このレッスンでは、mental ray® for Maya® レンダラで提供されるコースティクス機能について説明しました。以下のことを学習しました。
mental ray for Maya レンダラでコースティクスのライトとして使用できるのは、ポイント ライト、スポット ライト、および mental ray のエリア ライトです。ディレクショナル ライト(平行光源)はコースティクスの光源としては使用できません。これは、原点が定義されていない(つまり、光線が平行に放出される)ためです。
レンダー設定(Render Settings)ウィンドウのコースティクスとグローバル イルミネーション(Caustics and Global Illumination)セクションでフォトン マップ(Photon Map)オプションをオンにすると、レンダリング プロセスの最初に作成されるフォトン マッピングを表示できます。フォトン マッピングを表示するには、ウィンドウ > レンダリング エディタ > mental ray > マップ ビジュアライザ(Window > Rendering Editors > mental ray > Map Visualizer)を選択します。
フォトン マップを表示すると、作成された最終イメージに対してフォトン マップの適用範囲と密度が適切かどうかを判断できます。
既定では、mental ray for Maya レンダラはコースティクスを使用してシーンをレンダーするたびにフォトン マップを作成しなおします。オブジェクトやライトが静止したままのカメラ アニメーションを含むシーンをレンダーする場合、または単一イメージのレンダリングを繰り返す場合には、各フレームのレンダリング時間を短くするためにフォトン マップのリビルド(Rebuild Photon Map)の設定をオフにした方がいいこともあります。