[立体視]プロパティ エディタ(カメラ)
 
 
 

立体視カメラ リグをどのように設定して、シーンをどのように見せるかを定義します。

立体視カメラの操作手順については、「立体(3D)カメラ リグ」(「カメラとモーション ブラー」)を参照してください。

表示するには、以下のいずれかの操作を行います(To display, do one of the following):

立体視

選択した立体視カメラの基本プロパティをコントロールします。

立体視タイプ(Stereo Type)

出力イメージを定義する立体視カメラのタイプを選択します。

  • [オフ](Off):[StereoCamera]ノードにおけるすべての視点分離、軸間の分離、ゼロ視差プレーンの計算を無効にすることで、立体視エフェクトを無効にします。

  • [収束](Converged): 遠くにある 1 つの共有ポイントに向けて自動的にカメラを内向きにする(回転させる)ことで、ゼロ視差プレーンを計算します。このポイントはセンター立体視カメラの注視点によって定義されます。

    このタイプは、深度がわずかにオブジェクトの注視点を越える場合や、オブジェクトがスクリーンの中心にあり、カメラのフラストラムの右端と左端には何もオブジェクトがない場合にのみ使用します。

    [収束]立体視タイプでは左右のイメージ間に垂直オフセットが生成されるので、両目を刺激する可能性があります。左右の目はそれぞれ異なるイメージを認識し、合成されるイメージに焦点を合わせようと前後に素早く動きます。この問題を防ぐには、[軸外]タイプを使用します。

  • [軸外](Off-axis):「オプティカル シフト」とも呼ばれるこのタイプは、カメラを平行に保った状態でレンズをシフトすることで、カメラの収束ポイントを計算します。立体視カメラ オペレータは自動的に左右のカメラにおけるレンズ シフトを計算した後、立体視カメラの(センター カメラの)投影平面に[オプティカル センター変動]パラメータを設定します。これは 1 つのポイントへ収束するのと同じエフェクトをもたらしますが、カメラのフラストラムは湾曲しているのでイメージは垂直オフセットなしで収束されます。そのため、両目で焦点を合わせやすくなります。

  • [平行](Parallel): 収束平面がない平行カメラの設定を計算します。左右のカメラはセンター カメラの注視点の方向に制約されません。このタイプはオブジェクトが無限遠で効果的に存在するような風景の設定で役立ちます。

軸間分離(Interaxial Separation)

左右のカメラ間の距離。Softimage 単位で示されます。

[収束]タイプの場合にこの値を変更すると、カメラは収束ポイントを指し続けるように自動的に内側に回転します(内向き)。

この値はかなり低く設定しておき、左右のカメラからのイメージにあまり差異がないようにします。差異が大きいと焦点を合わせるのが難しくなります。

ゼロ視差距離(Zero Parallax Distance)

カメラからゼロ視差プレーンが発生する場所への距離。Softimage 単位で示されます。これはオブジェクトがスクリーンに現れるプレーンです。

注:これらの値を調整するときに[Shift]キーを押しながらスライダ精度を上げることができます。

この距離の設定方法とビューポートにゼロ視差プレーンを表示する方法については、「ゼロ視差プレーンを設定する」(「カメラとモーション ブラー」)を参照してください。

このオプションは[平行]タイプでは使用できません。

立体視調整

カメラの回転またはイメージへのオフセットを調整します。

内向き(度)(Toe In (degrees))

左右のカメラをセンター カメラに向かって内側に回転させます。この値は角度で指定されます。

[収束]タイプの場合、この値は計算された内向きエフェクトへのオフセットであり、収束ポイントに届くように左右のカメラに対して自動的に計算されます。

このオプションは[平行]タイプでは使用できません。

左/右フィルムオフセット(インチ)(Left/Right Film Offset (inches))

左右のカメラのイメージの位置(インチ)をカメラの角度は変更せずに調整します。この値は立体視カメラ オペレータによって計算されるレンズ シフトへのオフセットです。

これらのオプションは[平行]タイプでは使用できません。

ディスプレイ

立体視カメラ リグの使用時に便利な各種のディスプレイ オプションを切り替えます。

ゼロ視差プレーンの切り替え(Toggle Zero Parallax Plane)

すべてのビューにおいてセンター立体視カメラのゼロ視差プレーンのディスプレイを切り替えます。カメラが非表示でないことを確認してください。

右/左ビューボリュームの切り替え(Toggle Left/Right View Volumes)

すべてのビューにおいて左右のカメラのフラストラム(円錐)のディスプレイを切り替えます。フラストラム ワイヤフレームのカラーは個々に識別できるように各カメラのカラーに一致します。

レンダリング不可オブジェクトの表示/非表示の切り替え(Toggle Non-Renderable Object Visibility)

すべてのビューにおいてレンダリング不可オブジェクト(カメラなど)の表示/非表示を切り替えます。