スクリプト オペレータ プリセットを管理する
 
 
 

初めてスクリプト オペレータを作成すると、そのオペレータはランタイムが定義されたオペレータになります。つまり、スクリプト オペレータのデータはオペレータを作成したシーンに格納されます。このようなスクリプト オペレータは、別のシーンではもちろんのこと、同じシーン内の他のエレメントでも簡単には使用できません。

ただし、スクリプト オペレータをプリセットとして保存し、他のエレメントに適用する方法ならばスクリプト オペレータを再利用できます。スクリプト オペレータのプリセットには、プリセット ファイル本体と、それに関連付けられている SPDL ファイルの 2 つの部分があります。スクリプト オペレータのプリセットを適用すると、データ本体の代わりにプリセット ファイルへの参照情報がシーンに保存されます。

注:

編集できるスクリプト オペレータはオリジナルのみです。プリセット インスタンスとなった適用後のオペレータは編集できません。適用後のプリセット インスタンスを編集しようとすると、ランタイム定義オペレータに変換するかどうかを尋ねられます。

オリジナルを見失わないよう、オリジナル オペレータをそのオペレータが属するシーンなどに保持しておくとよいでしょう。プリセットを変更しなければならなくとも、元のオペレータを開き、変更し、再びそのプリセットを保存できます。

注:複数のシーンやオブジェクトでオペレータを再利用する場合は、プリセットされたオペレータよりも自己インストールカスタムオペレータを使用してください。自己インストールカスタムオペレータの詳細については、カスタムオペレータ『SDK ガイド』を参照してください。新しい自己インストール カスタム オペレータを作成するためのウィザードと、ランタイム定義されたオペレータを自己インストール カスタム オペレータに変換するヒントが用意されています。

SPDL ファイルとレジストリ

スクリプト オペレータ プリセットで作業するには、SPDL ファイルがシステムに登録されている必要があります。SPDL ファイルは、以下の場合に自動的に登録されます。

  • SPDL ファイルは、スクリプト オペレータ プリセットの保存時にローカル コンピュータに登録されます。

  • SPDL ファイルがワークグループ パスに含まれている場合は、起動時に登録されます。

上記以外の場合は、SPDL ファイルを手動で登録し、プリセットを適用するか、別のコンピュータに適用されたプリセットを使ってシーンを開く必要があります。SPDL ファイルのコピーや登録を手動で実行したり、アドオン パッケージを作成できます。

詳細については、カスタマイズのビルドおよび配布『SDK ガイド』を参照してください。

スクリプト オペレータのプリセットを保存する

スクリプト オペレータのプリセットを保存すると、プリセットと関連する SPDL ファイルの両方が作成され、SPDL ファイルがコンピュータ上に自動的に登録されます。

スクリプト オペレータのプリセットを保存するには

  1. Scripted Operator Editor で、[ファイル](File) [保存](Save)を選択します。

  2. 表示されるブラウザで、プリセット ファイルの名前と場所を指定します。デフォルトの場所は、ユーザのアプリケーションデータディレクトリの¥Autodesk¥Softimage_2012.SAP¥Data¥DSPresets¥Operatorsサブフォルダです。

    同じ名前の SPDL ファイルが作成され、ユーザのアプリケーションデータディレクトリの¥Autodesk¥Softimage_2012.SAP¥Application¥spdlサブフォルダに自動的に登録されます。

スクリプト オペレータのプリセットを適用する

関連した SPDL ファイルがコンピュータに登録されると、スクリプト オペレータのプリセットを適用できます。

スクリプト オペレータのプリセットを適用するには

スクリプト オペレータのプリセットをロードするには、[ApplyOp]コマンドをスクリプト、Script Editor ウィンドウ、またはメイン ウィンドウの左下隅にあるコマンド ボックスから直接使用します。

たとえば、現在選択しているオブジェクトに [Clip] という名前のプリセットを適用するには、次のように入力します。

ApplyOp "Clip"

このプリセットを[MyObject]という名前のオブジェクトに適用するには、次のように入力します。

ApplyOp "Clip", "MyObject"

パラメータに接続するには、オブジェクトを指定するだけです。接続は、適切なパラメータに自動的に作成されます。ただし、異なるパラメータに接続する場合は、パラメータを指定できます。

複数の接続がある場合は、カンマ区切り文字列を使用して接続リストを指定します。接続は特定の順序で並べる必要があります。出力接続を最初に、Scripted Operator Editor にリストされている順に並べます。エディタで出力接続が繰り返し出現している場合は、最初の出現分のみ接続リストに記述します。

入力接続は出力接続の後に記述します。こちらもエディタでの出現順に記述します。やはり、エディタで入力接続が繰り返し出現している場合は、最初の出現分のみ接続リストに記述します。

同様に、入力接続が出力接続と同じものである場合は、出力接続での出現分のみリストします。たとえば、次の接続リストは図で示されている接続に対応するものです。

ApplyOp "Clip", "OutObj1,OutObj2,InObj"

プリセットを編集する

プリセットとして適用されたスクリプト オペレータを直接編集することはできません。Explorer でプリセットのスクリプト オペレータを右クリックし、[スクリプトオペレータの編集](Edit Scripted Operator)を選択すると、オペレータを実行時設計のオペレータに変換するよう求めるダイアログ ボックスが表示されます。これで、データがシーン内に直接格納され、リファレンスがディスク上のプリセットに分けられます。ファイル メニュー コマンドを使用すれば、スクリプト オペレータを新しいプリセットとして保存することもできます。

元々プリセットが保存されたスクリプト オペレータはいつでも編集できます(まだシーンがある場合)。しかし、この場合、ディスク上のプリセット ファイルは自動的に更新されません。代わりに、オペレータ プリセットを再度保存する必要があります。

開いているシーン内のエレメントによってスクリプト オペレータが使用されている場合は、そのスクリプト オペレータ プリセットを再度保存することはできません。プリセット オペレータが適用されたシーンをすでに開いている場合は、ディスク上のプリセットを上書きする前に Softimage を再起動する必要があります。