乱流コンパウンドを使用して、さまざまなパーティクル値にノイズ パターン(フィールド)を作成することができます。乱流はランダム値の生成とは異なり、時間や空間の移動に伴いフィールドにノイズを作成しますが、ランダマイズはシミュレーションの各フレームで、ある値の範囲から値をランダムに生成します。
通常は、近くにある 2 つのパーティクルは同じ乱流値を使用するため、同じ方向に移動します。これによってパーティクルが互いを追うようになり、「流れ」が発生します。
以下では、グリッドが乱流によって変形されています。ランダムな変化ではなく、ノイズ フィールドのようなエフェクトに注意してください。
[Turbulize Emitter Value]コンパウンドは、4D のノイズを適用して、[Emit]コンパウンドの複数のパラメータ([レート]、[方向]、[スピード]、[質量]、および[サイズ])に乱流を追加します。
以下では、パーティクル サイズが乱流で変更されています。完全にランダムと考えるのではなく、「フィールド」でサイズがどのように変化するのかに注目してください。
パーティクル放出を作成します。「さまざまなICEパーティクル放出の設定」を参照してください。
[Emission Control]グループの[Turbulize Emitter Value]コンパウンドを選択し、グラフ エリアにドラッグします。
このコンパウンドの[Result]出力を任意のコンポーネントの任意のポート([Emit]コンパウンドの[Rate]、[Direction]、[Speed]、[Mass]、[Size]ポートなど)に接続します。
[Turbulize Emitter Value]プロパティ エディタでは、[最小値]、[最大値]、および[アニメーション速度]を設定できます。[最小値]および[最大値](Min/Max values)は、パラメータ値を乱流化するのに使用される範囲を定義します。範囲が広くなると、はっきりした乱流エフェクトになります。
[Turbulize Value by Range]コンパウンドは、4D のノイズを適用して、指定可能な値の範囲内の任意のパラメータに乱流を追加します。
パーティクル放出を作成します。「さまざまなICEパーティクル放出の設定」を参照してください。
[モディファイヤ]グループの[Turbulize Value by Range]コンパウンドを選択し、グラフ エリアにドラッグします。
このコンパウンドの[Value]出力を任意のポート([Emit]コンパウンドのポートの他にも多数あり)に接続します。たとえば、[Add Forces]コンパウンドの[Force]ポートに接続して、フォース レベルに乱流を追加します。
[Turbulize Value by Range]プロパティ エディタでは、次のパラメータを設定できます。
[最小値]および[最大値](Min/Max Values)は、パラメータ値を乱流化するのに使用される範囲を定義します。範囲が広くなると、はっきりした乱流エフェクトになります。
[Turbulence Scale(乱流スケール)](Turbulence Scale)パラメータの値に適用される乱流の量を指定します。
[アニメーション速度](Animation Speed): [Animated(アニメート)]オプションを選択する場合は、時間経過とともに乱流のノイズの周波数を変更できます。この値は、ノイズが進行する速度です。
[複雑さ](Complexity) ノイズにフラクタル タイプの複雑さを追加し、ノイズ パターンの詳細レベルを上げることができます。
[Turbulize Around Value]コンパウンドは、4D の[Perlin]ノイズまたは[シンプレックス]ノイズを適用して、乱流値が計算されるときに基点となる平均値を使用して任意のパラメータに乱流を追加します。乱流の中心や中心の移動を指定することもできます。
[Perlin]ノイズは空間的に一貫性があります。つまり、空間的にだいたい同じ位置にあるいくつかのポイントには、同じようなノイズが加えられます。ランダム値とランダム値の間は補間されます。[Perlin]ノイズでは、自然界のエレメントがランダムにコントロールされているように模倣して、オブジェクトをより自然に作成できます。つまり、ほとんどランダムに見せながら実はノイズに構造があります。
[シンプレックス]ノイズは[Perlin]ノイズに似ていますが、計算はより単純です。このノイズでは、空間を正三角形に分割し、その正三角形間を補間して、データ ポイント数を減らします。このタイプは、大きな空間にノイズを作成する場合に便利です。[シンプレックス]ノイズには、適切に定義された、連続するグラディエントが全体に表示されます。この計算は非常に高速に行われ、また一定方向に不自然な結果が残ることもありません。
以下では、パーティクル時系列は、変化させるためにノイズ フィールドを使用して乱流化されています。このコンパウンドは、ちらつくフレームを作成する場合に便利です。
パーティクル放出を作成します。「さまざまなICEパーティクル放出の設定」を参照してください。
[モディファイヤ]グループの[Turbulize Around Value]コンパウンドを選択し、グラフ エリアにドラッグします。
このコンパウンドの[Value](スカラ)出力を任意のポート([Emit]コンパウンドのポートの他にも多数あり)に接続します。たとえば、[Set Particle Age Limit]コンパウンドの[Age Limit]ポートに接続して、パーティクルの寿命を乱流化します。
[Turbulize Around Value]プロパティエディタでは、[Base Value(基本値)]、[Variance(変位)]、[Turbulence Scale(乱流スケール)]、[Animation Speed(アニメーション速度)]、[Complexity(複雑さ)]、[Seed(シード)]、[Noise type(ノイズタイプ)]、[Turbulence Center]、および[Turbulence Center Movement]を設定できます。
パラメータの詳細については、Turbulize Around Value(値を中心とした乱流)を参照してください。