フィル アクションは、それ以外のアクションでは操作されないパラメータの値をコントロールします。この機能は、背景アニメーションをコントロールします。
指定フレームのアクションによりパラメータが操作される場合は、Animation Mixer により決定されるアニメーション値が、他のアニメーション値よりも優先されます。クリップ間では、アニメーションが「バックグラウンド」で再生される場合は必ずそのアニメーションによってパラメータが操作されます。
アクション クリップ間のギャップでパラメータが操作されない場合、ギャップ中のフレームにジャンプした時に、パラメータは更新されません。その結果、最後のフレーム値によっては、同一フレーム内で複数のパラメータ値が存在してしまう可能性があります。同じような状況は、ギャップが存在しなくてもクリップ間で操作しているパラメータが異なった時や、一部のパラメータが非アクティブになっている場合に発生することがあります。
フィル アクションはこれらの問題を解決します。これは、その他のアクション クリップと似ていますが、アニメーションのミックスには使用できません。他のアクションが指定されたパラメータを操作していないときに限り、フィル アクションのアニメーション値が使用されます。
複数のフィル アクションを使用できます。パラメータで使用する値は、フィル アクションの相対的な優先順位(また、トラックがミュートされているかどうか)によって決まります。
Animation Mixer のウェイト ミキサ パネルを使用し、フィル アクションの優先順位を設定することができます。
ウェイト ミキサ パネルが Animation Mixer のトラックに表示されているか確認します([ビュー](View) [ウェイトミキサ パネル](Weight Mixer Panel)または[W]キーを押します)。
複数のフィル アクションが同じパラメータにある場合、優先度の高いフィル アクションが使用されます。複数のフィル アクションの優先度が同じ場合、最後にインスタンス化されたアクションが使用されます。トラックをミュートすることによりフィル アクションを一時的に使用しないように設定できます(トラックの左にある[m]ボタンをクリックします)。また、クリップ エフェクト エクスプレッションでクリップの各パラメータをアクティブおよび非アクティブにすることができます(詳細については「クリップ エフェクトをアクティブ化および非アクティブ化する」を参照してください)。