カラー プロパティを定義する
 
 
 

テクスチャおよびマテリアルから 3D ビューで使用される背景カラーまで、カラー プロパティを定義する標準的な方法は多数ありますが、いずれの場合も同じツールを使用します。これらのツールには、カラー スライダ、カラー チップ、カラー モデル切り替え、およびカラー エディタが含まれています。

スライダによるカラー定義

カラー プロパティを定義できるプロパティ エディタには通常、カラー スライダが含まれています。カラー スライダを使用するときは、選択されたカラーのグラデーションを示すため、各スライダが即時に更新されることに注意してください。グラディエントは、スライダを別の位置に移動させると変わるカラーを表しています。

スライダの対応するチャンネルはそれぞれ、選択したカラー モデルによって異なります。たとえば、RGB を選択した場合、スライダは赤、緑、青のチャンネルに対応します。値の範囲は 0~1 です。

注:
  • マテリアルを定義する場合、1 より大きな値を入力して透明度と反射率を補正することができます。

  • カラー値をキー設定する場合は、プロパティ ページにアルファ チャンネル情報が表示されていなくても、アルファ チャンネルにもキーが設定されます。

カラー スライダを使用してカラーを定義するには

  1. 目的に最も合うカラー モデルを選択します。カラー チップの下のカラー モデル名をクリックすると、RGB、HLS、HSV を切り替えることができます。

  2. 次の操作を実行してカラーを設定します。

    • スライダをクリック アンド ドラッグし、各チャンネルの強度を別々に変更します。または、入力フィールドに数値を直接入力します。

      A

      カラー チップ

      B

      カラー モデル

      C

      カラー スライダ

    • 3 つすべてのスライダを一度に移動させるには、[Ctrl]キーを押しながらカーソルでスライダを移動させます。

    • 1 つのカラーの値を微調整する場合は、[Shift]キーを押しながらカラー スライダ バー上でカーソルを動かします。

    • カラー チップをクリックし、そのカラー チップを同じプロパティ ページまたは別のプロパティ ページの別のカラー チップへドラッグ アンド ドロップすると、カラーをすばやくコピーすることができます。これは、オブジェクト マテリアル全体でアンビエント カラーまたはディフューズ カラーを一致させる場合に特に便利です。

ガンマ補正の表示を切り替えるには

カラー チップの周囲に点線がハイライト表示された場合、カラー チップとその関連付けられたカラー スライダでは、[Display]プリファレンスの[カラー マネージメント]タブ[プリファレンス リファレンス]で定義された表示専用のガンマ補正が継承されています。

カラー チップ(点線でハイライト表示)には、グローバルなカラー マネージメント プリファレンスから継承されたガンマ補正が表示されます。

  • カラー チップを右クリックすると、すべての対応するカラー コントロールで表示されるガンマ補正の表示設定のオン/オフを切り替えることができます。

    注:特定のカラー ウィジットのガンマ補正をオフにすると、ローカルでのみこのウィジットはオフになります。グローバル プリファレンス設定は変更されません。

カラーエディタによるカラーの定義

カラーを定義または選択したり、3D ビューからカラーを選択するには、完全なカラー エディタまたはミニ カラー エディタを使用できます。完全なカラー エディタでは、マテリアルおよびライトのカラーを作成、変更することができます。これは、特定のパレットを作成してマテリアルのグループに一貫して適用する場合に便利な機能です。ミニ カラー エディタは、単一のカラーをすばやく簡単に定義できるツールです。どちらのカラーエディタでもカラーピッカーを使用して、ロトスコープビューまたはイメージクリップエディタを含む、あらゆる3Dビューに表示されるカラーを選択することができます。

ミニ カラー エディタを使用してカラーを定義する

  1. プロパティ エディタで、カラー スライダの横にあるカラー チップをクリックします。

  2. ミニ カラー エディタ(下図)が開きます。

  3. カラーを変更したら、カラー エディタを閉じて作成したカラーを使用します。

    A

    カラーを設定するには、カラー領域をクリックしてからスライダを使って調整します。カラー領域に表示するカラー コンポーネント、およびスライダに表示するカラー コンポーネントを選択するには、[>]ボタンをクリックします。

    B

    左側のカラー ボックスには、参照用に前のカラーが表示されます

    C

    右側のカラー ボックスには現在のカラーが表示されます。

    D

    数値ボックスを使用してカラーの値を正確に設定します。カラー モデルを選択するには、[>]ボタンをクリックします。

    E

    カラーを取得するには

    • カラー ピッカー ボタン(スポイト)をクリックし、Softimage ウィンドウ内の任意の場所をクリックします。このツールは、[Image Clip]エディタで一致するカラーの検索を試みる場合に特に有用です。

    • Softimage ウィンドウの外側をクリックした場合、カラー ピッカーがアクティブの状態には表示されませんが、Windows では、Softimage ウィンドウの外側をクリックしてカラーを選択できます。Linux の場合はそのような方法で選択することはできませんが、代替法として、イメージ クリップを読み込んで、[Image Clip]エディタにロードすることができます。

    • カラー ピッカーを取り消すには、マウスの右ボタンをクリックします。

      カラー ピッカーは、オブジェクトの真のカラーではなく、画面上に表示されているカラーを取得します。ほとんどのディスプレイ アダプタには各 RGB チャネルに対して 256 レベルしかないため、丸めによる若干の誤差が生じる場合があります。ガンマ設定は考慮されません。

    F

    ブラウズボタン(...)を使用してカラーエディタを開きます。カラーエディタでは、より詳細な制御が可能です。

    G

    パレット ボタンをクリックしてプリセット カラーを選択します。

    H

    [>]ボタンをクリックしてメニューを開きます。

    I

    [Color Area]コマンドは、カラー領域およびスライダの設定を指定します。

    J

    [Numeric Entry]コマンドは、数値ボックスのカラー モデルを選択します。

    K

    [Normalized]オプションは、数値を[0.0 – 1.0]の範囲の実数で表示するか、または[0, 255]の範囲の整数で表示するかを指定します。

    L

    [Gamma Correction]オプションは、カラー エディタのすべてのカラー コントロールに関するガンマ補正表示を切り替えます。

    カラー マネージメントの設定については、「[Display]プリファレンス」(「プリファレンス リファレンス」)を参照してください。

完全なカラー エディタを使用してカラーを微調整する

  1. プロパティ エディタのカラー チップをクリックして、ミニ カラー エディタを開きます。

  2. ミニカラーエディタのブラウズボタン(...)をクリックします。完全なカラー エディタが開きます。

    A

    カラーを設定するには、カラー領域をクリックしてからスライダを使って調整します。

    B

    カラー領域およびスライダの設定を指定します。

    C

    左側のカラー ボックスには、参照用に前のカラーが表示され、右側のカラー ボックスには現在のカラーが表示されます。

    下部の矢印をクリックすると、前のカラーが現在のカラーにコピーされます。つまり、変更を元に戻します。

    上部の矢印をクリックすると、現在のカラーが前のカラーにコピーされます。つまり、値をさらに調整する間、現在のカラーを一時的に保存します。

    D

    [Gamma Correction]オプションは、カラー エディタのすべてのカラー コントロールに関するガンマ補正表示を切り替えます。

    カラー マネージメントの設定については、「[Display]プリファレンス」(「プリファレンス リファレンス」)を参照してください。

    E

    カラーを選択するには、「ミニ カラー エディタを使用してカラーを定義する」の説明に従ってカラー ピッカーを使用します。

    F

    RGB、HSV、または CMYK カラー モデルを使用して、カラーの数値を入力します。