このセクションで説明しているパラメータは、「高速サブサーフェイス スキャッタリング フェノメナ」に基づいています。ただし、説明の大部分は、どの高速サブサーフェイス スキャッタリング エフェクトを作成する場合にも当てはまります。
高速サブサーフェイス スキャッタリング エフェクトのサーフェイス イルミネーション オプションは、シェーダ オブジェクトの外側のサーフェイスを定義します。
スペキュラ イルミネーションは、サブサーフェイス スキャッタリング エフェクト全体で最も上にあるレイヤまたは最も外側にあるレイヤです。このイルミネーションは、その他すべてのライティング コンポーネントの上に重ねられるスペキュラ ハイライトを定義します。
ディフューズ イルミネーションは、スペキュラ ハイライト レイヤの直下に、そしてフロント スキャッタリング レイヤとバック スキャッタリング レイヤより上に配置されます。
ディフューズ イルミネーションは、次の 2 つのパラメータでコントロールされます。
[カラー](Color)は、ディフューズ イルミネーションのカラーを指定します。これは、オブジェクトの主要サーフェイス カラーです。通常はこのパラメータで、オブジェクトに適用する任意のサーフェイス テクスチャを接続します。
[ウェイト](Weight)は、ディフューズ イルミネーションがエフェクト全体にどの程度影響するかをコントロールします。
一般的には、ディフューズのウェイトを増やすとシェード オブジェクトの半透明性が下がりますが、これはフロント スキャッタリング レイヤとバック スキャッタリング レイヤのセットアップ方法によって大きく異なります。当然のことながら、ウェイトの値を増やすと、ディフューズ カラーが目立つようになります。
[アンビエンス](Ambience)パラメータは、シェード オブジェクトのアンビエント ライティング コンポーネントを定義します。アンビエント ライティングは、シェーダのライトマップに含まれており、他のライトと同様に拡散します。
このパラメータを使用して単純なアンビエント ライティングの調整を実行したり、オブジェクトのサーフェイスにディフューズ ライトを追加するシェーダにこのパラメータを接続できます。この追加のディフューズ ライトは、ライト スキャッタリング(ライトの拡散)の計算に組み込まれます。