ケージ デフォーメーションを使用すると、低解像度ジオメトリを使用して高解像度オブジェクトのデフォーメーションが可能となります。これは、任意形状のラティスと似ています。
デフォームされたオブジェクトの各ポイントは、ケージ上のポイントまたはポリゴンにウェイトされます。これは、エンベロープのポイントがそのデフォーマにウェイトされるのに似ています。ただし、ウェイトの割り当てにペイントしたり、手動でウェイトの割り当てを調整したりすることはできません。また、エンベロープとは異なり、同一オブジェクトに複数のケージ デフォーメーションを持たせることも可能です。
ケージ デフォーメーションでは、ケージ オブジェクトの基本シェイプを使用してデフォーム対象オブジェクトの修正方法を決定するほか、デフォーム対象オブジェクト上のポイントをケージのポイントまたはポリゴンにウェイト付けする方法を決定します。ケージの基本形状に適用したデフォーメーションは、デフォーム対象オブジェクトにも反映されます。
ケージ デフォーメーション使用時のケージ オブジェクトの基本シェイプは、ケージ オブジェクトのジオメトリ オペレータ スタック内の最上位モデリング コンストラクション領域により定義されます。ケージ デフォーメーションが適用されたオブジェクトは、モデリング領域およびその他の領域でこのポイントの上に新たに適用されたデフォーメーションの影響を受けます。ケージ オブジェクトに既にモデリング領域の上位でデフォーメーションが適用されている場合は、ケージ デフォーメーションを適用するとすぐに、ケージ デフォーメーションが適用されたオブジェクトのシェイプが変化します。
基本シェイプは、ケージ オブジェクトに加えた変更の影響を受ける可能性があります。ケージ オブジェクトのモデリング領域のすべてまたは一部をフリーズし、スタック内でデフォーメーションが基本シェイプを読み込む位置を「焼き付ける」と、スタックの最下位が基本シェイプになります。
3D ビューにおいて、ビュー メニューの[コンストラクション モード ディスプレイ](Construction Mode Display)を[現在のモードと同期](Sync with current mode)に設定した場合は、ケージ デフォーメーションが適用されたオブジェクトのどの領域にケージ デフォーム オペレータが含まれているかによって、ケージ デフォーメーションのエフェクトが見えたり見えなかったりします。ただし、エフェクトが見えている場合は、デフォームされたオブジェクトは、領域を問わず常にケージ オブジェクト上のすべてのオペレータの影響を受けます。
コンストラクション モード全般の詳細については、「コンストラクション モードとコンストラクション領域」を参照してください。
[Model]ツールバーで[修正](Modify) 
[デフォーム](Deform) [ケージで](by Cage)を選択します。このコマンドは、[Animate]ツールバーおよび[Render]ツールバーからも選択できます。
デフォーマのピックアップを完了したのち、3D ビュー内で右クリックします。[自動的にケージ割り当て]プロパティ エディタ(「プロパティ リファレンス」)が開きます。
必要に応じてパラメータを設定します。これらのパラメータにより、デフォームされるオブジェクト上のポイントが、ケージ上のポイントまたはポリゴンに対してどのようにウェイト付けされるかを制御します。
ケージ デフォーマのオブジェクトをピックアップすると、[表示/非表示]プロパティの[レンダの ON/OFF]がオフに、[表示]プロパティの表示モードが[ワイヤフレーム]に設定されます。
ワイヤフレーム ビュー以外で表示設定のエフェクトを参照する場合は、[オブジェクト プロパティのオーバーライド](Override Object Properties)がオフになっていることを確認してください。「特定オブジェクトの表示方法の選択」(「表示と再生」)を参照してください。
