しわマップは、顔全体(グローバル)に適用されるウェイト マップで、すべてのデフォーマから影響を受けます。しわマップの値は、領域デフォーマに対して設定する[強さ]値とは逆の意味を持ちます。[強さ]値には、領域を膨らます効果がありますが、しわマップは、膨らみを防ぎ、線(しわ)を作成します。
しわマップを作成する前に、顔のしわが発生する部分に、自然なデフォーメーションを可能にするだけのジオメトリがあることを確認してください。ジオメトリ内でのしわのモデリングについては、「しわ」を参照してください。
注:Softimage Wiki の Face Robot Learning Movies ページには、このトピックに関するビデオ、「」が用意されています。
しわマップをペイントする際、顔のジオメトリをしわマップで適切に補完するためには、キャラクタに持たせたい表情の参考資料が必要でしょう。ここに、顔の中で標準的にしわの発生する部分を示します。
たとえば、次のように記述します。
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額全体を覆う前頭筋が収縮して額に横じわができると、眉にしわが寄ります。眉のしわは、不安や恐怖、驚きなどを表現するときに欠かせません。
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鼻のすぐ上、両目の間にある皺眉筋が収縮すると、しかめっ面をしたときのような縦じわが生じます。
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「カラスの足跡」と呼ばれる目じりのしわは、周辺の皮膚が圧縮されて生じます。これは、キャラクタが微笑んだとき、冷笑したとき、目を細めたときなどに起こります。高齢のキャラクタで目じりのしわが恒常的に刻み込まれている場合は、ジオメトリ内に直接モデリングし、しわマップを使って強調するとよいでしょう。
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キャラクタが嘲り笑ったり、筋肉の随意収縮が起こったりすると、鼻腔が外側かつ上側へ膨らみます。
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同時に、鼻の背にしわが寄ることもあります。鼻背の上部に縦じわまたは横じわが寄ったり、鼻筋に沿ってしわが寄ったりするキャラクタもあります。
しわマップをペイントするには
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[Tune(調整)]パネルの[フェイス]>[マップ]タブにあるを選択します。
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カーソルを頭の上へ動かすと、ウェイト ペイント ツールに変わります。ペイント時に黄色で表示される領域は、ウェイト値が増加(純粋な黄色は 100% の増加を表します)したために、しわが生じる箇所を示します。
たとえば、目の下の黄色の部分(たるみの部分)をペイントすると、しわマップの効果は、目の下のたるみの領域デフォーマに対して設定した[強さ]値と逆になります。[強さ]値が低いほど、しわ(線)が深くなります。
口や額など、黄色の部分全体をペイントしてから、その部分をスカルプトし、頂点を引き出すようにします。
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[Esc]または[Spacebar]を押してウェイト ペイント モードを終了します。