryedit
カメラで見るときの、ビデオのセーフ タイトルのガイド表示を有効にします。
farClipPlane(fcp) linear createqueryedit
ファー クリッピング プレーンまでの距離を指定します。
focusDistance(fd) linear createqueryedit
カメラ正面の一定の距離に焦点を設定します。
filmFit(ff) string createqueryedit
どのようにデジタル イメージ(ピクセル単位)とフィルム バックを適合させるかを指定します。フィルム バックでは任意のフィルムのアスペクトが実数で定義され、デジタル イメージでは同等の任意の(しかし異なる)解像度が整数ピクセルで定義されるので、この 2 つを適合させるのはかなり複雑になります。デジタル イメージとフィルム バックを適合させるには、次の 4 つの選択肢があります。

horizontal
この場合、デジタル イメージは、水平方向でフィルム バックにぴったり一致するように変更されます。各ピクセルの水平方向のサイズ = (フィルム バック幅) / (水平解像度)になります。したがって、ピクセルの高さ = (ピクセルの幅) / (ピクセル アスペクト比)になります。ピクセルにはサイズがあるので、解像度により完全なイメージが得られます。そのイメージは、フィルム バックの幅と正確に一致します。高さについては、高すぎたり低すぎたりしてほとんど一致することはありません。ただし、数字を調整することで、非常に近い高さにすることはできます。
vertical
考え方は水平フィットと同じですが、垂直方向に適用されます。よって、デジタル イメージの高さはフィルム バックにぴったり一致しますが、幅は一致しません。
fill
これは便利な項目です。システムは、水平フィットと垂直フィットの両方を計算し、デジタル イメージがフィルム バックより大きくなる方を適用します。
overscan
カメラ ビューでフィルム ゲートをオーバースキャンすると、ドリーやズームに頼らずに、カメラ ビュー内からフラスタムの外側の振り付けアクションを行えます。この機能も、イメージ プレーンをアニメートするために不可欠です。
farFocusDistance(ffd) linear createqueryedit
ファー焦点(近距離)プレーンまでの直線距離を設定します。
filmFitOffset(ffo) float createqueryedit
上記の説明からわかるように、デジタル イメージがフィルム バックと正確に一致しないことがあるので、デジタル イメージとフィルム バックとの位置をどのように合わせるかという問題が残ります。このような場合、filmFitOffset が役に立ちます。通常、センターは位置合わせされています。filmFitOffset により、小さな方のイメージを大きなイメージの中に移動します。フィルムのオフセット距離をインチで指定します。
filmRollOrder(fro) string createqueryedit
ピボット値との関係でどのように回転を適用するかを指定します。
Rotate-Translate
フィルム バックを最初に回転し、ピボット ポイントの値分、移動します。
Translate-Rotate
フィルム バックを最初に移動し、ピボット ロールの値分、移動します。
filmRollValue(frv) angle createqueryedit
フィルム バックの回転量を指定します。回転値は度単位で指定します。回転は、指定されたピボット ポイントを中心に行われます。この値は、ポスト投影マトリックスの成分で、フィルム ロール マトリックスの計算に使用されます。
filmTranslateH(fth) float createqueryedit
フィルムの水平方向の移動です。値は表示領域に対して正規化されます。
filmTranslateV(ftv) float createqueryedit
フィルムの垂直方向の移動です。値は表示領域に対して正規化されます。
focalLength(fl) float createqueryedit
「焦点距離」が無限大になったときの、レンズとフィルム プレーンの間のレンズ軸に沿った距離です。これは、レンズの光学的な性質です。この倍精度パラメータは、常にミリメートル(mm)単位で指定します。
fStop(fs) float createqueryedit
実際のレンズには通常、レンズを通過する光を遮るダイヤフラムまたは他の絞りがあります。通常この絞りはほぼ円形で、レンズの正面から見たその直径がレンズの径と呼ばれています。レンズの径はしばしばレンズの焦点距離との関係によって定義されています。レンズの径が焦点距離の 1/8 であるレンズは、絞り(F)値 8 と呼ばれます。これは、レンズの光学的な性質です。
homeCommand(hc) string createqueryedit
「viewSet -home」がこのカメラに適用された場合に実行するコマンドを指定します。すべての「%camera」パラメータは、viewSet がコマンドを実行する前にカメラ名に置き換えられます。
horizontalFieldOfView(hfv) angle createqueryedit
これは、無限大に焦点を合わせた(つまり、焦点距離が遠くにある)場合にレンズから見たフィルム バックの幅で、角度として測定されます。測定された角度は、ピクセル、デジタル イメージ、またはどのアスペクトにも関係しないことに注意してください。ビュー アングルは派生フィールドで、Alias によって内部的に使用されず、他の情報で完全に定義することができます。ユーザの便宜のために用意されています。ビュー アングルは、aov = 2 × atan( fbw / (2 × f) ) の式で導かれます。ここで、「aov」はビュー アングル、「fbw」は再生フィルム幅、「f」は焦点距離です。
horizontalFilmAperture(hfa) float createqueryedit
カメラのフィルム プレーンの水平方向の幅です。カメラのフィルムは、フィルム プレーンに配置されています。レンズ正面のシーンのイメージに対して露出されているフィルムの大きさで、フィルム バックの長方形の領域に制限されます。この倍精度パラメータは、常にインチ(inch)で指定します。
horizontalFilmOffset(hfo) float createqueryedit
フィルム バックの中心からの水平方向のオフセットです。通常、フィルム バックはレンズ軸上にセンタリングされます。しかし、これは必ずしもそうだというわけではありません。フィルム オフセットは、レンズ軸からのフィルム バックの中心のディスプレイスメントで、インチ(inch)で測定されます。フィルム バックをオフセットするとイメージが歪むので注意してください。焦点は変わりません。この倍精度パラメータは、常にインチ(inch)で指定します。
horizontalShake(hs) float createqueryedit
フィルム バックの中心からの別の水平オフセットです。水平フィルム オフセット アトリビュートに加えてカメラ上で使用することや格納することができます。カメラ内部でのフィルム ベースのカメラ シェイクを可能にします。これは、フィルム オフセット アトリビュートとまったく同じ単位と座標で機能します。このアトリビュートのエフェクトは、シェイクの有効化アトリビュートによって切り替えられます。
horizontalRollPivot(hrp) float createqueryedit
再生フィルムの中心からの水平ピボット ポイント。このピボット ポイントは、再生フィルムの回転中に使用されます。ピボットは、回転の中心となるポイントです。この倍精度パラメータは、正規化されたビューポートに対応します。この値は、投影後のマトリックスの一部になります。
lensSqueezeRatio(lsr) float createqueryedit
現在のところ、これはカメラ エディタの情報フィールドにすぎませんが、一部のフィルム フォーマットで通常使用されているアナモフィック レンズの水平方向のゆがみを矯正することを目的としています。このフラグを使用した場合、ピクセル アスペクトのような働きをします。ただし、レンズの歪み(意図的であろうと、なかろうと)は出力ハードウェアの量子化とはわずかに異なることに注意してください。「net」の歪みパラメータは両方に対して使用できるため、混乱を招く可能性があります。
journalCommand(jc) boolean createqueryedit
Journal コマンドは camera コマンドとインタラクティブに作用します。カメラがジャーナルされる場合、コマンドは元に戻すことができます。
motionBlur(mb) boolean createqueryedit
カメラのイメージを、オブジェクトのイメージに対してモーション ブラーするかどうか決定します。たとえば、カメラの動きをぼやけさせたい場合は、flyby を実行します。
nearClipPlane(ncp) linear createqueryedit
ニア クリッピング プレーンまでの距離を指定します。
nearFocusDistance(nfd) linear createqueryedit
ニア焦点(近距離)プレーンまでの直線距離です。
panZoomEnabled(pze) boolean createqueryedit
カメラの 2D パン/2D ズームの切り替え
renderPanZoom(rpz) boolean createqueryedit
レンダーでのカメラの 2D パン/2D ズームの切り替え
horizontalPan(hpn) float createqueryedit
カメラの水平 2D パン(インチ)
verticalPan(vpn) float createqueryedit
カメラの垂直 2D パン(インチ)
zoom(zom) float createqueryedit
フィルムで表示可能なフラスタムを表示する割り合い
position(p) [linear, linear, linear] createqueryedit
カメラを移動させるための 3 つのリニア値を指定できます。
postScale(pts) float createqueryedit
スケール後の値です。計算した投影マトリックスに対してこの値が掛けられます。フィルム ロール後に適用されます。
preScale(prs) float createqueryedit
スケール前の値です。計算した投影マトリックスに対してこの値が掛けられます。フィルム ロール前に適用されます。
orthographic(o) boolean createqueryedit
正射投影カメラを有効にします。
overscan(ovr) float createqueryedit
オーバースキャンの値をパーセンテージで設定します。
orthographicWidth(ow) linear createqueryedit
正射投影カメラの幅を設定します。
rotation(rot) [angle, angle, angle] createqueryedit
カメラを回転させるための 3 つの角度値を指定できます。
shakeEnabled(se) boolean createqueryedit
水平と垂直シェイク アトリビュートのエフェクトを切り替えます。
shakeOverscan(so) float createqueryedit
出力レンダリング イメージのオーバースキャンの量をコントロールします。フィルム ベースのカメラ シェイクを追加するために使用します。カメラのフィルム アパーチャへの乗数として機能します。
shakeOverscanEnabled(soe) boolean createqueryedit
オーバースキャンのシェイク アトリビュートのエフェクトを切り替えます。
stereoHorizontalImageTranslateEnabled(she) boolean createqueryedit
立体視HIT アトリビュートのエフェクトを切り替えます。
stereoHorizontalImageTranslate(hit) float createqueryedit
立体視カメラ リグで使用するためのフィルム バック オフセットです。
shutterAngle(sa) angle createqueryedit
シャッター角度(度)を指定します。
startupCamera(sc) boolean createqueryedit
スタートアップ カメラに削除不能の暗黙のフラグを付けます。このフラグは、カメラのスタートアップ状態を設定または照会するために使用できます。スタートアップ カメラは、常に最低 1 つ設定する必要があります。
verticalFieldOfView(vfv) angle createqueryedit
ビューの垂直方向のフィールドを設定します。
verticalFilmAperture(vfa) float createqueryedit
カメラのフィルム プレーンの垂直方向の高さです。この倍精度パラメータは、常にインチ(inch)で指定します。
verticalFilmOffset(vfo) float createqueryedit
フィルム バックの中心からの垂直方向のオフセットです。この倍精度パラメータは、常にインチ(inch)で指定します。
verticalShake(vs) float createqueryedit
フィルム バックの中心からの垂直方向のオフセットです。水平シェイク アトリビュートの説明を参照してください。この項目は、シェイクの有効化アトリビュートによって切り替えられます。
verticalRollPivot(vrp) float createqueryedit
フィルム バックの回転に使用する垂直方向のピボット ポイントです。この倍精度パラメータは、正規化されたビューポートに対応します。この値を使用して、投影後のマトリックスの成分である、フィルム ロール マトリックスが計算されます。
verticalLock(vl) boolean createqueryedit
垂直フィルム アパーチャのサイズをロックします。
worldCenterOfInterest(wci) [linear, linear, linear] createqueryedit
カメラのワールド座標での注視点です。
worldUp(wup) [linear, linear, linear] createqueryedit
カメラのワールド アップ ベクトルの座標です。

フラグはコマンドの作成モードで表示できます フラグはコマンドの編集モードで表示できます
フラグはコマンドの照会モードで表示できます フラグに複数の引数を指定し、タプルまたはリストとして渡すことができます。

Python 例

import maya.cmds as cmds

# Create a camera and get the shape name.
cameraName = cmds.camera()
cameraShape = cameraName[1]
# Get the focal length of the camera.
focalLength = cmds.camera(cameraShape, q=True, fl=True)
# Change the film fit type.
cmds.camera( cameraShape, e=True, ff='overscan' )