Tangent オプション
 
 
 

既定では、MotionBuilder によって、ファンクション カーブの傾斜や補間が自動的に管理されます。3 つの[Tangent]オプション([Auto]、[Linear]、[Stepped])では、MotionBuilder によるキーフレーム間の値の補間方法を選択して、補間を手動で変更できます。

注:FCurves コンテキスト メニューで[Classic Mode]をオンにすると、クラシック ツールバーと、5 つすべての[Tangent]オプション([Auto]、[TCB]、[Stepped]、[Linear]、[Fixed])が表示されます。

[FCurves]ウィンドウの[Tangent]オプション A. Auto B. Linear C. Stepped

補間を変更するには、キーフレームを 1 つまたは複数選択し、補間オプションを選択します。選択するオプションに応じて、選択したキーフレーム間の補間が変化します。

キーフレーム領域の補間を変更すると、その領域内のキーの間のカーブおよびその領域に続く次のキーセットとの間のカーブの形状に影響します。

カーブの補外を計算する数学的アルゴリズムを変更する方法についての詳細は、「Extrapolation」を参照してください。

[Auto]オプション

Auto 補間モードをオンにします。Auto キー タイプの接線は、前後のキーの補間に基づいて自動調整されます。この接線への影響は、FCurve の[Preferences]ウィンドウで調整可能な Auto タイプによって決まります。

[Preferences]ウィンドウに表示される[Auto tangent]の既定のタイプ

次の表では、Auto 補間モードを選択した場合に使用できる既定のタイプ([Progressive Clamp]、[Spline]、[Smooth])を説明します。

[Auto tangent]の既定のタイプ 説明
Progressive Clamp 既定の Auto タイプです。包括的な Auto キー タイプである Progressive Clamp は、Spline、Clamp、Flat·の各動作を併せ持っています。このタイプの Auto キーには、次のような特性があります。
  • 時間の影響を受けない
  • イーズイン と イーズアウトのある Clamp
  • 補間に過不足のある Flat
Spline このタイプの Auto キーには、次のような特性があります。
  • 時間の影響を受けない
  • Clamp (オプション)
Smooth このタイプの Auto キーには、次のような特性があります。
  • 時間の影響を受ける
  • Clamp (オプション)

FCurves コンテキスト メニューには、Auto および Fixed モードの使用に影響する 2 つのオプションがあります。詳細については、「Switch to User on Edit」および「Reset Tangents on Switch to Auto」を参照してください。

TCB オプション

TCB 補間モードをオンにすると、エルミート(Hermite)タイプのカーブを使用して各キーフレームを連結します。キーフレームのそれぞれの側の傾斜は、TCB (Tension、Continuity、Bias)値を使用して変更します。

[Stepped]オプション

Stepped 補間モードをオンにします。キーフレーム間で同一のキーフレーム値が維持されます。Stepped 補間モードがオンの場合、キーフレーム間には傾斜はありません。このオプションの動作は、旧バージョンの MotionBuilder における Constant に相当します。

Classic Mode での実行中に[FCurves]ウィンドウ ツールバーの[Stepped]オプションをクリックすると、[Step Normal]と[Step Next]オプションが表示されます(図の B および C)。

[Tangent]オプション A. [Stepped]オプションがオン B.[Step]オプション C.[Step Next]オプション

[Step]オプション

[Step]オプションをオンにすると、[Stepped]補間は、次のキーフレームまで、選択したキーフレームの値を維持します。

Step 補間 A. 選択したキーフレーム B. 次のキーフレーム

[Step Next]オプション

[Step Next]オプションをオンにすると、Stepped 補間は、選択したキーフレームと次のキーフレーム間で次のキーフレームの値を維持します。

Step Next 補間 A. 選択したキーフレーム B. 次のキーフレーム

ヒント:

Step Next 補間は、Multi-Referential コンストレイン使用時、参照の終わりをマークするために有効です。

Linear ([Lin])オプション

Linear 補間モードをオンにすると、選択したキーフレームと次のキーフレームを直線で連結します。このモードがオンの間は、キーフレーム間の傾斜が一定になります。

[Fixed]オプション

Fixed 補間は、傾斜が隣接するキーフレームに影響されない三次曲線を生成します。隣接するキーフレームを編集しても、Fixed キーフレームの接線は変化しません。Fixed モードでは、一方の接線ハンドルを移動すると、もう一方の接線が同様に移動します。