イメージ クリップをサーフェイス テクスチャとして使用している場合、レンダリング時にフィルタリングの有無およびその方法を定義できます。イメージをフィルタする方法は、次の 2 つがあります。
楕円フィルタリングは、通常、カメラに対して近づくか、離れて行くとき、精細なテクスチャ上で使用されます。このフィルタリング処理は、レンダオプションのアンチエイリアスと比較してメモリの消費量が少なくてすみます。
設定がオンの場合、楕円フィルタリングによってオブジェクトのサーフェイス上に楕円が投影されます。この円は楕円で(このフィルタリング処理の名前の由来です)、テクスチャのピクセル全体を覆うことができます。円内部のすべてのピクセルについてカラーの値が返されると、検査、計算が実行されます。
ピラミッド マッピング(「ミップマップ」)を使用して、レンダリング時にテクスチャをスムーズに仕上げることができます。 ミップマップでは、カメラから離れた場所にあるテクスチャにあらかじめブラーをかけます。
典型的な例として、カメラ付近から開始されてどこまでも続いているかのように見える、長いチェッカーボード テクスチャが挙げられます。レンダラは、遠い場所のピクセルでも単一ピクセルのみをサンプリングします。このため、グリッドが遠ざかるにつれテクスチャにちらつきが発生し、形がつぶれます。
この問題はアンチエイリアスで修正できますが、この方法ではレンダリングに長時間を要することになります。ピラミッド マッピングはカメラから離れたテクスチャにブラーをかけるため、レンダリング時に特定のピクセル カラーを戻しません。代わりに、離れた場所にある複数ピクセルの補間を戻します。この解決法では、アンチエイリアスよりも時間を短縮でき、かつ美しくリアルな結果を得ることができます。
[Image Clip]プロパティエディタの[テクスチャリング]で[ミップマップ作成](Generate MipMaps)を有効にします。
また、テクスチャがカメラから遠い場合は[テクスチャ縮小フィルタ(遠点)](Texture Minification Filter)パラメータを、カメラに近い場合は[テクスチャ拡大フィルタ(近傍)](Texture Magnification Filter)パラメータを指定し、テクスチャをあらかじめブラーする方法を指定できます。