作成したモデルを、他のシーンで使用するために書き出すことができます。モデルを使用してオブジェクトを書き出すことは、シーン間でオブジェクトを共有する主要な手段です。
モデルを書き出すと、そのコピーが独立したファイルとして保存されます。書き出しモデルのファイル名には拡張子 .emdl が付きます。
オリジナルのモデルはそのままシーンに残ります。モデルを修正する必要がある場合は、オリジナルのシーンで変更を行った後で、同じファイル名を使用して再度書き出します。そのファイルを他のシーンでリファレンス モデルとして使っている場合は、シーンを開いたときに自動的に更新されます。そのファイルを他のシーンにローカル モデルとして読み込んだ場合は、そのモデルをシーンから削除し、更新されたバージョンを取得するためにファイルから再度読み込む必要があります。
書き出し後のモデルに含まれる情報は、モデル内部の親子関係のみです。モデリングの関係、エクスプレッション、リンク パラメータ、コンストレイントなどにモデルの子以外のエレメントが含まれる場合は、書き出し時に削除されます。
ただし、エンベロープは例外です。書き出し時に、同じモデルの一部ではないデフォーマを含むエンベロープ オペレータも保存されます。その後、そのエンベロープを含むリファレンス モデルを、エンベロープのオリジナルのデフォーマと同じ名前のオブジェクトを含むシーンに読み込むと、デフォーマは自動的にエンベロープに再接続します。これにより、エンベロープ モデルを書き出してシーンから削除し、その後、エンベロープをオリジナルのデフォーマと接続したままリファレンス モデルとして再度読み込むことができます。
デフォーマを自動的に再接続させるには、完全に元のデフォーマと同じモデル名とオブジェクト名を持つ必要があります。リファレンス モデルのモデル名は .emdl ファイル名に基づいています。このため、デフォーマが別のリファレンス モデルにある場合は、.emdl ファイル名で示されるオリジナルのモデルと同じ名前を使用して書き出す必要があります。
さらに、デフォーマ モデルを読み込むときには、[ファイル]>[設定]>[General]プリファレンスで[リファレンスモデル名にプリフィックスを使用](Referenced Models: Use Prefix for Referenced Model Names)をオフにする必要があります。オフにしない場合は、手動でモデル名を指定する必要があります。「外部接続: エンベロープ、コンストレイントなど」を参照してください。