プロパティフィルタの記述

3D ビューにおいてプロパティフィルタは、コンストレイント、ジョイント、およびオペレータの選択をフィルタできるフィルタです。

スケマティックビューでは、マテリアル(およびパーティクルタイプ)の選択範囲をプロパティフィルタでフィルタできます。スケマティックビュー内のコンストレイントおよびオペレータリンクの選択範囲は、プロパティフィルタでは変更されません。ユーザがスケマティックビューでリンクを選択しても、フィルタは呼び出されません。

プロパティフィルタは、エクスプローラビューでは利用できません。

非アクティブなコンストレイントをプロパティフィルタで除外し、アクティブなコンストレイントだけが選択されるようにする例を、次に示します。

function ActiveConstraints_Match( oContext )
{
	// Get the Constraint object
	var oObject = oContext.GetAttribute( "Input" );
	var bMatch = false;

	// Check if the object is an active constraint
	if ( oObject.BelongsTo( siConstraintFamily ) && oObject.Parameters.Item("active").Value == true )
	{
		bMatch = true;
	}

	return( bMatch );
}

コンストレイント、ジョイント、およびオペレータをプロパティフィルタで処理するには、3D ビュー内で特定の[カメラの表示/非表示]オプションを設定する必要があります。

コンストレイントおよびオペレータが処理対象の場合、関係リンクを 3D ビューに表示する必要があります([Shift]+[S]キーを押し、[属性]プロパティページで、[関係]チェックボックスをオンにします)。
ジョイントが処理対象の場合、ジョイントを 3D ビューに表示する必要があります([Shift]+[S]キーを押し、[属性]プロパティページで、[チェインジョイントローテーションリミット]チェックボックスをオンにします)。

3D ビューで任意の場所をクリックすると、シーン内の各コンストレイント、ジョイント、およびオペレータ用の Match コールバックが起動しますが、Softimage で選択されるのはプロパティ(ユーザがクリックした場合)だけです。

また、プロパティフィルタを使用して、そのプロパティに基づいてオブジェクトを選択することもできます。たとえば、Softimage に組み込みの Local Material プロパティフィルタでは、ローカルマテリアルを持つオブジェクトが選択されます。 Softimage に付属している Local Material フィルタは VBScript で記述されています。以下に示すのは、JScript バージョンです。

function MyLocalMaterial_Match( oContext )
{
	// Get the input object, which could a Primitive, X3DObject, Constraint, Joint, ...
	var oInput = oContext.GetAttribute( "Input" );

	// Return value
	var bMatch = false;

	// Try to get a 3D object from the input object
	var o3DObject = Get3DObject( oInput );

	// If we have a 3D object, check its local properties for a material
	if ( o3DObject != null && classname( o3DObject ) == "X3DObject" )
	{
		for (var enumerator = new Enumerator( o3DObject.LocalProperties ) ; !enumerator.atEnd(); enumerator.moveNext())
		{
			var oProperty = enumerator.item();
			if ( classname( oProperty ) == "Material" )
			{
				bMatch = true;
				break;
			}
		}

	}

	return ( bMatch );
}

プロパティフィルタは、どのタイプのオブジェクトも処理できなければなりません。Softimage から取得されるオブジェクトが必ずしも 3D オブジェクトであるとは限らないためです。たとえば、3D ビューでユーザがマウスを使用してオブジェクトを選択した場合、フィルタで取得されるのは X3DObjects ではなく Primitive オブジェクトです。また、シーン内のコンストレイン、ジョイント、およびオペレータのそれぞれに対して、Match コールバックが呼び出されます。

function Get3DObject( oObject )
{
	var o3DObject = null;

	if ( classname( oObject ) == "X3DObject"  )
	{
		o3DObject = oObject ;
	}
	else if ( classname( oObject ) == "Primitive" )
	{
		o3DObject = oObject.Parent;
	}

	return( o3DObject );
}

プロパティ フィルタの記述

プロパティフィルタの記述