レンズ エフェクト シェーダを使用すると、さまざまなレンズ歪曲エフェクトを実現できます。このエフェクトは、手で描いた作品や、写真のようなリアルさのないレンダリングで見られる、歪んだ視点をシミュレートするときに役立ちます。
魚眼パラメータは、実際の魚眼レンズを通して見たときのような、特徴的な半球状の歪みを持つ 180 度の視野をレンダリングできる、半球(魚眼)レンズをシミュレートします。このシェーダには、色収差や球面収差など、魚眼レンズの不要な(予測不能な)特性の一部が実装されていません。その意味では、これは「理想的な」魚眼レンズです。
パス カメラのレンズのセンター オフセット コントロールと互換性があるので、Omnimax スタイルの魚眼イメージ(レンズのセンターがスクリーンの下部にある)を作成できるはずです。
さらに、レンズの半球の水平方向/垂直方向の比率はカメラのアスペクト比に縛られません(旧来の魚眼レンズ シェーダではカメラのアスペクト比を変更するとレンズの半球の形状も対応して変化した)。それだけでなく、シェーダのスケール パラメータを使用すれば、魚眼レンズの X 軸と Y 軸を独立してスケーリングすることもできます。
バルジ パラメータを使用すると、視線の方向を変えることによりレンズの「凹凸を制御」できます。レンズを、魚眼レンズのように凸型にバルジ アウトしたり、凹型にバルジ インすることができます。このエフェクトはレンズのサーフェイス全体で異なる可能性があるので、Render Tree を使用してコントロールする方法が最適です。
このシェーダは直接レンズ シェーダ スタックのカメラに適用することができます。「カメラへレンズ シェーダを適用する」(「カメラとモーション ブラー」)を参照してください。