AutoCAD と Showcase の間での最適な相互運用性を実現するには、ここで説明するガイドラインに従ってください。
- レイヤの割り当て
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Showcase では、1 つのオブジェクトの選択に基づいて、つまり、その選択項目と同じマテリアルまたはレイヤに基づいて、複数のオブジェクトを選択できます。したがって、AutoCAD でレイヤを割り当てる場合、レイヤの作成は、マテリアルの割り当てに基づいて行います(それにより、AutoCAD
で迅速に作業できます)。または、Showcase でまとめて選択する必要があるオブジェクトをグループ化して行います。マテリアル別にグループ化すると、3ds Max に書き出す場合にも役立つ可能性があります。AutoCAD のブロックを使用して項目をグループ化します。AutoCAD
のグループは Showcase ではサポートされていません。
- モデルの位置
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AutoCAD モデルを特定の位置に配置する必要がない場合は、モデルを原点(XYZ=0,0,0)に配置してください。こうすると、Showcase に環境を追加するときに生じる可能性がある問題を回避できます。
- 単位
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場合によっては AutoCAD で、想定した単位が使用されていないこともあります。AutoCAD でファイルの単位(_UNITS)を確認し、それらの単位と行っている作業が一致していることを確認します。マテリアルは、前述の場所で公開されているファイルの単位を取得するので、この方法はマテリアルを操作する場合にも役立ちます。たとえば、1
を 1 メートルと考えていても、実際には 1 インチになっている場合があります。その場合、Showcase に読み込むと、モデルのサイズが小さくなります。
- マテリアル プロパティ
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AutoCAD 内でマテリアルの位置、回転、またはスケールを調整する必要がある場合は、マテリアル マッピングではなくマテリアル プロパティを使用して操作します。マテリアル マッピング座標は、他の製品では必ずしも認識されるとは限りませんが、マテリアル内のトランスフォームは、マテリアル自体に含まれて書き出されます。この方法では、回転やスケールの異なるマテリアルが必要な場合に、マテリアルの複製を作成することが必要になりますが、Showcase
での時間短縮につながります。
- オブジェクトの数
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AutoCAD で 3D モデルを作成する際には、可能な限り結合を作成して、Showcase で管理するオブジェクトの数を少なくします。
- 詳細レベル
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Showcase に DWG ファイルを読み込む場合は、詳細レベルの入力が求められます。(詳細については、「
読み込み変換設定を調整する」を参照。)読み込むモデルと必要な精度によって、[変換設定を変更]ウィンドウの[大きなパーツ]が適することも[細部]が適することもあります。モデルの一部分に数多くの詳細が必要で、他の部分にはそれほど必要でない場合は、2 つの DWG ファイルに分割して(AutoCAD
の WBLOCK を実行して原点を変更しないようにして)、それらのファイルを異なる詳細レベルで読み込むことができます。
- 再ロード
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Showcase に書き出した後に、AutoCAD でモデルに変更を加えると、Showcase の[読み込みステータス]ウィンドウで、ファイル名の横に赤い文字で、再ロードが必要であることを示すメッセージが表示されます。このテキストをクリックすると、モデルの最新バージョンが得られます。また、モデルを別のファイルに置き換えたり(AutoCAD
で増分バージョンを保存している場合)、[読み込みステータス]ウィンドウから詳細レベルを変更することもできます。
再ロードすると、Showcase で再ロードしたオブジェクトが拡大表示されます。外部シーンでは、再ロードしたオブジェクトが表示されると便利ですが、既に内部シーンを表示している場合は、壁などのオブジェクトに隠れてしまう可能性があります。この問題を解決するには、保持したい視点で
Showcase ショットを作成します([T]を押します)。このようなショットを、後でストーリーボードに追加できます。
Showcase でマテリアルに変更を加えてモデルを再ロードすると、その変更内容が保存され、dwg ファイル内のマテリアルは破棄されます。