ヘアでシェーダを使用する

 
 
 

レンダ領域またはファイルへのレンダリングに対して、ヘアのレンダリング イメージを作成するには、シーンにおける他のすべてのオブジェクトと同様にシェーダを適用します。ヘアのレンダリングに使用する既定のシェーダは、[Hair Shading]シェーダです。このシェーダは、髪束のカラーや透明度などの設定ができるサーフェイス シェーダです。もう 1 つの特別なヘア シェーダである[Hair Gradient Material]シェーダを使用することもできます。

また、ヘアには Softimage のすべてのサーフェイス シェーダを使用することができます(「ヘアのカラーリング」を参照)。

ヘア シェーダについて

[Hair Shading]シェーダでは、髪束のカラーリング、透明度、シャドウを、他の Softimage シェーダよりもより正確にコントロールすることができます。また、レンダリングを最適化し、ファイナル ギャザリングを活用できます。

[Hair Gradient Material]では、グラディエント スライダを使用してカラーリング、透明度、半透明性を設定できます。グラディエント スライダを使用すると、髪束に沿ってシェーディング位置を細かくコントロールできます。

ヒント:

ヘア シェーダのパラメータの多くはマッピング可能です(マッピング可能なパラメータには小さい接続アイコンが表示されています)。つまり、テクスチャ マップ(ウェイト マップではない)を接続して特殊なエフェクトを作成することができます。

これについては、「カーブに作成したヘアをテクスチャリングするためのサーフェイスの作成」を参照してください。

ヘア シェーダのパラメータを修正するには

  • 以下のいずれかの方法でヘア シェーダのプロパティ エディタを開きます。

    • ヘアを選択し、[ヘア]ツールバーから[修正](Modify) [シェーダ](Shader)を選択します。

      または

    • Render Tree の[Hair Shading]ノードまたは[Hair Gradient Material]ノードをダブルクリックします。

      または

    • Explorer で、[Hair Shading]シェーダまたは[Hair Gradient Material]シェーダのアイコンをクリックします。

  • [Hair Gradient Material]シェーダ内の全パラメータの設定方法については、「Hair Gradient Material シェーダを使用する」を参照してください。

  • [Hair Shading]シェーダを使用したカラーリングの詳細については、「カラー プリセットの使用」を参照してください。

  • [Hair Shading]シェーダを使用した透明度の設定の詳細については、「ヘアの透明度の設定」を参照してください。

  • [Hair Shading]シェーダを使用したライトおよびシャドウ(ヘアの長さに関するモデルのシェーディングを含む)の詳細については、「ヘアのライトとシャドウ」を参照してください。

ジオメトリ レンダ タイプ

[Hair Shading]シェーダと[Hair Gradient Material]シェーダは、ヘアのレンダリングにジオメトリ レンダ タイプを使用します。このレンダ タイプは、[インスタンス](Instancing)オプションをアクティブにしない限り既定で使用され、ヘアの代わりにインスタンス化されたヘア ジオメトリがレンダリングされます。詳細については、「ヘアの代用オブジェクト(インスタンス)をレンダリングする」を参照してください。

ヘア ジオメトリ レンダリングでは、Softimage サーフェイス シェーダと同じシェーディング アルゴリズムが使用されます。ヘアはそれぞれ、mental ray レンダラによって、フラットなリボン状のジオメトリ(特殊なヘア プリミティブ)としてレンダリングされます。

ヒント:ヘアをレンダリングせずにシーンをすばやくレンダリングするが、そのヘアを別のレイヤ内に配置しない場合は、「ヘアのレンダリングの無効化」を参照してください。この場合、ヘアは生成はされますが、レンダリングは行われません。

シェーダとヘアを接続する

[Hair Shading]シェーダは、ヘアに適用される既定のシェーダです。このシェーダはサーフェイス シェーダで、ヘアオブジェクトの[Material]ノードの[Surface]入力および[Shadow]入力に接続することができます。[Hair Gradient Material]シェーダも、[Hair Shading]シェーダと同じ方法でヘアに接続できます。

また、その他の Softimage 標準シェーダ([Phong]シェーダやトゥーン シェーダなど)は、ヘア オブジェクトの[Material]ノードに接続できます。

Render Tree の概要については、「Render Tree」(「マテリアルとシェーダ」)を参照してください。

ヒント:[セグメント]シェープを使用して髪束を作成する際、これらのヘア シェーダを ICE パーティクルに接続できます。詳細については、「ストランドを表示およびレンダリングする」(「ICE パーティクルシミュレーション」)を参照してください。

[Hair Shading]シェーダを再接続するには

ヘアを作成すると、[Hair Shading]シェーダが自動的に接続されます。ただし、再接続が必要である場合は、以下の方法があります。

  1. Render Tree を開き、Preset Manager またはコマンド バーから、[ノード](Nodes) [イルミネーション](Illumination) [Hair Shading]を選択します。

  2. シェーダの出力を、ヘア オブジェクトの[Hair_Material]ノードの[Surface]入力および[Shadow]入力にアタッチします。

Hair Gradient Material シェーダを接続するには

  1. Render Tree を開き、Preset Manager またはコマンド バーから、[ノード](Nodes) [イルミネーション](Illumination) [Hair Gradient Material]を選択します。

  2. シェーダの出力を、ヘア オブジェクトの[Hair_Material]ノードの[Surface]入力および[Shadow]入力にアタッチします。

別の Softimage シェーダを接続するには

  • [Hair Shading]シェーダを削除して、該当の Softimage シェーダをヘアの[Material]ノードの[Surface]入力および[Shadow]入力(オプション)に直接接続します。

    たとえば、[Phong]シェーダをヘアの[Material]ノードの[Surface]入力にアタッチすると、ヘアのカラーを変更できます。

また、[Toon Paint]シェーダなどのシェーダをヘアの[Material]ノードの[Surface]入力および[Shadow]入力に直接接続すると、面白い効果が出せます。カメラに[Toon Lens]シェーダを追加すると、インクの輪郭が表示されます。

トゥーンシェーダの詳細については、「トゥーンおよび非写実的エフェクト」(「マテリアルとシェーダ」)を参照してください。