プロパティ エディタでのプロパティの修正
 
 
 

プロパティ エディタには、エレメントのプロパティが表示されます。プロパティ エディタは、シーン内のエレメントの定義や変更を行うために頻繁に使用する基本ツールです。

Softimage でエレメントの作業や選択を行ったときのプロパティ エディタの動作を定義できます。選択に従い、同じタイプのエレメントが選択された場合にプロパティを表示する、選択されたエレメントのプロパティをリサイクルして表示する、またはロックして同じエレメントのプロパティを常に表示することができます。詳細については、「プロパティ エディタのロック、リサイクル、およびフォーカス」を参照してください。

プロパティ エディタの詳細

プロパティ エディタには次の要素があります。

A

同じエディタで各種プロパティの表示を切り替えます。下にある矢印をクリックすると、プロパティの展開/縮小が切り替わります。

B

プロパティ内のパラメータのタブを切り替えます。

C

親ノードのプロパティを開きます。

D

プロパティの表示履歴の次または前の項目に移動します。右クリックすると履歴から特定のプロパティを選択できます。

E

パラメータ値の表示と設定を行います。

F

アニメーション アイコン: アニメーションを設定し、現在の状態を表示します。クリックしてキーを設定するか、削除します。右クリックして、アニメーション アイコン メニューを開きます。

G

カラー ボックス: カラー エディタが開き、使用する色を選択または決定できます。

H

接続アイコン: パラメータ値をシェーダ、ウェイト マップ、テクスチャ マップ、または頂点カラー プロパティにリンクします。またはシェーダを挿入します。右クリックでメニューが表示されます。

マップを接続するシーン エレメント」または「接続アイコンの状態」(「マテリアルとシェーダ」)を参照してください。

注:すべてのプロパティ エディタに、上記のすべてのオプションがあるとは限りません。

A

タイトル バー: プロパティ エディタの名前と、属しているエレメントが表示されます。ウィンドウの折りたたみや展開を行うには、タイトル バーをダブルクリックします。

B

プロパティ セット タブ: プロパティ エディタ内の関連のあるプロパティ セットを表示します。

C

プロパティ セットの展開と折りたたみを行います。

右上の領域(タイトル バーの下)の内容は、次のとおりです。

A

[リセット](Revert)アイコン: すべてのコントロールの値が、プロパティ エディタを最初に開いたときの値にリセットされます。

B

[プリセット](Preset) アイコン: パラメータ値のプリセットを保存またはロードできます。「プロパティ設定のプリセットを作成する」(「シーン エレメント」)を参照してください。

C

[ヘルプ](Help) アイコン: 上のタブで選択されているプロパティ セットの全プロパティに関するヘルプ情報を参照できます。また、各プロパティ セットのヘッダにもヘルプ アイコンがあります。

アニメーション コントロール

プロパティ エディタの左上の領域(タイトル バーのすぐ下)には、プロパティのキーフレーム設定に関する次のコントロールがあります。

A

[キーフレーム](keyframe)アイコン: プロパティページにあるマークパラメータの現在の設定に対してキーフレームを設定または削除します。さらにオプションを表示するには、該当する位置を右クリックします。キーフレームの詳細については、「キーを使用してアニメートする」(「アニメーション」)を参照してください。

B

2 つの[矢印](arrow)アイコン: 前のキーフレームまたは次のキーフレームに移動できます。

プロパティ エディタのロック、リサイクル、およびフォーカス

右上隅のほうにある 3 つのアイコンは、エレメントの作業時や選択時のプロパティ エディタの更新方法をコントロールします。

A

[フォーカス](Focus)アイコン: プロパティ エディタを更新して、選択した任意のエレメントのプロパティと同じのタイプのプロパティを表示します(つまり、プロパティのタイプを「フォーカス」します)。たとえば、スポットライトの[ライト]プロパティを表示してから点光源を選択すると、プロパティ エディタが更新されて、点光源の[ライト]プロパティが表示されます。ただし、ジオメトリック オブジェクトを選択した場合は、プロパティ エディタは更新されません。

B

[リサイクル](Recycle) アイコン: プロパティ エディタは開いたままで、選択した任意のエレメントのプロパティが表示されます。プロパティ エディタを常に 1 つだけを開いておきたい場合に便利です。たとえば、立方体を選択すると、プロパティ エディタには立方体のプロパティが表示されます。続けてライトを選択すると、同じプロパティ エディタにライトのプロパティが表示されます。

C

[ロック](Lock)アイコン: 現在のプロパティをそのまま表示して、プロパティ エディタが更新されないようにします。他のエレメントの他のプロパティ エディタを開くことはできます。

多形性スライダ

プロパティ エディタをサイズ変更した結果、スライダを表示したり効果的に使用したりするのに十分なスペースがなくなると、スライダは入力ボックスになります。プロパティ エディタのサイズを大きくすると、入力ボックスはスライダに戻ります。

A

サイズを小さくしたときの入力ボックスの状態

B

サイズを大きくしたときのスライダの状態

プロパティ エディタを表示する

エレメントのプロパティ エディタには、数通りの方法でアクセスできます。エディタの表示方法は、現在の作業内容によって異なります。

  • オブジェクトを選択して以下を実行します。

    • [Enter]を押すと、オブジェクトのプロパティ エディタが表示されます。

      または

    • [Alt]+[Enter]を押すと、オブジェクトとそのすべての子のプロパティ エディタが表示されます。

  • Explorer で、エレメントのアイコンをクリックします。または、エレメントを選択し、[選択]パネルの[選択](Selection)ボタンをクリックしてメニューを表示すれば、そこからプロパティを選択できます。表示するプロパティ セットのアイコンをクリックします。

  • ショートカット キーを使用してプロパティ エディタを開きます。たとえば[Ctrl]+[K]を押すと、選択したオブジェクトの[Local Transform]プロパティ エディタまたは[Global Transform]プロパティ エディタが開きます。希望のプロパティ エディタを開く独自のショートカット キーを作成することもできます。詳細については、「キー マップ」(「カスタマイズ」)を参照してください。

プロパティ エディタによっては別の方法でも表示できます。

  • [Page Up]または[Page Down]キーを押すか、プロパティ エディタのインスペクト ノード コントローラの[上へ](Up)[前へ](Previous)[次へ](Next)アイコンを選択すると、以前に開いたプロパティ エディタを前後に移動できます ([前へ](Previous)または[次へ](Next)アイコンを右クリックすると、最近表示したノードのリストから選択を行うことができます)。

注:[Page Up]キーと[Page Down]キーを使用すると、すべてのプロパティ エディタを閉じた後でも、プロパティ エディタを表示することができます。
  • レンダ リージョンの境界線を右クリックし、ポップアップ メニューから[プロパティ](Properties)を選択します。リージョンの[View Rendering Options]プロパティ エディタが表示されます。

  • 目のアイコン メニューから[可視性オプション](Visibility Options)を選択するか、ビューポートの表示モード メニューから[ディスプレイ オプション](Display Options)を選択します。プロパティ エディタが表示され、エレメントとビューポートの表示方法を指定できます。

  • ほとんどの場合、コマンドを選択するとプロパティ エディタが自動的に表示されます。たとえば、[取得](Get) [マテリアル](Material)を選択し、メニューからマテリアルシェーダを選択すると、マテリアルシェーダのプロパティ エディタが自動的に表示されます。

プロパティ エディタを閉じる

フローティング ウィンドウとして表示されるプロパティ エディタは、タイトル バーの右の[[×]]をクリックすると閉じることができます。

また、その他のフローティング ウィンドウ ビューと同様に、マウスポインタをウィンドウの上に置いて[Ctrl]+['](左単一引用符)キー(日本語キーボードの場合はCtrl+@)を押して閉じる方法もあります。ほとんどの(英語)キーボードでは、左単一引用符はエスケープ([Esc])キーのすぐ下にあります。プロパティ エディタの上にポインタがない場合は、最初に開いたプロパティ エディタが閉じます。

プロパティ エディタを非表示にする

新しいオブジェクトまたはプロパティが作成されるたびに自動的にプロパティ エディタが表示されないようにすることができます。また、[Ctrl]を押しながらコマンドを選択すれば、現在の動作を一時的に切り替えることができます。

プロパティ エディタの自動表示のプリファレンスを設定するには

  1. プリファレンス ウインドウを開くには、[ファイル](File) [プリファレンス](Preferences)を選択します。

  2. [インタラクション](Interaction)をクリックします。

  3. [プロパティ エディタ/ビュー]タブで、[ノード作成時にプロパティ エディタをポップアップ](Popup Property Editors on Node Creation)のオン/オフを切り替えます。

現在のプリファレンスを一時的にオーバーライドするには

  • [Ctrl]を押しながら、オブジェクトまたはプロパティを作成するコマンドを選択します。

    プリファレンスで、自動的にプロパティ エディタを開くよう設定されている場合は、プロパティ エディタは開きません。プリファレンスでプロパティ エディタを自動的に開かないよう設定している場合は、新しく作成したエレメントのプロパティ エディタが開きます。

ビューポートでのプロパティ エディタのドッキング表示

既定では、プロパティ エディタはフローティング ウィンドウとして表示されますが、ビューポートの表示でプロパティ エディタを選択して、ビューポートの中にドッキング表示することもできます。

こうすると、選択したオブジェクトのプロパティ エディタが常に表示されるようにしたり(リサイクルしている場合)、頻繁に使用するプロパティ エディタを常に使用できるようにしておく(ロックしている場合)ことができます。リサイクルおよびロックの詳細については、「プロパティ エディタのロック、リサイクル、およびフォーカス」を参照してください。

プロパティ エディタ タブの表示をコントロールする

[タブ スタイル プロパティ エディタ](Tab Style Property Editors)プリファレンスは、複数のプロパティ セットを 1 つのプロパティ エディタに表示する場合の表示方法をコントロールします。

A

[タブ スタイル プロパティ エディタ]がオフの場合: すべてのプロパティ セットが、スクロールできる長いエディタ内に表示されます。

1

タブをクリックしてプロパティ セットを切り替えます。

2

... またはスクロールバーを使用します。

B

[タブ スタイル プロパティ エディタ]がオンの場合: 一度に表示されるプロパティ セットは 1 つだけです。

C

タブをクリックしてプロパティ セットを切り替えます。

タブ スタイル プロパティ エディタは、大きなプロパティ セットを使用して作業している場合は特に、情報の表示と更新をすばやく行うことができます。ただし、プロパティ セットを切り替えるためにクリックする回数が多くなります。

タブ スタイル プロパティ エディタを設定するには

  1. プリファレンス ウインドウを開くには、[ファイル](File) [プリファレンス](Preferences)を選択します。

  2. [インタラクション](Interaction)をクリックします。

  3. [プロパティ エディタ/ビュー]タブで、[タブ スタイル プロパティ エディタ](Tab Style Property Editors)のオン/オフを切り替えます。

プロパティ エディタでの複数エレメントの編集

複数のエレメントを同時に選択してプロパティ エディタを開いた場合、共通パラメータを同時に編集することができます。この場合、プロパティ エディタのタイトル バーには、「multi」と表示されます。選択した複数のエレメントのパラメータに異なる値が設定されている場合、プロパティ エディタ内の値は空白(または、チェックボックスの場合は ? で)表示されますが、パラメータを変更することによって、選択したすべてのエレメントが同じ値に設定されます。

複数のオブジェクトを編集するには

  1. 3D ビュー、Explorer、またはスケマティック ビューで、シーンから編集する複数のエレメントを選択します。

  2. [Enter]を押します。

    1 つのプロパティ エディタに、選択したエレメントの共通プロパティが表示されます。

  3. パラメータを編集します。選択したすべてのエレメントのパラメータが同時に編集されます。