オブジェクトの向きにリンクする

 
 
 

複数パラメータを 1 つのパラメータにリンクする場合と同様に、オブジェクトの向きをパラメータにリンクできます。オブジェクトの向きにリンクする場合、クォータニオン空間で計算されるオブジェクトの「全方向」にリンクします。つまり、オイラー角によるオブジェクトの個々の XYZ 回転パラメータにはリンクしないということです。クォータニオン回転の詳細については、「回転をアニメートする」を参照してください。

複数パラメータへのリンクで使用した補間テクニックは、オブジェクトの向きにリンクする場合にも使用されます(「複数の駆動するパラメータにリンクする」を参照)。マルチリンク パラメータの補間オペレータでは、距離を測定基準として、パラメータの相対値を元に「どの程度離れているか」を計算します。一方、向きのパラメータをリンクする場合、補間オペレータは向き(すなわちクォータニオン)の距離を使用します。

パラメータをオブジェクトの向きにリンクするには

  1. オブジェクトの向きにリンクするパラメータを選択するには、次のいずれかを実行します。

    • プロパティ エディタまたは Explorer で、他のパラメータで制御されるパラメータのアニメーション アイコンを右クリックし、[向きとリンク](Link With Orientation)を選択します。

      または

    • オブジェクトを選択し、リンクさせるパラメータをマークし、[Animation]パネルの[Animation]メニューで[向きとリンク](Link With Orientation)を選択します。

  2. 向きが制御元となってリンク パラメータを駆動するオブジェクトを選択します。セッションの選択を終了するには、右クリックします。

    リンクのセットアップが完了すると、リンク パラメータにエクスプレッション([l_interpOri]([local.rotx, local.roty, local.rotz]))が設定されます。

    ヒント:このエクスプレッションのパラメータを変更すると、リンクは失われます。
  3. オブジェクトの向きを設定してから、その向きに関連付けるリンク パラメータの値を設定します(「マルチリンク パラメータの相対値を設定する」で説明しています)。

    相対値を設定すると、個々のオイラー角の値ではなくオブジェクトの全方向が、リンク パラメータの値に割り当てられます。

    オブジェクトの向きを変更すると、同時にリンク パラメータも変更されます。

  4. 相対値を設定した後は、減衰を編集できます。編集方法については「減衰を編集する」を参照してください。