Mudbox からオブジェクトを受信する
 
 
 

Mudbox から Maya へオブジェクトを送信するには、Mudbox のファイル(File)メニューにある Maya へ送信(Send to Maya)コマンドを使用します。これらのオブジェクトは、Mudbox で作成されたか、Maya から Mudbox へ送信されたものです。ペイント レイヤまたはスカルプト レイヤをオブジェクトに適用すると、そのためには、Maya へ送信(Send to Maya)コマンドに関連付けたプリファレンスを使用してこれらを Maya に送信する方法を選択できます。

Mudbox から Maya にオブジェクトを送信するには、次の操作を実行します。

  1. Mudbox で Maya に送信するオブジェクトを選択します。
    注:シーン内に複数のオブジェクトが存在して特定のオブジェクトを選択しなければ、シーン全体が Maya に送信されます。
  2. ファイル(File)メニューから Maya へ送信(Send to Maya)を選択します。
  3. 次に、以下のコマンドから選択します。
    • 選択を新規シーンとして送信(Send Selected as New Scene): デフォルトではシーン全体が送信されるため、シーン内に複数のオブジェクトが存在し、その一部のオブジェクトを Maya に送信する場合に、このコマンドを使用します。
    • カレント シーンの更新(Update Current Scene): ペイント レイヤまたはスカルプト レイヤを Maya 内のオブジェクトに追加する場合に、このコマンドを使用します。
      注:相互運用ウィジェットの右にある更新(Update)ボタンをクリックして、カレント シーンを更新することもできます。
    • 現在のシーンを更新(Update Current Scene): Maya 内のオブジェクトのテクスチャだけを更新する場合に、このコマンドを使用します。
    • 選択を現在のシーンに追加(Add Selected to Current Scene)既存の Maya シーンにオブジェクトを追加する場合に、このコマンドを使用します。
    • 以前選択したオブジェクトを選択(Select Previously Selected Objects): 以前に複数のオブジェクトを同時に送信したことがある場合、このコマンドでそのすべてのオブジェクトを選択できます。ただし、複数のオブジェクトを別々に送信した場合、最後に送信したオブジェクトのみが選択されます。

      オブジェクトにペイント レイヤやスカルプト レイヤのプリファレンスを設定する場合は、プリファレンス(Preferences)を選択します。Maya 送信基本設定(Maya Send Preferences)ダイアログが表示されます。このダイアログから以下のプリファレンスを設定できます。

      ペイント レイヤのプリファレンスを設定する場合は、以下のいずれかを選択します。

      1. ペイント レイヤを送信しない(Do not send paint layers): ペイント レイヤを送信しない場合に選択します。
      2. 送信前に各チャンネルでペイント レイヤをフラット化する(Flatten paint layers in each channel before sending): すべてのペイント レイヤを単一のレイヤに結合する場合に選択します。
      3. ペイント レイヤを個別に送信(Send paint layers separately): ペイント レイヤを個別のレイヤとして送信する場合に選択します。

      スカルプト レイヤのプリファレンスを設定する場合は、以下のいずれかを選択します。

      1. 送信前にスカルプト レイヤをフラット化する(Flatten sculpt layers before sending): スカルプト レイヤをブレンド シェイプに変換しない場合に選択します。
      2. 現在のメッシュ レベルのスカルプト レイヤを Maya ブレンドシェイプとして書き出す(Export sculpt layers on current mesh level as Maya blendshapes): スカルプト レイヤをブレンド シェイプに変換する場合に選択します。
      注:以下の 2 つのプリファレンスは、ウィンドウ(Windows)メニューからも変更できます。ウィンドウ(Windows) > 基本設定(Preferences)と進んで FBX を選択すると、レイヤをブレンド シェイプとして書き出し(Export Layers as Blendshapes)書き出し時にペイント レイヤをフラット化(Flatten Paint Layers On Export)を選択できます。ただし、ウィンドウ メニューからプリファレンスを変更すると、Maya 送信プリファレンス(Maya Send Preferences)のプリファレンスは自動的に変更されません。

  4. プリファレンスを設定してコマンドの 1 つを選択すると、画面下部のステータスバーの右側に相互運用ウィジェット が表示され、Maya と Mudbox がコネクトされていることを示します。

制限事項

Maya と Mudbox の送信ワークフローに関しては、既知の制限事項がいくつかあります。オブジェクトを Mudbox に送信するときに、次の 2 つのメッセージのいずれかが表示されることがあります。

いずれの問題も、Maya で修正できます。

「価数の多い頂点(High-valence vertex)」の場合は、次の操作を実行します。

注:これは、球面オブジェクトに関係すいることの多い問題です。
  1. Maya でオブジェクトを選択します。
  2. ウィンドウ(Windows)メニューからアトリビュート エディタ(Attribute Editor)を選択します。
  3. ポリゴン球体ヒストリ(Poly Sphere History)を選択します。
  4. 軸の分割数(Subdivisions Axis)高さの分割数(Subdivisions Height)の各フィールドの値を 1.5 に変更します。
  5. ウィンドウ メニューから UV テクスチャ エディタ(UV Texture Editor)を選択します。
  6. UV シェル移動ツール(Move UV Shell tool)を選択してオブジェクトを小さくし、境界に接触しないようにします。

「タイル境界と交差する UV フェース(UV Faces Crossing Tile Boundaries)」の場合は、次の操作を実行します。

  1. ウィンドウ(Windows)メニューから UV テクスチャ エディタ(UV Texture Editor)を選択します。
  2. UV シェル移動ツール(Move UV Shell tool)ツールを選択してオブジェクトのサイズを小さくし、境界に接触しないようにします。

さらに、Mudbox では、同じ メッシュでの複数のマテリアルがサポートされないという制限事項もあります。そのため、複数のマテリアルを含むメッシュを Maya から Mudbox に送信しても、Mudbox のメッシュに表示されるのはこれらのマテリアルの内 1 つだけです。具体的に、Mudbox ではメッシュの最初のフェース(ID 0)に適用したマテリアルが選択されます。

関連項目