カスタム ツールバー
 
 
 

頻繁に使用するツールやプリセットは、独自に作成したツールバーに保持することができます。ツールおよびプリセットは、ツールバーではボタンとして表示されます。

以下のように、Softimage には独自のスクリプト、コマンド、およびプリセットを追加してカスタマイズできる空のツールバーが 2 つ用意されています。

ツールバーを作成および編集する

新しいツールバーを作成するには

  • メイン メニューから[表示](View) [新規カスタム ツールバー](New Custom Toolbar)を選択します。

    空の新規ツールバーが表示されます。

特定の位置に新規ツールバーを作成するには

  1. プラグイン マネージャを開きます([ファイル](File) [プラグイン マネージャ](Plug-in Manager)を選択します)。

  2. [ツリー]タブで、[ツールバー](Toolbars)フォルダを右クリックし、[新規作成](New) [ツールバー](Toolbar)を選択します。

    たとえば、アドオン フォルダ内にツールバーを作成するには、そのアドオン フォルダの下の[ツールバー](Toolbars)フォルダを右クリックします。

    ワークグループ内にツールバーを作成するには、そのワークグループの下の[ツールバー](Toolbars)フォルダを右クリックします。

  3. [ツールバー名](Toolbar Name)ボックスで、ツールバーの名前を入力します。

  4. 空のツールバーを作成する場合は、[この場所からコマンド付きで作成](Populate with Commands from this location)チェック ボックスをオフにします。

    デフォルトでは、すべてのコマンドを含んだ新規ツールバーが、ツールバーと同じ場所に配置されます。たとえば、アドオン フォルダ内に新規ツールバーを作成すると、アドオンで定義されたすべてのコマンドがツールバーに含まれます。

  5. [出力フォルダ](Output Directory)は、[ツリー]タブでクリックしたパス(ワークグループまたはアドオン フォルダ)内の Application¥Toolbars フォルダにあります。

  6. [OK]をクリックすると、新規ツールバーが作成され、表示されます。

カスタム ツールバーに名前を付けるには

  • ツールバーの何もない領域を右クリックして[名前の変更](Rename)を選択し、新しい名前を入力して[OK]をクリックします。

    [表示](View) [ツールバー](Toolbars)メニューとツールバーのタイトル バーに、ツールバーの名前が表示されます。スペースも使用できます。

カスタム ツールバーを保存するには

  • ツールバーの何もない領域を右クリックし、[保存](Save)または[名前を付けて保存](Save As)を選択します。

    変更を保存せずに閉じようとすると、自動的にツールバーの保存を求めるダイアログ ボックスが表示されます。

ツールバーにコマンドを追加する

コマンド ボタンは、[ツールバーのカスタマイズ]ウィンドウまたはプラグイン マネージャからツールバーにドラッグ アンド ドロップして追加できます。

[ツールバーのカスタマイズ]ウィンドウを使用して、コマンドをツールバーに追加するには

  1. ツールバーが表示されていることを確認します。たとえば、ツールバーを[表示](View) [ツールバー](Toolbars)メニューから選択します。

  2. [表示](View) [ツールバーのカスタマイズ](Customize Toolbar)を選択するか、カスタム ツールバーの空白領域を右クリックして[ツールバーのカスタマイズ](Customize Toolbar)を選択します。

  3. [ツールバーのカスタマイズ]ダイアログ ボックスで、[コマンド カテゴリー](Command Categories)リストから項目を選択します。たとえば、カスタム コマンドを検索する場合、[Custom Script Commands]を選択すると、一覧に表示されるコマンドがそのタイプのものだけに限られます。

  4. [利用可能コマンド](Available Commands)リストから項目を選択し、ツールバーの任意の場所にドラッグします。

プラグイン マネージャを使ってツールバーにコマンドを追加するには

  1. プラグイン マネージャを開きます([ファイル](File) [プラグイン マネージャ](Plug-in Manager)を選択します)。

  2. ツールバーが表示されていることを確認します。たとえば、プラグイン マネージャの[ツリー]タブで、[ツールバー](Toolbars)フォルダを展開し、ツールバー(.xsitb ファイル)をダブルクリックします。

  3. プラグイン マネージャの[ツリー]タブで、[プラグイン](Plug-ins)フォルダを展開し、プラグインを展開して、カスタム コマンドをツールバーにドラッグします。

ツールバー上のコマンド ボタンをカスタマイズするには

  1. コマンド ボタンを右クリックし、[ボタンのカスタマイズ](Customize Button)を選択します。

  2. 必要に応じてオプションを設定します。

    • [Height]および[Width]のピクセル数を設定します。

    • [Button Label]をオンにして[ツールバー名](Label)を入力します。

    • [Bitmap](.bmp ファイル)のパスを指定します。「ボタン ビットマップを追加する」を参照してください。

  3. [OK]をクリックします。

ツールバーにプリセットを追加する

プリセット ボタンをブラウザからツールバーにドラッグして追加できます。プリセット ボタンをクリックすると、選択したオブジェクトにプリセットを適用できます。また、選択されていないオブジェクトにプリセット ボタンをドラッグ アンド ドロップして、プリセットを適用できます。

プリセットが使用できる場合は、組み込まれたサムネイルが使用されます。プリセットを保存するときに、レンダ領域のサムネイルも保存したり(「プリセットの保存」(「シーン エレメント」)を参照)、setthumb スタンドアロンを使用してサムネイルをプリセットにアタッチしたりできます(「プリセット用サムネイルの作成と抽出」(「スタンドアロン」)を参照)。プリセットにサムネイルが存在しない場合は、汎用サムネイルが使用されます。

ツールバーにプリセット ボタンを追加するには

  • ブラウザで、ツールバーに追加するプリセットを検索し、ツールバーにドラッグします。

プリセットボタンの表示を変更するには

  • ツールバーの何もない領域を右クリックし、[テキストのみ](Text Only)または[サムネイルのみ](Thumbnail Only)を選択します。

プリセットのサムネイルのサイズを変更するには

  • ツールバーの何もない領域を右クリックし、[サムネイル サイズ](Thumbnail Size)メニューから項目を選択します。

ツールバーにプリセット リスト ボタンを追加するには

プリセット リストには、特定のフォルダでメニューとして検出されるすべてのプリセットが表示されます。サブフォルダは含まれません。

  1. ツールバーの何もない領域を右クリックし、[カスタマイズ](Customize)を選択します。

  2. [コマンド カテゴリー](Command Categories)から[ツールバー](Toolbar)を設定します。

  3. [利用可能コマンド](Available Commands)から[Preset List Button]をツールバーにドラッグします。

  4. プリセットが格納されているフォルダを指定します。

Toolbar Widgetsによるツールバーの最適化

Toolbar Widgets は、カスタム ツールバー上に使用できるボタンおよびセパレータの集まりです。セパレータ(グループ ラベル、水平方向の空白/行セパレータ、および改行)をツールバー上のボタンの整列にどう使用できるかを、下図に示します。

A

水平方向の空白セパレータ

B

改行

C

水平方向の行セパレータ

Toolbar Widgets ボタンを使用すると、メニューのポップアップ、プリセット一覧のポップアップ、およびスクリプティング コードの実行も可能になります。

  • [Menu Button]を使用すると、コマンドのメニューがポップアップします。[Menu Separator]ウィジェットを使用すると、ポップアップ メニュー上のコマンドをグループ化できます。

  • [Preset List Button]を使用すると、特定の場所にあるプリセット リスト(たとえば、ワークグループ内のライト シェーダ プリセット リスト)がポップアップします。

  • [Script Button]を使用すると、スクリプト コマンドを作成しなくても、直接にスクリプティング コードをツールバーに埋め込むことができます。

ツールバーを整理するには

  1. ツールバーの何もない領域を右クリックし、[カスタマイズ](Customize)を選択します。

  2. [グループ](Command)から[Toolbar Widgets]を設定します。

  3. [利用可能コマンド](Available Commands)からツールバーの任意の場所に、[Toolbar Group Label][Toolbar Horizontal Line Separator]、または[Toolbar Horizontal Space Separator]をドラッグします。

ボタンを再配置する

Toolbar Widgets(メニューボタン、改行、水平セパレータなど)は、ツールバー上でドラッグして移動することができます。ツールバーを右クリックし、[ツールバーのカスタマイズ]を選択して、[Toolbar Widgets]を別の場所にドラッグします。

スクリプト ボタンを追加する

[ツールバー]フォルダの .xsitb ファイルに保存されているスクリプティング コードは、スクリプト ボタンで実行できます。スクリプト ボタンを使用すると、コマンドを作成してコードを外部ファイルに保存することなしに、カスタム コードをツールバーから実行できます。スクリプト ボタンを使用すると、たとえば引数値でコマンドを呼び出すこともできます。

  1. 次のいずれかの操作を実行します。

    • ツールバー ウィンドウで、何もない領域を右クリックし、[ツールバーのカスタマイズ](Customize Toolbar)を選択します。[グループ](Group)一覧で、[Toolbar Widgets]をクリックし、[Script Button][利用可能コマンド](Available Commands)一覧からツールバーにドラッグします。

      または

    • Script Editor(または外部テキスト エディタ)で、任意のスクリプティング コードを選択します。コードをツールバーにドラッグします。[スクリプト ボタン](Script Button)ダイアログ ボックスで、[OK]をクリックします(デフォルトでは[スクリプト ボタン](Script Button)が選択されるはずです)。コードは、Script Editor のヒストリ ペインまたは編集ペインのどちらかからドラッグすることができます。

  2. [Customize Button]ダイアログ ボックスで、次の操作を実行します。

    • [Script Commands]は、ボタンをクリックしたときに実行されるスクリプティング コードです。[Run]をクリックして、コードをテストします。

    • [Scripting Language]は、スクリプト ボタンによって使用されるスクリプト言語です。

    • [Bitmap]は、ボタン上に表示されるビットマップ(.bmp)ファイルの名前です。「ボタン ビットマップを追加する」を参照してください。

ボタン ビットマップを追加する

ビットマップは、ツールバーのスクリプト ボタンおよびコマンド ボタン上に表示できます。

ボタンのサイズは、ビットマップのサイズによって決定されます。ビットマップ内の白色ピクセル(255,255,255)はすべて、イメージの背景カラーで置換されます。

ボタン ビットマップが表示されるのは、ツールバーがサムネイルのみ表示するように設定されている場合だけです。.xsitb ファイル内で、これは以下のように変換されます。

<properties ... display_as_text_only="False"></properties>

ボタン上にビットマップを表示するには

  1. [ツールバー](toolbar)フォルダに bitmaps というサブフォルダを作成し、そこにビットマップ ファイル(.bmp)を保存します。

    [ヒント](Tip):[ツリー]タブからファイル システムにすばやくアクセスするには、[ツールバー]フォルダを右クリックして[ブラウズ](Browse)を選択します。

  2. Softimage で、ツールバーを開き、スクリプトまたはコマンドボタンを右クリックして、[ボタンのカスタマイズ](Customize Button)を選択します。

  3. [Bitmap]ボックスで、パスまたは拡張子を[含めずに](without)ビットマップ ファイルの名前を入力します。たとえば、ビットマップ ファイルが myimage.bmp である場合は、「myimage」と入力します。

メニュー ボタンを追加する

  1. ツールバー ウィンドウで、何もない領域を右クリックし、[ツールバーのカスタマイズ](Customize Toolbar)を選択します。

  2. [グループ](Group)一覧で、[Toolbar Widgets]をクリックします。

  3. [利用可能コマンド](Available Commands)一覧から[Menu Button]をツールバーにドラッグします。

  4. [ポップアップ メニュー ボタンに名前を付ける](Name Popup Menu Button)ボックスで、ボタンのラベルを入力します。

    ボタン ラベルを変更するには、.xsitb ファイルを編集する必要があります。

  5. コマンド、ビュー ショートカット、およびメニュー セパレータをメニュー ボタンに追加します。

    • コマンドを追加するには、[ツールバーのカスタマイズ](Group)ダイアログ ボックスの[グループ](Customize Toolbar)一覧の[Custom Script Commands]をクリックします。その後、[利用可能コマンド]一覧で、必要なコマンドを検索して、メニュー ボタンにドラッグします。

    • メニュー項目間にメニュー セパレータを追加するには、[グループ](Group)一覧の[Toolbar Widgets]をクリックし、[Menu Separator]をメニュー ボタンにドラッグします。

  6. 変更内容を保存します。ツールバー ウィンドウで、何もない領域を右クリックし、[保存](Save)を選択します。

注:
  • メニュー ボタン上の項目を並べ替えるには、ボタンを右クリックし、[ボタンのカスタマイズ](Customize Button)を選択します。[ポップアップ メニューボタンのカスタマイズ]ダイアログ ボックスで、メニュー項目をクリックし、[上げる]または[下げる]をクリックします。

  • その他のコマンドをメニュー ボタンに追加するには、[ツールバーのカスタマイズ](Customize Toolbar)ダイアログ ボックスをもう一度開き、コマンドをツールバー上のメニュー ボタンにドラッグします。

  • 独自のメニューにではなく、デフォルトの Softimage メニューに項目を追加する場合は、標準メニューとコンテキストメニュー『SDK ガイド』を参照してください。

項目を削除する

  • ツールバー上のボタンを右クリックし、[ボタン削除](Remove Button)を選択します。

    そのボタンがカスタム コマンド用であった場合、そのコマンドや関連付けられたスクリプトは登録されたままになります。カスタム コマンドの登録を解除するには、「カスタムコマンドの削除」を参照してください。

.xsitb ファイルの編集

ツールバーは、.xsitb 拡張子で XML ファイルに保存されます。XML ファイルの編集が快適な場合、Text Editor を使用してツールバーをカスタマイズできます。たとえば、次のような作業が必要な場合があります。

  • メニュー ボタン上のラベルの変更(この操作は、[ボタンのカスタマイズ]では実行できません)。

  • 複数のボタンの幅および高さの変更。この操作は、[ボタンのカスタマイズ]ダイアログ ボックスで実行できますが、人によっては XML ファイルを編集するほうが簡単な場合もあります。

  • ツールバー上のボタンおよびグループ ヘッダを再配置します。

ツールバーの XML ソースを編集するには

  1. [ツリー]タブの、[ツールバー]フォルダを右クリックして、[編集](Edit)を選択します。

    Script Editor 内で .xsitb ファイルが開きます。

  2. ファイルを編集して保存します。