ポリゴンを四角形および三角形に変換する

四角形への変換および三角形への変換によって、エッジ数の異なるポリゴン間の変換が実行されます。

四角形への変換では、隣接する三角形のペアをディゾルブして四角形が形成されます。
三角形への変換では、5 つ以上の側面を持つ四角形およびポリゴンを分割して、三角形が形成されます。

特定の数の側面を持つポリゴンが必要な場合、たとえば、別の 3D ソフトウェア用フォーマットまたはゲームエンジン用フォーマット間の変換の際には、これらのコマンドを使用できます。

ポリゴンを四角形に変換する

四角形への変換では、規則性のある基準に基づき、隣接する三角形のペアをディゾルブして四辺形ポリゴンが形成されます。読み込んだときに三角形に変換されてしまった四角形オブジェクトをクリーンアップするのに役立ちます。修正後のメッシュにも三角形がいくつか残る場合もありますが、任意の三角形メッシュを四角形に変換する最初の段階としても役立ちます。

ポリゴンを四角形に変換するには

ポリゴンメッシュオブジェクト、ポリゴンクラスタ、またはポリゴンを 1 つ以上選択します。
[修正](Modify) [ポリゴンメッシュ](Poly. Mesh) [四角形化](Quadrangulate)を選択します。[四角オペレータ]プロパティエディタが開きます。
必要に応じて以下のようにパラメータを設定します。
- [入射角度](Incidence Angle)は、ディゾルブ可能なエッジのシャープネスをコントロールします。「入射角度を調整する」を参照してください。
- [視点](Aspect)パラメータは、三角形のペアを考慮対象から除外するための追加テストをいくつか定義します。「視点テストを設定する」を参照してください。
- [属性保持](Attributes Preservation)パラメータは、ハードエッジのような属性を修正済みメッシュに保持するかどうかをコントロールします。「属性の保持」を参照してください。
値を調整する[ポリゴン数](Nb Polygons)は、修正済みメッシュオブジェクトの中のポリゴンの総数を示します。この総数は、情報提供目的にのみ表示される数値であり、他の設定に応じて変わります。

入射角度を調整する

[入射角度](Incidence Angle)は、ディゾルブ可能なエッジのシャープネスをコントロールします。値は、隣接した 2 つの三角形の法線間の最大差異です。この値のときに三角形がディゾルブの候補として考慮されます。

たとえば、この値が 30 の場合は、2 平面のなす角が 30 度から-30 度までの間である隣接三角形のみが考慮されます。この値を大きくすると、シャープなディテールが失われます。

平坦なエッジはディゾルブされます(A)が、鋭いエッジはディゾルブされません(B)。

視点テストを設定する

[視点](Aspect)パラメータは、三角形のペアをディゾルブの候補の対象から除外するための追加のテストをいくつか定義します。最初に、必要に応じてポリゴンをプレーンに投影します。次に、三角形のペアを考慮する際、潜在的に結果として得られる四角形をテストして以下の点を確認します。

四角形の角度は 90 度にどれだけ近接していますか。
隣接する四角形同士がどの程度位置合わせされていますか。

四角形への変換のコントロールに関しては、上記の両方のルールを使用できます。たとえば、[最大整列角度](Max Alignment Angle)]をその最大値に設定し、[Max Corner Right Angle]の偏差を次第に大きくすると、より多くの三角形のペアがディゾルブされますが、最終的な四角形は正しく揃いません。次に、[最大整列角度](Max Alignment Angle)を減らしていくと、位置合わせルールが精細になります。最善の結果が得られるように、両方のスライダを調整し続けます。

視点テスト用の投影平面を設定する

[投影平面](Projection Plane)は、テストに使用する投影面を指定します。

[投影せず](Don't Project): テストは三角形自身の法線を基準に適用されます。
[XoY 平面](XoY Plane): オブジェクトの XY 平面。
[YoZ 平面](YoZ Plane): オブジェクトの YZ 平面。
[XoZ 平面](XoZ Plane): オブジェクトの XZ 平面。

たとえば、メッシュオブジェクトが[トップ]ビュー内の正三角形に似た形状の地形モデルである場合は、[投影平面](Projection Plane)を[XoZ 平面](XoZ Plane)に設定してください。

矩形をコントロールする

[コーナーアングルのテスト](Test Corner Angle)は、最終的な四角形のコーナーをテストします。コーナーの角度が[最大コーナー直角偏差](Max Corner Right Angle Deviation)より大きく 90 度から異なっている場合、三角形のペアはディゾルブの候補から除外されます。

[最大コーナー直角偏差](Max Corner Right Angle Deviation)の値を小さくすると、より矩形に近い四角形が得られますが、残る三角形が多くなります。

[コーナーアングルのテスト]は、この 4 つの角度をテストします。

位置合わせのコントロール

[四角形整列のテスト](Test Quad Alignment)は、四角形のエッジと、隣接するポリゴンのエッジとの位置合わせをテストします。エッジ間の角度が[最大整列角度](Max Alignment Angle)より大きく直線から異なっている場合、三角形のペアはディゾルブの候補から除外されます。

[最大整列角度](Max Alignment Angle)の値を小さくすると、より位置が揃った四角形が得られますが、残る三角形が多くなります。

[四角形整列のテスト]は、この 8 つの角度をテストします。

属性の保持

四角形への変換によって特定のエッジが除去されるのを防ぐには、以下のコマンドを使用します。

[ハードエッジの保持](Preserve Hard Edge)は、ハードとしてマークされているエッジが削除されるのを防止します。
[プロパティ継ぎ目の保持](Preserve Property Seams)は、マテリアル、テクスチャ UV などの属性が不連続になっている部分のエッジが削除されるのを防止します。

ポリゴンを三角形に分割する

三角分割では、4 つ以上のエッジを持つポリゴンが三角形に分割されます。既存の三角形には影響しません。

ポリゴンを三角形に変換するには

ポリゴンメッシュオブジェクト、ポリゴンクラスタ、またはポリゴンを 1 つ以上選択します。
[修正](Modify) [ポリゴンメッシュ](Poly. Mesh) [三角形化](Triangulate)を選択します。

このコマンドは、[サブディビジョンタイプ](Subdivision Type)を[三角形](Triangles)に設定して事実上[ポリゴンサブディバイド]オペレータを適用しますが、プロパティエディタを自動的には開きません。

[ポリゴンサブディバイド]オペレータの詳細については、「ポリゴンとエッジを細分割する」を参照してください。