mental ray シェーダ ウィザードを使用する

 
 
 

シェーダ関数のコードを記述する前に、そのインタフェースを作成し、必要なプロジェクト ファイルを作成します。これにより、ご使用のシェーダを Softimage と正常に統合できます。 シェーダ ウィザードは、次の操作に使用できます。

シェーダ ウィザードでは、シェーダのユーザ インタフェースの表示に必要な情報を含んだ SPDL ファイルを、テンプレートを介して段階的に作成できます。 また、シェーダ ウィザードでは、実装構造を SPDL ファイル内のパラメータ定義に適合させるために、シェーダの作成に必要なプロジェクト ファイルも生成されます。

  1. [ファイル](File) [プラグイン](Plug-ins)をクリックして、[プラグインマネージャ]を開きます。
    注:

    [ツール開発環境]レイアウトの[プラグイン](Plug-ins)タブをクリックして、[プラグインマネージャ]ビューに切り替えます。

  2. 次のいずれかの操作を実行します。
    • ユーザ ロケーションでプロパティを作成するには、[ファイル](File) [新規作成](New) [シェーダ](Shaders) [mental ray シェーダ](Mental Ray Shader)をクリックします。
    • 別の場所(ワークグループやアドオン ディレクトリなど)でシェーダを作成するには、[プラグイン ツリー]で場所を展開し、[SPDL]フォルダを右クリックし、[新規作成](New) [シェーダ](Shaders) [mental ray シェーダ](Mental Ray Shader)をクリックします。

    mental ray シェーダ ウィザードが表示されます。

  3. [シェーダ名](Shader Name)に、シェーダ用のショート ネームおよびロング ネームを入力します。

    シェーダ名の先頭文字には英字を使用します。 以降に続く文字には、英字、数字、アンダースコア(_)を使用できます。

  4. シェーダにパラメータを追加します。
  5. シェーダが複数のレンダ エンジンをサポートしている場合は、メタシェーダ情報を入力します。
  6. プロパティ ページで、パラメータのレイアウトを定義します。
  7. [シェーダ情報](Shader Information )タブで、[プロジェクトの生成](Generate Project)をクリックし、シェーダ用の SPDL、C++、および .VCPROJ ファイルをクリックします。

    生成済みファイルはすべて、指定された出力フォルダ(デフォルトでは、Application¥spdl フォルダ)に格納されます。

  8. spdl ファイルが[プラグインツリー]の一覧に表示されない場合は、[SPDL]タブをクリックし、[すべて更新](Update All)をクリックします。
  9. シェーダをコンパイルします。 コンパイル済み dll/dso を Application¥bin¥{CPU} フォルダに格納します。{CPU} には、nt-x86、linux、または nt-x86-64 が該当します。
  10. シェーダ用のプリセットを生成します。 [プラグインツリー]で、SPDL ファイルを右クリックし、[プリセットの再生成](Regenerate Preset)を選択します。

パラメータを追加する

[パラメータ追加](Parameters)タブでは、生成済み SPDL ファイル内の Parameter セクションをカスタマイズできます。

  1. シェーダ ウィザードで、[パラメータ](Parameters)タブをクリックします。
  2. [新規パラメータ](New Parameter)でパラメータを定義します。
    • [タイプ](Type)リストで、パラメータのタイプをクリックします。
    • [名前](Name)ボックスに、パラメータの名前を入力します。
    • [ラベル](Label)ボックスで、プロパティ ページに表示する文字を入力します。
    • 必要に応じて、その他のパラメータ属性を設定します。
  3. [パラメータ追加](Add Parameter)をクリックします。
注:
  • パラメータを編集するには、行(明るい緑色でハイライト表示される行)の始まりにある影付きのセルをクリックし、[選択の編集](Edit Selected)をクリックします。 パラメータ定義を編集し、[Update Parameter]をクリックします。
  • パラメータを削除するには、行(明るい緑色でハイライト表示される行)の始まりにある影付きのセルをクリックし、[選択の削除](Delete Selected)をクリックします。

メタシェーダ情報

[メタシェーダ情報]タブでは、生成済み SPDL ファイル内の MetaShader セクションをカスタマイズできます。 たとえば、mental ray 用のオプションを設定することも、またカスタム レンダ エンジンを指定することもできます。

カスタム レンダ エンジンを追加するには

  1. [カスタム セクションの使用](Use a custom section)チェック ボックスをオンにします。
  2. [レンダラ名](Renderer Name)ボックスに、レンダリング エンジンの名前を入力します。
  3. [エントリ ポイント名](Entry Point Name)で、シェーダ関数の名前を入力します。
  4. シェーダがファイルの中に実装されている場合、[ファイル名](File Name)ボックスに、ファイルの名前を入力します。
  5. [シェーダ テキスト]は、SPDL ファイルの BeginText...EndText セクションに挿入されるテキストです。 たとえば、このセクションに含まれるのはシェーダの実装などです。
  6. レンダ エンジンに必要なオプションを追加します。

オプションを追加するには

  1. [カスタム オプションの追加]( Add Custom Option)で、次の操作を実行します。
    • [名前](Name)ボックスに、オプションの名前を入力します。
    • [値](Value)ボックスに、オプションの値を入力します。
  2. [オプションの追加](Add Option)をクリックします。
    • オプションの追加後に、そのオプションの名前または値を編集するには、セルをクリックして、新しいテキストを入力します。
    • オプションを削除するには、行(明るい緑色でハイライト表示される行)の始まりにある影付きのセルをクリックし、[選択オプションの削除](Delete Selected Options)をクリックします。

レイアウトを定義する

[レイアウト](Layout)タブでは、シェーダのプロパティ ページ上のコントロールのレイアウトを定義できます。

プロパティ ページにコントロールを追加するには

[パラメータ](Parameters)リストで、パラメータをクリックし、[追加](Add)をクリックします。

デフォルトでは、パラメータはユーザが追加した順序どおりにレイアウトに追加されます。 ただし、[レイアウト]リストでパラメータを選択した場合、次回パラメータを追加する際には、選択されたパラメータの真上に追加パラメータが挿入されます。

[レイアウト]リストの順序は、[上へ]ボタンおよび[下へ]ボタンを使用して並べ替えることができます。

行を追加するには

  1. [行の追加](Add Row)をクリックします。

    空の行が[レイアウト](Layout)リストに追加されます。 [レイアウト](Layout)リストでパラメータを選択した場合、選択されたパラメータの真上に行が追加されます。

  2. [レイアウト](Layout)リストで、行内に配置したいパラメータの 1 つをクリックし、行内にパラメータが表示されるまで[上へ](Up)(または[下へ](Down))をクリックします。

    行内に配置する他のパラメータに対しても同じ操作を実行します。

グループを追加するには

  1. [グループ化](Groupings)[名前](Name)ボックスに、グループの名前を入力します。
  2. [グループの追加](Add Group)をクリックします。

    空のグループが[レイアウト](Layout)リストに追加されます。 [レイアウト](Layout)リストでパラメータを選択した場合、選択されたパラメータの真上にグループが追加されます。

  3. グループの内部にパラメータを移動するには、そのパラメータをクリックし、[上へ](Up) (パラメータが[レイアウト](Layout)リスト内のグループよりも下にある場合)または[下へ](Down)(パラメータが[レイアウト](Layout)リスト内のグループよりも上にある場合)のどちらかをクリックします。

    同様に、グループの外部にパラメータを移動するには、そのパラメータをクリックし、グループの外部にパラメータが移動するまで[上へ](Up)または[下へ](Down)をクリックします。

タブを追加するには

  1. [グループ化](Groupings)[名前](Name)ボックスに、タブの名前を入力します。
  2. [タブの追加](Add Tab)をクリックします。

    タブを最初に追加したときに、[レイアウト](Layout)リスト内に既に存在するすべてのパラメータが、そのタブ上に配置されます。

  3. 別のタブを追加するには、[名前](Name)ボックスにタブの名前を入力し、([タブの追加](Add Tab)をクリックする前に)次のいずれかの操作を実行します。
    • レイアウトにさらに他のパラメータを追加し、[レイアウト](Layout)リストで、追加されたパラメータの 1 つをクリックします。
    • [上へ](Up)および[下へ](Down)ボタンを使用して、一部のパラメータをタブの外部に移動します。
    • [レイアウト]リストで、タブ([Tab "name" ]行)をクリックします。 これによって、空のタブが追加されます。

プリセットを作成する

[プラグイン ツリー]で、SPDL フォルダを展開し、シェーダ SPDL ファイルを右クリックして、[プリセットの再生成](Regenerate Preset)を選択します。

[プラグイン ツリー]にシェーダ SPDL ファイルが表示されない場合、[SPDL](Update All)タブの[すべて更新](SPDL)をクリックします。

シェーダ SPDL ファイルを編集する

SPDL ファイルの Logic セクションでは、シェーダのプロパティ ページに動作を追加することができます。 たとえば、選択されたオブジェクトにテクスチャが何も適用されていない場合は、ユーザ アクセス不能なテクスチャ パラメータを作成することができます。 このタイプの動作は、シェーダ ウィザードでは生成されません。 このような動作は、ユーザ自身で SPDL ファイルに追加する必要があります。

また、Softimage SDK のインストール フォルダにある examples フォルダの関連するサンプル、エッジとワイヤフレームの表示を参照することもできます。