ターゲットオプションのほかにも、いくつかのスナップオプションが設定できます。スナップオプションは、さまざまな方法でスナップ動作に影響を与え、それぞれ個別に設定できます。
これらのオプションはすべて[Snap]メニューから使用可能なほか、[Snapping]プリファレンス([Snap] [スナップオプション](Snap Options)を選択)でも設定できます。
スナップ領域は、エレメントのスナップ先とするターゲットを定義する、マウスポインタの周囲に表示されるボックスです。エレメントの移動または追加を行う場合、ターゲットがこのボックス内にあるときにのみスナップします。
領域を無効にしている場合は、スクリーン上ではどんなに離れていても、エレメントは最も近いターゲットにスナップします。この場合、大規模なシーンではスナップ速度が低下する可能性があります。これは、すべての可視オブジェクトについてスナップをテストする必要があるためです。
[領域サイズ](Region Size)とは、マウスポインタの周囲に表示されるスナップボックスの大きさです。サイズはピクセル単位で定義されるため、Softimage 単位ではズームインよりもズームアウトの方がスナップする領域は大きくなります。
[Shift]キーを押しながらマウスホイールをスクロールします。現在の半径の10%ずつサイズが変化します。この動作を行えるのは、マウスホイールでズーム操作を行わない場合だけです。「マウス ホイール」(「[カメラ]プリファレンス」(「プリファレンス リファレンス」))を参照してください。
[非選択オブジェクトのみにスナップ](Snap to Unselected Objects Only)オプションを使用すると、コンポーネントが同一オブジェクト上の他のコンポーネントにスナップされるのを防ぐことができます。
たとえば、あるオブジェクトの中心を別のオブジェクトのポイントにスナップしたい場合にこのオプションを有効にし、同一センタを持つオブジェクトのポイントにスナップされないようにすることができます。
[タグ付きコンポーネントのみにスナップ](Snap to Tagged Components Only)オプションは、ターゲットをオブジェクト上で最後にタグされた(選択された)コンポーネント群に合わせます。ターゲットオブジェクト上のポイントなどのコンポーネントをあらかじめタグ付けしておき、他のオブジェクト上のコンポーネントなどのエレメントを移動すると、そのエレメントがスナップされるのは、タグ付けしたポイントだけになります。
[タグ付けされたコンポーネントにスナップ](Snap to Tagged Components Only)をオンにします。
スナップターゲットと、必要ならばその他のオプションを設定します。
たとえば、ポリゴンメッシュ上の選択されたポイントにスナップする場合は、[ポイント]ターゲットタイプをオン、[ポイント]ターゲットサブタイプをオン、フィルタを[すべてのオブジェクト]または[ポリゴンメッシュ]に設定してください。
スナップを有効にしてから、スナップをサポートするツールを使用します。操作しているエレメントがスナップされるのは、ターゲットオブジェクト上で選択したコンポーネントだけになり、選択されていないコンポーネントは無視されます。選択されていないオブジェクト上のタグ付けされたポイントは、参照用にハイライト表示されます。
[オーソグラフィックビューで 2D スナップを使用](Use 2D Snapping in Orthographic Views)オプションは、[ビュー]モードのオーソグラフィックカメラについて、エレメントを独自のプレーンでのみスナップします。
このオプションがオフであれば、グリッドにスナップするとき以外、エレメントはオーソグラフィックビューの奥行き方向にスナップします。