レンダ ヘアの本数を追加する場合は、[Hair]プロパティ エディタの[髪束制御](Hair Multiplicity)パラメータを使用します。これらのパラメータには、各レンダ ヘアの束のヘアの本数を増やすことができる[束の密度]や、レンダ ヘアの根元や先端で新しいヘアを広げるパラメータが含まれます。
[髪束制御](Hair Multiplicity)パラメータは、ウェイトマップやテクスチャマップを接続できます(接続可能なパラメータの横には接続アイコンが表示されます)。これにより、ヘアの量を増加させる特定パターンまたはランダム値を作成できます。マッピング可能なパラメータの概要については、「マップをレンダ ヘア パラメータに接続する」を参照してください。
[束の密度]( Strand multiplier)の値を 0 より大きい値に設定します。たとえば、5 の値を使用すると、各レンダヘアの先端または根元で合計 5 本のレンダヘアが表示されます。
[広がり方](Splay type)を選択します。髪束の長さに対して[絶対]と[プロポーショナル]を選択できます。
[根元を広げる](Splay at root)または[先端を広げる](Splay at tip)のいずれか一方または両方を 0 より大きな値に設定すると、新しいレンダ ヘアが元のレンダ ヘアの束からオフセットされます。
場合によっては、束の密度を使用すると、単純にヘアの数を特定の値に設定した場合(「ヘアの一部(%)のレンダリング」を参照)よりもレンダリング速度が速くなることがあります。たとえば、ある動物に全部で 150,000 本の毛を生やすとします。ヘアの数を 50,000 本に設定して束の密度の値を 3 にすると、単純にヘアの数を 150,000 本に設定した場合と比べて処理速度が速くなります。これは、ダイナミクスとレンダ ヘア属性の計算に含める必要がある元のヘアの束の数が少ないためです。したがって、必要なメモリも少なくなり、その結果、処理時間が短縮されます。
ただし、束の密度の値を大きくすると、レンダヘア 1 束につきその n 倍のヘアが追加されるため、処理速度が大幅に低下する場合があります。たとえば、ある動物の毛の全本数が 50,000 本あるとして、束の密度の値を 20 にすると、1,000,000(50,000 x 20)本のヘアがレンダリングされることになります。