シノプティック ビューを使用すると、特定のオブジェクトまたはモデルに関連するコマンドおよびデータにすばやくアクセスできます。このビューはイメージベースのカスタム ツールバーになっていて、自然で直感的な操作が可能です。このビューの主な利点の 1 つは、関連するシーン エレメントに対して、シーン エレメントが現在選択されているかどうかにかかわらず常に適用されることです。
シノプティック ビューは単純な HTML イメージ マップで、Softimage シーン ファイルとは別のファイルとして格納されます。HTML ファイルは、[シノプティック]プロパティによってシーン エレメントにリンクされます。イメージのホットスポットをクリックすると、別のシノプティック ビューが開くか、スクリプトが実行されます。シノプティック ビューでは、スクリプトを使用してさまざまな処理を Softimage で実行できますが、一般的な用途は、カスタム プロパティの表示、定義済みのパラメータ リスト上でのキー設定、複雑な階層中の特定エレメントの選択、キャラクタ リグのコントロールなどです。
シノプティック ビューは、シーン内の特定のオブジェクトに関連付けられています。つまり、シノプティック ビューでは、オブジェクトが選択されていない状態でもコントロールすることができます。
シノプティック ビューは、次の 2 つの独立した部分で構成されています。
イメージ マップ: イメージ ファイルを参照し、ホットスポットとそのホットスポットがクリックされたときに実行されるアクションを定義する、外部の HTML ファイルです。
シノプティック プロパティ: Softimage 内のオブジェクトに適用され、そのオブジェクトとイメージ マップを関連付ける特殊なプロパティです。
つまり、シーン内の複数のオブジェクトで同じイメージ マップを再利用することができます。たとえば、イメージ マップを 1 つ適用するだけでシーン内のすべてのモデルのキャラクタ リグをコントロールすることができます。各シノプティック プロパティが影響を与えるのは、それが適用されたオブジェクトだけです。
シノプティック ビューでは、HTML 形式を使用してイメージ マップを定義しますが、HTML のほんのわずかなサブセットしかサポートしていません。このため、シノプティック ビュー ファイルの作成および編集には、Synoptic Editor を使用してください。外部の HTML エディタを使用した場合、そのシノプティック ビューが Softimage で動作しないことがあります。
[取得](Get) [プリミティブ](Primitive) [モデル](Model)メニューで使用できる[二足 - リグ](Biped Rig)モデルと[四足 - リグ](Quadruped Rig)モデルでは、シノプティック プロパティが任意のコントロール オブジェクト(たとえば上半身コントロール)のブランチに適用されています。これらのサンプルやその他のサンプルの関連ファイルの内容を調べてシノプティック ビューの詳細について理解したり、ユーザ独自のビューを作成する出発点として使用できます。