オフセットマップでのアクション値のオフセット

アクションのオフセットは、頻繁に実行するタスクです。たとえば、元々アクションが定義されていた場所とは異なる場所でアニメーションが発生するように、アクションをローカル空間でオフセットすることがあります。

(左)Club Bot は中立位置にあります。

(右)左足の位置にオフセットが追加されています。

クリップ内のアニメーション用パラメータ値のオフセットを容易に自動調整する目的に使えるオフセットコマンドとしては、次の 2 種類があります。

[オフセットマップの設定－変更済みパラメータ](Set Offset Map - Changed Parameters)コマンドは、クリップにより操作されるすべてのパラメータの現在の値を比較して、差異がある場合はクリップエフェクトエクスプレッションにオフセットを設定します。コンパウンドクリップ用のオフセットを作成する場合は、クリップを右クリックして、このコマンドを選択する必要があります。

または
Animation Mixer のコマンドバーの[オフセットマップ](Offset Map)ボタンを使用します。

これらのコマンドは、パラメータの実際の値(現在のポーズ)と、アクションが与えている値の間の差を計算します。オフセットマップは、その差(数)をパラメータに直接追加するだけです。クリップ全体の継続時間に対してオフセットマップを 1 つのみ追加できます。

オフセットマップは、現在のフレーム位置のアニメーションを操作しているクリップを 1 つのみ処理します。このフレームをオーバーラップするクリップが他にもある場合は、そのクリップを一時的にミュートする必要があります。クリップのミックスにオフセットを追加する場合はもちろん、それらのクリップを含んだコンパウンドクリップを作成してそのコンパウンドにオフセットを追加してください。

アクション値をオフセットするには

タイムラインの現在のフレームを、クリップによってコントロールされるフレームに設定します。
そのフレームに同じパラメータを使用している別のクリップがある場合は、トラックをミュートします(トラックの左にある[m]ボタンをクリックします)。
正しいオブジェクトが選択されていることを確認します。

注:ノード選択で、適用可能なすべてのオブジェクトを明示的に選択(左クリック)します。ブランチおよびツリーの選択は、自動的には展開されません。
必要に応じてパラメータを調整します。たとえば、オブジェクトを新しい場所へ移動します。
次のいずれかの操作を実行します。
- アクションクリップまたはコンパウンドクリップを右クリックして、[オフセットマップの設定－変更済みパラメータ](Set Offset Map - Changed Parameters)を選択します。オフセットをコンパウンドクリップに作成したい場合、このコマンドを作成しなければなりません。
  
  または
- Animation Mixer のコマンドバーで、正しいパラメータがマーキングされているかどうかを確認し、[オフセットマップ](Offset Map)ボタンをクリックします。
クリップのエクスプレッションを変更したため、クリップエフェクトの場合と同様に、クリップ上部に黄色いバーが現れます。

クリップのエクスプレッションにオフセットを追加します。すると、オフセットが現在のフレームでの新しい値になります。これらのオフセットを参照する場合は、クリップを右クリックして[クリッププロパティ](Clip Properties)を選択し、[クリップ項目情報](the Clip Item Information)ページを開きます。たとえば、次のように記述します。

元の値(this)は別の合計によるオフセットです。