Alias モデルを準備する

 
 
 

このトピックで説明する手順を実行する必要があるのは、Autodesk® Alias™ (旧称: AliasSTUDIO または StudioTools)からモデルを読み込む場合だけです。

Alias のバージョンに関する注意事項

AliasSTUDIO バージョン 13 以降には SaveLayers アドインが備わっています。このアドインにより、レイヤごとに別々のファイルを自動的に書き出すことができます。複数のファイルを書き出す場合、各ファイルに対して別々のテッセレーション設定を使用することができます。たとえば、小さいパーツに対しては細かいテッセレーション設定、大きいサーフェスに対しては粗いテッセレーション設定をそれぞれ使用できます。

このアドインは、以前のバージョンの Alias ソフトウェアでは利用できません。これらのバージョンにおいて、レイヤごとに別々のテッセレーション設定を使用する場合は、各レイヤを別々のファイルとして明示的に保存する必要があります。

Alias モデルを準備する

Alias モデルを準備する前に、次の手順を実行してください。これにより、モデルが Autodesk® Showcase™ で正しく表示されるようになります。

注:

Autodesk Showcase のマテリアルおよび環境と一緒に表示したときに最適な結果が得られるようにするため、読み込み元モデリング アプリケーション上で、モデルをリアル ワールド サイズで作成してください。Alias イメージ プレーンは、Showcase でサポートされていません。

Alias で、次の作業を実行します。

  1. Alias プロジェクトをバックアップします。
  2. すべてのレイヤを表示します。
  3. Autodesk Showcase で表示したくないレイヤおよびオブジェクトをすべて削除します。

    これにより、ワークフローと対話操作が高速化されます。

  4. 関連するジオメトリをレイヤにまとめます(ダッシュボード コンポーネントをレイヤに配置する、車体をレイヤに配置する、タイヤをレイヤに配置する、など)。

    これにより、バリエーションを設定する作業、およびマテリアルをモデルに割り当てる作業が簡単になります。

  5. レイヤ内のシンメトリに対するジオメトリを作成します。

    Showcase では、対称のジオメトリおよびミラーされたジオメトリの読み込みがサポートされており、シーン内のジオメトリの複製およびミラー化を行うことができます。

  6. インスタンスに対してジオメトリを作成します。
  7. コンストラクション ヒストリを削除します。これにより、変更内容が保持されます。

    [Delete] > [Delete constr history]を選択します。

Autodesk の .wire ファイルが Showcase に読み込まれる際、ごくまれに不整合が生じることがあります。たとえば、トランスフォーム内容が失われる、マテリアルが誤って割り当てられる、オブジェクトが複製される、などの問題が生じることがあります。この場合、Alias でそのファイルを再度開き、すべてのオブジェクトを 1 つのノードにグループ化したあと、ファイルを保存し、それから Showcase に読み込みます。

モデルを頻繁に更新する必要がある場合

Autodesk Showcase では、[編集] > [法線を表示]をクリックして法線を表示することや、[編集] > [法線を反転させる]をクリックして法線を反転させることができます。しかし、モデルを頻繁に更新する場合は、Alias で法線を固定した方がよい場合があります。

Alias で、次の作業を実行します。

  1. パレットで[オブジェクト編集] > [法線ツール] > [法線を統一]を選択します。

    法線をカメラ方向(外側)に向けるため、アタッチされているサーフェスのグループを選択します。

ステッチおよびシェルされたサーフェスを作成する

APF ファイルを作成して、同じレイヤ内で同じマテリアルを共有しているすべての隣接サーフェスをシェル(ステッチ)する場合は、自動ステッチ スクリプトを使用できます。この操作を行うカスタム スクリプトを作成できます。詳細については、Showcase Customization Help を参照してください。[ヘルプ] > [カスタマイズ ヘルプ]を選択し、[Showcase カスタマイズ ヘルプ] > [Python スクリプトおよびアドイン] > [カスタム読み込みスクリプト]に移動します。

個々のレイヤの .wire ファイルを保存する

各レイヤに割り当てられているコンポーネントを .wire ファイルとして保存します。

1 つのモデルに対して複数のファイルを作成することにより、モデルの特定パーツを Autodesk Showcase に読み込むこと、レイヤを追跡すること、および、ファイル ロード時により適切なフィードバックを得ることができます。

Alias で、次の作業を実行します。

  1. あるレイヤに割り当てられているすべてのコンポーネントを選択します。
  2. [ファイル] > [書き出し] > [名前を付けてアクティブ(.wire)]を選択します。
  3. ファイルにわかりやすい名前を付けます。
  4. [保存]をクリックします。

Alias アドイン マネージャから saveLayers アドインを試してみることが役立つ場合があります。saveLayers は、一度ロードすると、Alias の[レイヤ]メニューからアクセスできます。