特殊なアクションを実行するカスタム コマンドを作成すると、Softimage のネイティブ コマンドを強化できます。ツールバーのボタンをクリックするか、キーボードのキーを押すと、カスタム コマンドを実行できます。また、カスタム コマンドを他のスクリプトで使用することもできます。カスタムコマンドを使用すると、ヒストリに1つのコマンドしか記録されないためスクリプトの実行速度も向上します。
カスタム コマンドにはいくつかのタイプがあります。
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スクリプト ファイルに実装されたスクリプトベースのコマンド
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コンパイルされたライブラリ ファイルに実装されたライブラリベースのコマンド
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手動による登録が不要な自己インストール コマンド。自己インストールにはスクリプトベースのコマンドとライブラリベースのコマンドがあります。
この章では、Softimage インタフェースを使用した、非自己インストール型のスクリプトベースのコマンドの作成方法について説明します。ただし、自己インストール型のカスタムコマンドを作成することを推奨します。「カスタム コマンド」(『SDK ガイド』)を参照してください。
カスタム コマンドとは
スクリプトは単純なプレーン テキスト ファイルですが、カスタム コマンドには次の情報が含まれます。
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実行するスクリプトを含むファイルの参照。スクリプトをファイルとして保存していない場合には、カスタム コマンドの作成時に、自動的に保存されます。保存されたスクリプト ファイルを変更した場合、ボタンをクリックすると、元のファイルではなく変更後のスクリプトが実行されます。
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ボタンのクリック時にヒストリにログを記録し、他のスクリプトからカスタム コマンドを呼び出す際に使用するコマンド名。
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コマンドの説明。この説明は、[ツールバーのカスタマイズ]ダイアログ ボックスでコマンドを選択したときに表示されます。
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カスタム コマンドの解釈に使用する言語(スクリプト エンジン)。
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カスタム コマンドの実行時に呼び出すプロシージャ(スクリプトにプロシージャが含まれている場合)。
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スクリプトに必要な引数の値。コマンドの実行時に、値を入力するプロンプトを表示することもできます。
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カスタム コマンドの実行ボタンに表示されるテキスト ラベル。
カスタム コマンドを共有する
あらゆるカスタマイズと同様に、カスタム コマンドはワークグループに格納またはアドオンにパッケージングすることによって、他のユーザに簡単に配布できます。『Softimage SDK プログラマー ガイド』の「カスタマイズをビルドおよび配布する」を参照してください。
注:非自己インストール型のコンパイルされたコマンドやワークグループ パスに保存されているイベントは、プラットフォームが統一されている環境(つまり、Windows のみの環境または Linux のみの環境)でしか動作しません。