フォースは物を動かします。特に、Syflex フォースは、Syflex でシミュレートされたオブジェクトが、さまざまなタイプの自然の(または自然でない)フォースに応じて動くようにします。
Syflex ICE シミュレータは、ニュートン物理学に基づいてフォース計算を行います。ICE における物理学上の問題に関する基本的な情報については、「ICE ツリーの物理学」を参照してください。
Syflex ICE フォース コンパウンドは、「オブジェクト単位」のコンテキストで計算を行います。このため、すべてが「ポイント単位」のコンテキストを使用して計算されるその他の ICE フォース ノードまたは非 ICE フォースを使用することはできません(「ICEフォース」(「ICE の基本」)を参照)。
ICE では、ノードの評価はその最上部のポートから開始して下に進むので、(衝突ノードと同様に)通常はノードが接続される順序が問題になります。ただし、[Syflex Cloth]または[Syflex Curve](または[syflexISimul])ノードでは、フォース ノードを[Force]ポートに接続する順序は問題ではありません。それらの出力は単純にまとめられて 1 つのベクトルとして出力されます。
Syflex ICE フォース コンパウンドは、ICE ツリーの Preset Manager の[タスク]>[Syflex]タブの[フォース]グループにあります。
[Cloth Spring]および[Curve Spring]コンパウンドでは、シミュレートされたオブジェクト上のポイント間にスプリング接続(3 つのタイプのスプリング)を作成します。詳細については、「Syflex スプリング フォースを使用する」を参照してください。
[吸収]コンパウンドは、クロスまたはカーブ シミュレータで使用されるスプリングに抵抗を追加します。これによって、スプリングの弾性に抵抗し、シミュレートされたオブジェクト上のジッターを防ぐことができます。詳細については、「Syflex ダンピング フォースを使用する」を参照してください。
[湿った空気]コンパウンドは[吸収]コンパウンドに似ていますが、シミュレートされたオブジェクトのどちらの側面にダンピングを適用するかを選択できる点が異なります。側面は、オブジェクトの法線の方向によって決まります。詳細については、「Syflex ダンピング フォースを使用する」を参照してください。
重力コンパウンドは、時間経過に伴って加速度を定義する方向性フォースを適用します。詳細については、「Syflex Gravity Forceを使用する」を参照してください。
[Spring 2Pt compound]コンパウンドでは、シミュレートされたオブジェクト上の 2 つの頂点間のスプリング接続を作成します。詳細については、「Syflex スプリング 2 ポイント フォースを使用する」を参照してください。
[ボリューム]コンパウンドでは、シミュレートされたオブジェクト全体のボリュームを増減させて、凹凸のエフェクトを作成することができます。詳細については、「Syflex Volume Forceを使用する」を参照してください。
[風]コンパウンドは、風の移動にバリエーションを加える強度およびノイズ(摂動)を持つ方向性フォースを適用します。詳細については、「Syflex Wind Forceを使用する」を参照してください。
[ジッパー]コンパウンドでは、([スプリング 2 ポイント]フォースと同様に)シミュレートされたオブジェクト上の頂点のペア間にスプリング接続を作成しますが、スプリングのエフェクトを無効にして、これらの頂点のペアの間のスペースを、ジッパーのように開いたり閉じることができます。詳細については、「Syflex Zipper Forceを使用する」を参照してください。