すべてのフレームを再生する、またはリアルタイムで再生する

 
 
 

Softimage では、アニメーションまたはオーディオのすべてのフレームを再生したり、リアルタイムでアニメーションまたはオーディオを再生したりできます。経過時間を基にフレームを表示する方法を選択すると、リアルタイム再生を実現できます。

たとえば、24 fps のアニメーションで最初のフレームの表示に 0.5 秒かかる場合、2 フレームから 12 フレームまではスキップされ、次に 13 フレーム目が表示されます。つまり、フレームを表示するタイミングになると、その時間に表示されるように設定されたフレームが再生されます。

注:リアルタイム再生とシミュレーションは、同時に動作しません。これは、シミュレーションのフレームの結果が、前のフレームに依存しているためです。

すべてのフレームを再生するには

アニメーションまたはオーディオのすべてのフレームを表示するには(リアルタイムである必要はない場合)、以下の手順のいずれかを実行します。

  • [再生](Playback) [すべてのフレームを再生](Play All Frames)を選択します。

    または

  • [すべて/RT](All/RT)ボタンを[すべて](All)に切り替えます。

リアルタイムでフレームを再生するには

次のいずれかの操作を実行します。

  • [再生](Playback) [リアルタイム再生](Real-Time Playback)を選択します。

    または

  • [すべて/RT]ボタンを[RT]に切り替えます。

    または

  • [Shift]+上矢印キーを押します。

リアルタイム再生の再生レートを設定する

フレーム レートは、アニメーションまたはオーディオ再生のスムーズさを決定します。リアルタイム再生レートを任意のパーセンテージに設定できます。

リアルタイム再生用のレートを設定するには

  1. 次のいずれかを実行します。

    • Softimage ウィンドウ下部の[再生]パネルから[再生](Playback) [再生/オーディオ設定](Playback/Audio Preferences)を選択します。

      または

    • メインメニューから[ファイル](File) [設定](Preferences) を選択します。表示される Explorer で、[インタラクション](Interaction)を選択するか、該当するアイコンをクリックします。

  2. [再生とオーディオ]タブで、[リアルタイム再生](Realtime Playback) [ユーザレート(%)](User Rate %)を任意の正の数値に設定します。100% は全速、50% はその半分の速度、200% は倍速となります。

    注:[ユーザレート(%)]スライダでは最大で200まで設定できますが、さらに大きな値を入力することができます。

定義済みのリアルタイム再生レートを選択するには

  • [再生](Playback)メニューでは、あらかじめ定義されたリアルタイム再生速度([75%][50%]、または[25%])をすばやく選択できます。このオプションは、リアルタイム再生がアクティブなときのみ使用できます。

    この操作を行うと、[インタラクション]プリファレンス プロパティ エディタの[ユーザレート(%)]値が選択内容と一致するよう更新されます。

リアルタイム再生に高速再生を使用する

リアルタイム再生時に[高速再生](Fast Playback)オプションを使用すると、フレーム レートの速度を上げることができます。[高速再生]オプションでは、アニメーションを最初に再生するときに、オブジェクトのジオメトリのロー データをフレームごとにキャッシュします。その後、アニメーションを可能な限り速く再生します。これにより、非常に高速な再生レートを実現し、アニメーションの動きやタイミングをより正確に評価することができます。

高速再生は、ビューポート上でのイメージのキャプチャ(「 ビューポートでのアニメーションのキャプチャ(フリップブック)」を参照)とは異なります。キャプチャでは各フレームのイメージが格納されます。

高速再生をアクティブ化および設定するには

  1. 高速再生を行うには次のいずれかの操作を実行します。

    • ビューポートで、[ディスプレイモード]メニューから[高速再生](Fast Playback)を選択します。

      または

    • [ディスプレイモード]メニューから[ディスプレイオプション](Display Options)を選択して、[ディスプレイオプション]プロパティ エディタを開きます。[パフォーマンス]タブをクリックし、[高速再生](Fast Playback)オプションを選択します。

  2. [パフォーマンス]ページの[高速再生]オプションを設定します。各オプションの詳細については、「ゴースティング」(「プロパティ リファレンス」)を参照してください。

    注:高速再生では表示されているジオメトリのみがキャプチャされます。そのため、3D キャッシュの再生時にカメラをズームアウトすると、キャプチャ時にビュー内に存在しなかったジオメトリは表示されません。
  3. アニメーションを再生します。

    初めてアニメーションを再生するときは、すべてのフレームがキャッシュされます。再びアニメーションを再生すると、可能な限り速い速度で再生されます。

    注:キャッシュした後にアニメーションを変更しても、キャッシュの中身は自動的には更新されません。変更内容を適用するには、[高速再生](Fast Playback)オプションを一度非アクティブにし、その後再びアクティブにしてください。または、[パフォーマンス]プロパティ ページの[クリア](Clear)ボタンをクリックしてキャッシュをクリアしてください。

再生速度の上限を設定する

時に再生は予想より速すぎる場合があります。たとえば、すべてのフレームを再生する場合、設定フレーム レートより高速にアニメーションが再生されるのはあまり便利とは言えません。また、すべてのフレームをキャッシュしたり、[自動]ボタンでキーを設定する場合にも、再生が速すぎてしまうことがあります。このような場合、シーンの現在のフレーム レートに再生速度の上限を設定する簡単な解決策があります。

すべてのフレームの再生の速度を調整するには

  1. 次のいずれかを実行します。

    • [再生]パネルから[再生](Playback) [再生/オーディオ設定](Playback/Audio Preferences)を選択します。

      または

    • メインメニューから[ファイル](File) [設定](Preferences) を選択します。表示される Explorer で、[インタラクション](Interaction)を選択するか、該当するアイコンをクリックします。

  2. [再生とオーディオ]ページで[最大再生レートをシーンのフレームレートに制限](Limit Max Playback Rate to Scene Frame Rate)オプションを選択します。

    この操作により、[すべてのフレーム]再生オプション(前のページを参照)の再生速度は、シーンの再生フレーム レートを超えないように制限されます。