Custom Display Host を使用すると、Autodesk Softimage 内で他のアプリケーションを実行できます。 実行したアプリケーションは、Softimage のシーン データをリアルタイムで操作できます。 カスタム ディスプレイは、Win32 API および Motif API(Linux)に対応しているため、外部レンダリング エンジンの表示に適しています(外部レンダリング エンジンが開発済みであれば特に)。 したがって、どのアプリケーションもわずかな修正で Softimage に組み込むことができます。
Softimage の内部で動作するゲーム エンジンの例。 エンドユーザは、ジオメトリ(カスタム ディスプレイ内で自動的に更新されます)を修正して、Softimage を離れることなくゲームをテストできます。
エンドユーザによる情報のペイントおよび焼き付けを可能にする、頂点ペイント ツールのサンプルです。 このサンプル用のソース コードは、Softimage SDK で提供されています。
カスタム ディスプレイは、リソース エディタを使えばユーザ自身で作成できる標準のモードレス ダイアログです。 詳細については、「コンテキストの表示: インタフェースを初期化および描画する」を参照してください。
ディスプレイ ホストでは、Softimage とカスタム アプリケーションが通知ループを介して相互作用することができます。 カスタム ディスプレイは C++ API における特殊クラスを使用して、Softimage で発生した通知を受け取りフィルタリングし、それらの通知に作用することができます。 カスタム ディスプレイおよび Softimage は、同時更新が可能です。Softimage またはカスタム ディスプレイのどちらかでユーザが変更を行うと、それに伴ってもう一方が更新されます。 詳細については、「通知の表示」を参照してください。
次の Custom Display Host の例は Softimage SDK のインストール フォルダにある examples フォルダにあります。
CustomUI: これは、Softimage および Win32 の通知に作用するカスタム ディスプレイを作成する基本メカニズムを示した、単純なサンプルです。 このサンプルは、Softimage に対してインタフェースおよびコールバックを定義する方法、および Softimage から Custom Display Host にプッシュされる通知にアクセスする方法を示したものです。「CustomUI テスト」を参照してください。
VertexColors: VertexColors のサンプルに、CustomUI サンプルで公開されている基本メカニズムを示すとともに、C++ API を使って開発されたカスタム ツールを、シーン データに対して作用するカスタム ディスプレイとして Softimage に埋め込む方法を示します。「VertexColors」を参照してください。