既存のオブジェクトのうち選択したポリゴンをもとに、ポリゴンを抽出して新しいオブジェクトを作成することができます。
[ポリゴンの抽出(削除)](Extract Polygons (delete))は、新しいオブジェクトを作成し、選択されているポリゴンを元のオブジェクトから削除します。
この場合は、多くのモデリング操作とは異なり、元のオブジェクトとのモデリング関係は保持されません。つまり、このコマンドを実行した後に元のオブジェクトを変更しても、抽出されたオブジェクトには影響しません。
新しいオブジェクトを作成せずに、分離したポリゴンを元のオブジェクトの一部として残す場合は、ポリゴンを抽出するのではなく、ポリゴンを接続解除します。詳細については、「ポリゴン メッシュ コンポーネントを接続解除する」を参照してください。
[ポリゴンの抽出(保持)](Extract Polygons (keep))は、新しいオブジェクトを作成し、選択されているポリゴンを元のオブジェクトに残します。
新しいオブジェクトを作成せずに、複製したポリゴンを元のオブジェクトに追加する場合は、ポリゴンを抽出するのではなく、ポリゴンを複製する必要があります。詳細については、「ポリゴン メッシュ コンポーネントの押し出し、複製、はめ込みをする」を参照してください。
元のオブジェクトでポリゴンが選択されている状態。 |
[ポリゴンの抽出(削除)]では、元のポリゴンが削除されます。この例では、効果がわかりやすいように、新しく作成されたオブジェクトを上に移動しています。 |
[ポリゴンの抽出(保持)]では、元のポリゴンはそのまま残ります。この例では、効果がわかりやすいように、新しく作成されたオブジェクトを上に移動しています。 |
生成されたオブジェクトに自動的に転送されるクラスタ プロパティは、マテリアル、テクスチャ UV、頂点カラー、プロパティ ウェイト マップ、エンベロープ ウェイト、およびシェイプ アニメーションです。折り目、ハード エッジ、およびハード頂点も継承されます。デフォルトでは、[Extract Polygons]オペレータが入力オブジェクトのコンストラクションスタックの上位で接続します(接続ポイントを選択するを参照)。接続ポイントを変更する場合は、『SDK ガイド』の「ChangeGeneratorInputReadPosition」およびその関連コマンドを参照してください。
オリジナルのオブジェクトからポリゴンを削除しながら抽出する場合は、[モデル]ツールバーから[作成](Create) [ポリゴンメッシュ](Poly. Mesh) [ポリゴンの抽出(削除)](Extract Polygons (delete))を選択します。
オリジナルのオブジェクト上のポリゴンを保持しながら抽出する場合は、[Model]ツールバーから[作成](choose Create) [ポリゴンメッシュ](Poly. Mesh) [ポリゴンの抽出](Extract Polygons)([保持](keep))を選択します。
手順 1 で複数のポリゴンまたは単一のクラスタを選択した場合は、新しいオブジェクトが 1 つ作成されます。オブジェクトの名前は [polymsh_extracted](オリジナルのポリゴンを保持している場合)または [polymsh_detached](オリジナルのポリゴンを削除した場合)になります。
複数のポリゴン クラスタを選択した場合は、各クラスタごとに個別のオブジェクトが作成されます。オブジェクトの名前は、[polymsh_extracted]、[polymsh_extracted1]、[polymsh_extracted2] など、または [polymsh_detached]、[polymsh_detached1]、[polymsh_detached2] などのようになります。この新しく作成されたオブジェクトは、[polymsh_extracted_null] あるいは [polymsh_detached_null] という名前の新しく作成されたヌルの子になります。
これは、クラスタとポリゴンの組み合わせを選択した場合にも同様になります。選択したポリゴンは、単一の追加クラスタであるかのように扱われます。