トラック上のキーを切り取り、コピー、および貼り付けることによって、アニメーションの編集を行います。切り取り操作では、キーが削除されて貼り付け用のバッファに保存されます。一方、コピー操作では、キーの複製が作成されて貼り付け用のバッファに保存されます。切り取ったキーまたはコピーしたキーは、貼り付け用のバッファの内容が置き換えられるまでバッファに残っているので、同じキーを何度でも貼り付けることができます。
パラメータのキー値および補間情報を、別のパラメータにコピーできます。同じオブジェクトのパラメータでも、別のオブジェクトのパラメータでも可能です。たとえば、あるオブジェクトの X 回転値を別のオブジェクトの Y スケーリングにコピーできます。また、DopeSheet を使用すると、オブジェクト間、階層間、またはモデル間ですべてのアニメーションを簡単にコピーできます。
切り取り操作では、選択した領域からキーが削除されて貼り付け用のバッファに格納されます。一方、コピー操作では、選択した領域でキーの複製が作成されて貼り付け用のバッファに格納されます。
[リプル]アイコンをオンにしてキーが未設定の領域(空の領域)をコピーして貼り付けると、アニメーションを簡単にオフセットできます。コピー元の空領域のフレーム数はいくつでもかまいません。空フレームの貼り付け先の領域サイズによって、リプルする量が決定されます(詳細については、「キーを貼り付ける」を参照)。
トラック上の他のキーを押し出す(または引き寄せる)場合は[リプル]がオンであることを確認し、トラック上の他のキーの上に貼り付ける場合は[リプル]アイコンがオフであることを確認します。
[リプル]アイコンがオンの状態で領域を切り取ると、その領域以降のキーは左(時系列で逆方向)に引き寄せられ、空いた領域を埋めます。
次のいずれかの方法で領域をクリップボードに切り取るか、コピーします。
次のセクション「キーを貼り付ける」に記載されている方法で、領域を貼り付けます。
キーを一度切り取るかコピーして貼り付けバッファに保存すると、さまざまな方法でそのキーを貼り付けることができます。
キーを貼り付ける定義済み領域を作成できます。対象領域にフィットするように、キーがスケール アップまたはスケール ダウンされます。
貼り付け先の領域で、キーをマージするか置換するかを選択できます。「貼り付け時にキーをマージまたは置き換える」を参照してください。
[リプル]アイコンがオンの状態で挿入ポイントをクリックしてキーを貼り付けると、挿入された領域より右のフレームは、この挿入分だけ右に移動します(時系列で順方向にリプルされます)。
[リプル]をオフにすると、キーはその領域または挿入位置の後に貼り付けられます(既存のキーは上書きされるかマージされます)。
[リプル]アイコンがオフの状態でキーを領域に貼り付ける場合は、貼り付け先の領域の既存のキーを切り取り(またはコピー)されたキーとマージするか、既存のキーを置き換えるかのどちらかを選択できます。
上述(「キーを貼り付ける」)の手順に従って、キーを貼り付けます。
オブジェクト間で(または、同じオブジェクト上のパラメータ間でも)キーをコピーする場合、以下のいくつかのルールが適用されます。
あるオブジェクトのトラックから別のオブジェクトのトラックにキーをコピーできるのは、トラック レベルが同じ(スケーリング、回転、位置など)か上位レベルにあり、しかもアニメーション パラメータ(XYZ など)が同じ場合だけです。
たとえば、あるオブジェクトの回転トラックすべて([rotx]、[roty]、[rotz])をコピーし、別のオブジェクトの回転トラックに貼り付けることはできますが、スケーリング トラックには貼り付けられません。または、あるオブジェクトの[roty]トラックをコピーして、別のオブジェクトの回転トラック([rotx]、[roty]、[rotz])に貼り付けることができます。
下位レベルのトラックから上位レベルのトラックにキーをコピーすることはできます。たとえば、sclx パラメータから Scale グループのトラックにキーをコピーできます。この制限は同じオブジェクトまたは他のオブジェクト上のトラックへの貼り付けの両方に適用されます。
最下位レベルのトラック(XYZなど)では、あるオブジェクトのパラメータタイプから別のタイプにキーをコピーできます。たとえば、あるオブジェクトの[roty]トラックから別のオブジェクトの[sclx]トラックにキーをコピーできます。
ローカル変換トラックとグローバル変換トラックの間でキーをコピーすることもできます。たとえば、[global.pos]トラック(X、Y、Z)上のチェイン エフェクタのキーをコピーし、ヌルの[local.pos]トラック(X、Y、Z)上に貼り付けることができます。
また、DopeSheet を使用すると、あるオブジェクトから別のオブジェクトにすべてのアニメーションを簡単にコピーできます。このためには、オブジェクトの簡易トラックを使用する方法と、Animation Explorer でオブジェクトの名前を使用する方法の 2 つがあります。
オブジェクト間ですべてのアニメーションをコピーするには、次のいずれかの方法を使用します。
DopeSheet で、オブジェクトのすべてのキーが含まれるように、ソース オブジェクトの簡易トラックに領域を作成します。
「領域を切り取るまたはコピーする」に記載されている方法で、領域を作成するか、コピーします。
ターゲット オブジェクトの簡易トラックに領域を作成し、「キーを貼り付ける」に記載されている方法でキーを貼り付けます。
あるモデルから別のモデルへ、またはあるオブジェクトの階層から同じモデル内の別の階層へ、アニメーションをコピー(または切り取り)して貼り付けることができます。階層またはモデル内のオブジェクトのパラメータは、同じパラメータ名(またはそのパラメータのサブセットかスーパーセット)でなければなりません。
この操作は、モデル間でアクションをコピーする操作に似ています(「モデル間でアクション ソースをコピーする」を参照)。たとえば、[Fred]モデルと[Bob]モデルに同じパラメータ名がついていれば、[Bob]モデルから[Fred]モデルへ歩行サイクルのアニメーションを貼り付けられます。
サブモデルがある場合、そのアニメーションはコピーも貼り付けもされません。
オブジェクト間でコピーするときと同じ方法で、モデル間でアニメーションをコピーできます。上述(「オブジェクト間でアニメーションをコピーする」)の方法を参照してください。必ず、最初にモデル ノードまたは親オブジェクトをブランチ選択し、次にアニメーションをコピーするようにしてください。