Softimage 2014

 
 
 

Softimage® 2014 SDK への追加や変更を次に示します。

カスタム プリミティブ

カスタム プリミティブ オブジェクトはインプリシット プリミティブであり、完全にその表現を定義することができます。 円錐、球などの Softimage のその他のプリミティブのようにカスタム プリミティブ オブジェクトを使用することができます。

XSILoadPlugin コールバック内の PluginRegistrar.RegisterPrimitive を使用して、カスタム プリミティブ オブジェクトを最初に登録する必要があります。 カスタム プリミティブ オブジェクトを登録した後、GetPrim および X3DObject::AddPrimitive のようなプリミティブの作成コマンドを使用して作成することができます。 カスタム プリミティブ オブジェクトのパラメータを定義して、DefineLayout コールバックを使用してプロパティ ページに表示される箇所を調整することができます。 PPGEvent コールバックは、siParameterChange イベント ID を使用して、パラメータの変更を追跡するのに使用できます。 Draw コールバックは、カスタム プリミティブ オブジェクトを描画します。 カスタム プリミティブ オブジェクトは、OpenGL コールを使用してシーンで直接描画されます。他のインプリシット ジオメトリと同じように、カスタム プリミティブ オブジェクトは、SIConvert コマンドまたは CreatePrim コマンドのいずれかを使用して変換することができます。 カスタム プリミティブ オブジェクトは、ポリゴンメッシュにのみ変換することができます。

BoundingBox コールバックは、カスタム プリミティブのバウンディング ボックスを返します。 バウンディング ボックスは、カスタム プリミティブ オブジェクトの簡易バージョンを表しており、特定の操作中のパフォーマンスを向上させるために使用されます。 Draw コールバックと異なり、バウンディング ボックスの値は内部的にキャッシュされ、パラメータ値に対する変更などの更新がある場合にのみ呼び出されます。

カスタム プリミティブ ウィザードを使用して、カスタム プリミティブ オブジェクトを含む自己インストール プラグインのコードを作成することができます。 カスタム プリミティブ ウィザードにアクセスするには、[プラグイン マネージャ] [ファイル] [新規] [プリミティブ] を選択します。

カスタム プリミティブ オブジェクトの定義方法については、SDK ワークグループのカスタム プリミティブの例を参照してください(<your_installation_folder>¥Softimage 2014¥XSISDK¥examples¥workgroup¥Addons¥CustomPrimitive)。

GridData オブジェクトの機能強化

新しいメソッド、属性、およびイベントは、GridData オブジェクトを向上させるために追加されます。新しいメソッドを使用すると、GridData オブジェクトに新しい列タイプの設定、行や列の挿入と削除などの便利な機能を実行できます。

新しい属性には、行の高さを固定する siUIGridLockRowHeight、列の幅を固定する siUIGridLockColumnWidth、およびサムネイルのサイズ指定がない場合の既定サイズを設定する siUIGridThumbnailSize があります。新しく追加されたイベントには、パラメータの変更前に呼び出される OnBeginValueChange、パラメータの変更後に呼び出される OnEndValueChange、グリッド ウィジェットに選択変更を適用する前に呼び出される OnBeginSelectionChange、グリッド ウィジェットに選択変更を適用した後に呼び出される OnEndSelectionChange、グリッド ウィジェットでボタンがクリックされたときに呼び出される OnButtonClicked、グリッド ウィジェットでヘッダーがダブルクリックされたときに呼び出される OnHeaderDoubleClick、グリッド ウィジェット上でマウスが右クリックされたときに呼び出される OnContextMenuInit、グリッド ウィジェット上でコンテキスト メニューの項目が選択されたときに呼び出される OnContextMenuSelected があります。

詳細については、SDK ワークグループの GridData のサンプルを参照してください。

アップグレードされた Python と新しい環境変数

Windows と Linux では、Softimage とともにインストールされているバージョンは Python v2.7.3 です。Windows と Linux 両方の pywin32 拡張のバージョンは v217 です。 さらに、新しい環境変数 WARNPYTHON3K を 1 に設定すると、Python 3.x で機能が動作をしないか異常な動作をしたときにスクリプト ログに警告メッセージが生成されるようにすることができます。

新しいクラス(C++)

新しいコールバック(C++)

次のコールバックは、カスタム プリミティブ オブジェクトに追加されます。

新しいメソッド(C++)

新しいメソッド(オブジェクト モデル)

新しいストラクチャ(C++)

新しいコマンド

新しいプロパティ(オブジェクト モデル)

新しい列挙型

新しい PPGEvent タイプ(C++)

新しいイベント

詳細については、<yourinstallationdirectory>Addons¥DragAndDrop¥Application¥Plugins¥DnDEventExample.py で、Python のサンプルを参照してください。

新しいビュー属性

その他

SDK ヘルプの「コマンドおよびスクリプト リファレンス 」セクションから、FX オペレータ プリセット、ジェネレータ オペレータ プリセット、およびその他を含む、オペレータ プリセット情報が、削除されました。オペレータ パラメータの詳細については、『Softimage ユーザ ガイド』の「プロパティ リファレンス」のセクションを参照してください。