液体(Liquids)アトリビュートが多数追加され、リアルな液体のような外観と動作の流体エフェクトを生成できるようになりました。
密度圧力(Density Pressure)と密度圧力のしきい値(Density Pressure Threshold)
流体の出力メッシュ(Output Mesh)パフォーマンスの向上と機能追加
Maya 2012 では、出力メッシュのパフォーマンスが向上し、新たなアトリビュートが追加されました。
圧力(Pressure)と圧力のしきい値(Pressure Threshold)
気体の温度効果をシミュレートする温度(Temperature)グリッドに、新しい圧力(Pressure)アトリビュートが追加されています。圧力アトリビュートは、気体が熱せられ急激に膨張した場合の圧力の増加をシミュレートします。
圧力のしきい値(Pressure Threshold)は、圧力がボクセル単位で適用される場合の温度の値を指定します。圧力のしきい値よりも温度が低いボクセルには、圧力は適用されません。
圧力と圧力のしきい値は、コンテンツの詳細(Contents Details)の温度(Temperature)セクションにあります。
サイズ自動変更のマージン(Auto Resize Margin)
サイズ自動変更のマージン(Auto Resize Margin)は、流体コンテナの境界と、流体内の一定以上の密度の領域の間に追加される空のボクセルの数を指定します。サイズ自動変更のマージンにより、流体はサイズが自動的に変更される境界線付近で、より自然に流れるようになります。密度が低く高速で移動する流体に使用すると便利です。
新しいサブステップでのサイズ変更(Resize In Substeps)アトリビュートを使用すると、流体コンテナをサブステップごとにサイズ変更できます。旧バージョンの Maya を使用している、またはサブステップでのサイズ変更(Resize In Substeps)がオフの場合、流体はシミュレーション ステップごとに 1 ボクセルだけサイズ変更されます。サブステップでの放出(Emit In Substeps)がオンの場合、特にサブステップの数値が高い場合は、高速で移動する流体はより正確にサイズ変更されます。
新しいサブステップでの放出(Emit In Substeps)アトリビュートを使用すると、流体の放出は 1 ステップに 1 回ではなく、サブステップごとに計算されます。サブステップでの放出は、爆発などの放出速度の速いエフェクトに使用すると便利です。
流体のインタラクティブな描画が向上し、流体エフェクトの再生が速くスムーズになりました。パフォーマンスの向上は、テクスチャをマップした流体エフェクトやキャッシュされた流体エフェクトの再生時に特に顕著です。また、インタラクティブな描画が向上したことにより、特に、エフェクトで内部ライトを使用している(実際のライト(Real Lights)がオフの)場合、流体コンテナのリアルタイム操作(タンブル、ドリー、回転)も速くなりました。