レンダヘアの太さの設定

 
 
 

レンダヘアの太さは、ヘアの計算にかかるレンダリング時間だけでなく、ヘアの外観にも大きく影響します。ヘアの束を太くしてレンダヘアの本数を少なくすると、ヘアスタイルのプレビュー速度が向上します。最終的にプレビューまたはレンダリングの準備が整ったら、まずは低い(細い)値を使用し、その後レンダヘアの本数を増やしていきます。

[ヘア]プロパティ エディタの[エフェクト]ページで[Thickness]パラメータを使用し、レンダの厚さを設定することができます。

[厚さ]の[タイプ](Type)が[プロポーショナル]に設定されている場合は、[厚さ]の[根元](Root)パラメータと[先端](Tip)パラメータはウェイトマップとテクスチャマップを接続できます。これにより、ヘアのパターンやランダムな太さを作成できます。マップ可能なパラメータに関する一般的な情報は、「マップをレンダ ヘア パラメータに接続する」を参照してください。

太さのタイプの設定

太さのタイプを選択するには

  1. [Hair]プロパティエディタを開き、[エフェクト]タブをクリックします。

  2. 各レンダヘアの太さを指定するために、[厚さ]の[タイプ](Type)から次のいずれかを選択します。

    • [プロポーショナル](Proportional)(デフォルト)を選択すると、ヘアのエミット領域のサイズを基準にヘアの太さが決定されます。基本的には、エミット領域が広いほど、レンダヘアが太く(長く)なります(「ヘア エミッタを変更する」の図を参照)。

    • [絶対値](Absolute)を選択すると、[根元](Root)および[先端](Tip)の太さパラメータの値を使用して、ヘアの太さを絶対サイズで設定できます。値は Softimage 単位の 1/100 になります。たとえば根元の値が 50 の場合、ヘアの切断面の直径は、50/100 つまり 0.5 Softimage 単位になります。

    ヒント:また、ヘアエミッタオブジェクトをスケーリングすると、それに応じてヘアの太さが変わります。詳細については「ヘア エミッタをスケーリングする」を参照してください。

根元と先端の太さの設定

根元と先端の太さのパラメータを別々に設定することで、レンダヘアのシェイプを変更できます。たとえば、[先端]の値を[根元]の値以上に設定すると、歯ブラシのような、先の丸い、硬い毛を作成できます。 また、根元と先端に透明度を設定すれば、レンダリング時のヘアのシェイプの外観も変更できます(「ヘアの透明度の設定」を参照)。

根元と先端の太さを設定するには

  1. [Hair]プロパティエディタを開き、[エフェクト]タブをクリックします。

  2. [厚さ]から[タイプ](Type)を選択します。

  3. レンダヘアのサイズを指定するために、以下のいずれか一方または両方を設定します。

    • レンダヘアの根元の太さを指定する場合は、[根元](Root)を設定します。

    レンダヘアの先端の太さを指定するには、[先端](Tip)を設定します。

    選択した[タイプ](Type)に応じて、[根元]および[先端]の太さの値の結果が変わります。

    • [プロポーショナル](Proportional)を[タイプ]として設定すると、[根元]および[先端]の値は、ヘアのエミット領域のサイズが基準になります。たとえば、[根元]と[先端]の値を1に設定した場合、ヘアをエミットする領域が広ければヘアは太く、狭ければ細く見えます。

    • [絶対値](Absolute)を[タイプ]として設定すると、[根元]と[先端]の値は、それぞれヘアの根元と先端の実際の直径になります。単位は Softimage 単位の 100 分の 1 です。

       

    [絶対値]タイプのレンダヘア。[根元]値を1、[先端]値を2.5に設定した場合

    [絶対値]タイプのレンダヘア。[根元]値を4、[先端]値を0.5に設定した場合