プレビュー(インスタントオン)アンビエント シャドウをセットアップする

 
 
 

プレビュー(インスタントオン)アンビエント シャドウは、スクリーンスペース アンビエント オクルージョン(SSAO)を使用して作成されます。SSAO は、ベイク処理されたアンビエント シャドウの効果をリアルタイムに近似する技法です。この技法により、アンビエント シャドウが計算済みでなくても迅速に有効にすることができます。ベイク処理されたシャドウと同程度に品質を高くすることはできませんが、効果は瞬時に得られます。

SSAO では、画面上の各ピクセルを分析して周囲のサンプル点と比較する処理が行われます。この比較の領域を半径といいます。SSAO により、各サンプル点からのオクルージョンの量の計算が試行されます。次のものには、SSAO が適用されます。

次のものには、SSAO は適用されません。

Showcase では既定で、新しいシーンに SSAO シャドウが使用されます。以前のバージョンの Showcase で作成されたアンビエント シャドウを含むシーンを開いた場合は、SSAO アンビエント シャドウではなく、計算済みの(ベイク処理された)アンビエント シャドウが表示されます。

プレビュー(インスタントオン、SSAO)アンビエント シャドウをセットアップするには:

  1. [外観設定] > [アンビエント シャドウ]を選択します。
  2. [アンビエント シャドウ]ウィンドウで、[タイプ]ボックスから[プレビュー(インスタントオン)]を選択します。

    プレビュー アンビエント シャドウが表示され、ベイク処理されたアンビエント シャドウは非表示になりますが、破棄されることはありません。

  3. [半径]スライダを使用して、オクルージョンの計算に使用される半径のサイズを調整します。

    値を大きくすると、割れ目から伸びるシャドウの範囲が広がりますが、パフォーマンスは低下するおそれがあります。

  4. シャドウのカラーを変更するには、[カラー]ボックスをクリックし、[カラー]ウィンドウから新しいカラーを選択します。

    この機能が便利なケースの例としては、シャドウがシーンに黒いしみのような外観を与えている場合に、シーン内で青空やアクセント ライトの濃淡の色合いをシミュレートしたい場合などがあります。

  5. [カラー]スライダを使用して、シャドウの透明度を設定します。

    スライドを[適用]の方にドラッグすると、不透明度が高くなります。

  6. プレビュー アンビエント シャドウをぼかす(表示品質を高くしてフレーム レートを下げる)には、[スムージング]を選択します。