ソフト ボディ デフォーメーションでは、特定のパラメータ([サンプリング](Sampling)や[硬さ](Stiffness)など)の設定値が大きいと、シェイプや変換がおかしくなるなどの予期しない結果が生じる場合があります。これらのパラメータは、[ソフト ボディ オペレータ]プロパティ エディタのソフト ボディのページにあります。
このような問題は、[ソフト ボディ オペレータ]プロパティ エディタの[シミュレーション]ページにある[フレーム毎反復回数](Iterations per Frame)パラメータの値を調整することで、たいていの場合は補正できます。これは1つのフレームと別のフレーム間のタイムステップを定義し、この値を分割し、ソフトボディシミュレーションを実行します。ソフト ボディではクロス シミュレーションとは異なり、ダイナミクスを計算する明示的な方法を使用するため、シミュレーションを安定させるためにこのパラメータが大きな役割を果たします。
一般的に、[サンプリング](Sampling)と[硬さ](Stiffness)の値が大きいと不安定になることがありますが、[フレーム毎反復回数](Iterations per Frame)の値を大きくすることによって解決します。もちろん、この値を大きくすると計算時間が増加します。まず低い値から開始し、リアルなシミュレーションが得られるまで徐々に値を上げるようにしてください。
2 などの低い値を設定できる場合もあります。ソフト ボディ オブジェクトごとに別々に調整してください。通常は同じ設定を使用しません。この値は、[硬さ]や[質量]などのプロパティ設定によって大きく異なります。
[サンプリング](Sampling)の値が大きいと、変形するオブジェクトのボリュームにラティスがより密接に近似するようになり、よりリアルな結果が得られます。しかし、このためにシミュレーションが不安定になるかもしれません。
不安定になった場合には、[硬さ](Stiffness)の値を小さくするとともに[フレーム毎反復回数](Iterations per Frame)の値を大きくします。
[硬さ](Stiffness)の値が大きいとオフジェクトが変形しにくくなりますが、この場合、不安定になるかもしれません。不安定になった場合は[サンプリング](Sampling)の値を小さくするとともに[フレーム毎反復回数](Iterations per Frame)の値を大きくします。
[ストレッチ無し](No Stretch)を選択すると、特に衝突後にソフト ボディが「爆発」するように見える場合にデフォーメーションを安定化させます。