シーンエレメントをロックする

シーンエレメントをレベル単位でロックするには

Explorer を開き、スコープを[シーンルート](Scene Root)に設定します。
ロックするシーンエレメントのノードを選択します。
選択したノードを右クリックしてコンテキストメニューを開きます。
[ロック](Locks)を選択して、以下のいずれかのロックレベルオプションをアクティブにします。
- ノードのトポロジ/階層でロック(Node Topology/Hierarchy Locked)
- アニメーションをロック(Animation Locked)
- 値のロック(Value Locked)
- すべてのレベルでロック(Lock All Levels)
保護されているシーンエレメントには、Explorerで名前の横に(LOCK)という文字列が表示されます。LOCK が大文字の場合は、それがロックの所有者であることを意味します。

そのすべての子ノードはロックを継承し、(lock)というラベルが表示されます。この小文字のラベルは、継承されたロックであることを示しています。

注:ロックされているオブジェクトを変更しようとすると、スクリプトエディタのヒストリペインに「[ERROR : 2087 - The object: <object> is locked]」というエラーメッセージが表示され、処理は行われません。

シーンエレメントに追加のロックレベルを適用するには

すでにロックされているシーンエレメントに対して累進的にロックレベルを追加することができます。

Explorer で、ロックの所有者(初めにロックを適用したノード)を選択します。
選択したノードを右クリックしてコンテキストメニューを開きます。
[ロック](Locks)を選択し、追加するロックレベルをアクティブにします。メニューに、適用されたロックレベルの隣にチェックマークが表示されます。

パラメータをロックする

パラメータもその他のシーンエレメントと同じ方法でロックできますが、パラメータのロックが他と異なるのは、ノードモードでもロックできる唯一のエレメントであるという点です(他のロックはすべてブランチモードで適用されます)。

パラメータは上位の階層からロックを継承できますが、ロックの解除の他、別のロックレベルまたはすべてのロックレベルの適用を、そのパラメータに対してのみ行うことができます。つまり、パラメータは単独でロックを制御できるといえます。

Explorer でもプロパティエディタでも、ロックされているパラメータの隣には鍵のアイコンが表示されます。

黒い鍵のアイコンは、パラメータがロックの所有者であることを示します。
灰色の鍵アイコンは、継承されたロックであることを示します。

赤い鍵アイコンは、リファレンスモデルのパラメータまたはオーバーライドが設定されているパラメータを示します。これらのパラメータはシステムロックされているため、変更できません。

A	Explorer とプロパティエディタでのパラメータのロックアイコン
B	リファレンスモデルのパラメータには赤い鍵アイコンが付きます。

プロキシパラメータ

カスタムパラメータセットでプロキシとして使用されているパラメータをロックすると、プロキシパラメータもロックされます。プロキシパラメータをロックすると、プロキシの元のパラメータもロックされます。

プロキシパラメータを含むカスタムパラメータセットをロックすると、プロキシパラメータはロックを継承しますが、元のパラメータはロックされません。

例: 単一パラメータにすべてのロックを適用する

[モデル]ツールバーから[取得](Get) [プリミティブ](Primitive) [ポリゴンメッシュ](Polygon Mesh) [球](Sphere)を選択します。
Explorer で、[Sphere]オブジェクトノードを選択します。Explorer のスコープを[シーンルート](Scene Root)に設定し、フィルタを[すべてのノード](All Nodes)または必要に応じて[すべて + アニメート可能なパラメータ](All + Animatable Params)に設定して、パラメータを表示します。
[Sphere]ノードを右クリックし、[ロック](Locks) [ノードのトポロジ/階層でロック](Node Topology/Hierarchy Locked)を選択します。

(LOCK)という文字がノードの横に表示されます。そのすべての子ノードがロックを継承し、同様に(lock)ラベル(小文字)が表示されます。

Explorer とプロパティエディタで、すべてのパラメータに灰色の鍵アイコンが付きます。
[Sphere]の下の[Kinematics] [Local Transform] [Pos] [X]パラメータを展開します。
パラメータを右クリックし、[ロック](Locks) [値のロック](Value Locked)を選択します。

パラメータの横の鍵アイコンが黒に変わり、パラメータレベルでロックされたことが示されます。

[球]は[ノードのトポロジ/階層]レベルでロックされていますが、このパラメータだけはすべてのレベルでロックされています([値]のロックには上位の[アニメーション]ロックレベルが包含されるため)。

ヒント:

Explorer またはプロパティエディタでアニメーションアイコンを右クリックして[ロック](Locks) [アニメーションをロック](Animation Locked)または[値のロック](Value Locked)を選択する方法でも、パラメータをロックできます。
プロキシパラメータのマスタパラメータがロックされると、プロキシパラメータもロックされ、名前の横に([lock])ラベルが表示されます。

ロックレベルの効果

この表は、特定のシーンエレメントを各種レベルでロックした場合の効果を表しています。

エレメント	トポロジ/階層ロック	アニメーションロック	値ロック
パラメータ	なし	キーフレーム、エクスプレッション、スクリプトオペレータは設定できません。 F カーブの形状とエクスプレッションの内容の変更はできません。	パラメータ値の設定または変更はできません。
パラメータセット	カスタムパラメータセットに対するパラメータの追加、削除はできません。	すべてのパラメータをアニメーションレベルでロックした場合と同等です。	すべてのパラメータを値レベルでロックした場合と同等です。
オペレータ	ロックされているトポロジオペレータは削除できません。	なし	ロックされているデフォメーションオペレータは削除できません。
ジオメトリ、プリミティブ	トポロジオペレータは適用できません(ジオメトリのトポロジは変更できません)。	値ロックと同じ。	[Move Component]オペレータおよび[Envelope]オペレータを含むデフォメーションは適用できません(ジオメトリの形状は変更できません)。
3D オブジェクトと 3D モデル	階層に対して子オブジェクトを作成したりオブジェクトを削除することはできません。パラメータセットの追加とオペレータの適用はできません。	オブジェクトノードのパラメータにキーフレームを設定したり、エクスプレッションやスクリプトオペレータを適用することはできません。	パラメータの変更またはオブジェクトの操作(SRT)はできません。
グループ(およびレイヤ、パーティション)とクラスタ	メンバやコンポーネントの追加、削除はできません。プロパティの適用はできません。	グループまたはグループメンバーのパラメータにキーフレームを設定したり、エクスプレッションやスクリプトオペレータを適用することはできません。	グループまたはグループメンバーのいかなるパラメータ値も変更できません。