シーンのレンダーを高速化するには、次のいずれかを実行します。
- レンダー > レンダーの診断の実行(Render > Run Render Diagnostics)を使ってシーンを診断し、シーンをより速くレンダーする方法を探します。このツールを使用すると、シーンをどのくらい最適化できるかを診断し、制限事項や発生する可能性のある問題を調べることができます。レンダー診断の詳細については、診断を実行すると mental ray for Maya の診断を参照してください。
- 次のような方法で、シーン最適化を実行します。
- メモリのスワッピングは、次のような方法で回避します。
- レンダーする前に、すべてのアプリケーションを閉じてレンダリングに使用できるメモリ量を最大にします(シェルまたはコマンド ラインからレンダーしている場合は Maya も含めて)。
- テンポラリ レンダー ファイル用に十分なスペースを確保するには、テンポラリ レンダー キャッシュ ファイルの場所として、TEMP 変数または TMPDIR 変数に -TMPDIR (Linux)、あるいは -TEMP (Windows と Mac
OS X)を設定します。これらの変数の値が、ネットワーク ドライブではなく、ローカルの高速ハード ディスクを指していることを確認してください。
- Maya ソフトウェアと mental ray for Maya の場合、 ()を使用すると、解像度を低くしてシーンのレンダーをテストすることができます。テスト レンダリング方法の詳細については、IPR を使ってインタラクティブに表示するを参照してください。
- Maya ソフトウェアでは、複数の球など複数の同一サーフェスがシーンに含まれている場合は、レンダー設定(Render Settings):Maya ソフトウェア(Maya Software)タブでを使用してレンダリング パフォーマンスを上げることができます。
- 必要ない場合は、モーション ブラーをオフにします(ベクター レンダラにはモーション ブラーはありません)。Maya ソフトウェア レンダラの場合、できるだけ 3D モーション ブラーの代わりに 2D モーション ブラーを使用します。詳細については、レンダー設定(Render Settings)ウィンドウの グローバル アトリビュートと を参照してください。
BSP (mental ray for Maya)設定値の平均値を使用する
mental ray for Maya はレイ トレースを実行するときに、BSP の深度設定値とリーフ サイズ設定値の平均値を使用してエフェクトを計算します。
その後のレンダリング スピードを上げるために、(初期設定値の代わりに)平均値を使ってレンダーすることができます。
シーンの最初のレンダー後に Maya のウィンドウでをに設定するか、レンダー > 現在のフレームのレンダー(Render > Render Current Frame) > かレンダー > バッチ レンダー(Render > Batch Render) > の上部で)平均値を確認してから、セクションの設定値を変更します。
内に表示される平均値の例
- RCI 0.2 info : main bsp tree statistics:
- RCI 0.2 info : max depth : 40
- RCI 0.2 info : max leaf size : 114
- RCI 0.2 info : average depth : 22
- RCI 0.2 info : average leaf size : 7
- RCI 0.2 info : leafnodes : 8185
- RCI 0.2 info : bsp size (Kb) : 393