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ジョイントの影響範囲を調整する

 
 
 

ジョイントの既定の影響範囲は、ジョイント ウェイトとも呼ばれ、モデル コンポーネントをポーズする際に目的の結果を生み出さないことがあります。[ウェイト]ツールを使用してジョイント ウェイト(影響範囲)を変更することにより、変形の結果を向上することができます。

[ウェイト]ツールは、ユーザがモデルのサーフェス上をストロークして、選択したジョイントの影響を及ぼしたいモデルの領域でウェイト付けカラーを加減できるようにすることにより、他のペイント ツールやマスキング ツールとまったく同じように機能します。

モデル上の頂点に対してウェイト カラーを加減すると、そのモデルがポーズされる際に、それらの頂点に対するアクティブ ジョイントの影響度が加減されます。

ヒント:ペイントする際に頂点の位置を更新するには、ジョイントを変換した直後に[ウェイト]ツールを使用します。これにより、正しいウェイトを割り当てて期待どおりの変形を得ることが容易になります。

他のペイント ツールと同様に、[ウェイト]ツールのプロパティを調整することができます([サイズ][強度][ミラー]など)。カラーの基本設定([ウィンドウ] > [基本設定] > [カラー])でジョイント ウェイト カラーを調整することにより、ウェイト ペイント カラーをカスタマイズすることもできます。

ヒント:[ウェイト]ツールのブラシ サイズをモデル コンポーネントよりも大きくすると、ペイントの際にウェイト ツールがモデルの周囲にラップして、必要なカメラの回転が減る可能性があります。

ジョイント ウェイトを調整するには

  1. ジョイントを選択して、調整するウェイト範囲がモデルに表示されるようにします。

    ジョイントのウェイト カラーは、ジョイントの作成時と選択時に表示されます。

    注:[オブジェクト リスト]で、モデルの[スケルトン]ノードの下のジョイント階層を展開して、ジョイントを選択します。
  2. [ポーズ ツール]トレイで、[ウェイト]ツール を選択します。
  3. [プロパティ] ウィンドウで、選択モード(ペイント 、投げ縄 、領域 )を設定します。
  4. [3D ビュー]で、モデルの変形時にジョイントの影響を強めたい各頂点について、モデルに沿ってストロークします。
    注:4 つを超えるジョイントによって既に影響を受けている頂点に対しては、ペイント ウェイトを調整できません。詳細については、「既存のジョイントを使用したモデルを読み込む」を参照してください。

モデルが中央ポーズ(コミットされていない状態)の場合、ウェイト カラーをペインティングまたはスムージングすると、[ポーズ]ツールを終了して[スカルプト]ツールや[ペイント]ツールを使用していない限り、頂点の位置が自動的に更新されて、調整済みのウェイト値が反映されます(「コミットされたポーズとコミットされていないポーズ」を参照)。そうでない場合は、次回ジョイントをポーズするときに、頂点が更新されて新しいウェイト値が反映されます。

ウェイト カラーを除去するには

  1. [ウェイト]ツールが選択されている状態で、[Ctrl]キーを押しながらストロークします。

    既定で[ウェイト]ツールによってペイントを除去したい場合は、[ウェイト]ツールのプロパティで[反転]オプションをオンにします。

ウェイトをペイントする際にモデルをドーリーしたりタンブルするには、カメラのナビゲーション キーを使用します。ジョイントの影響を受けさせたくない領域に意図せずウェイトを追加してしまった場合、その影響はモデルをポーズする際に明らかになり、それらの頂点は移動されます。

モデルをポーズしたり変形する場合、ウェイトの調整は最終結果を向上するための 1 つの手段に過ぎないことに留意してください。不要なひだやバルジの発生をすばやく調整する場合は、[スカルプト]ツールの使用を検討してください。

関連トピック

ポーズの概要

[ポーズ ツール]トレイ

ジョイントを作成する

モデル コンポーネントをポーズする

ジョイントのピボットの位置を調整する

既存のジョイントを使用したモデルを読み込む

ポーズをトラブルシューティングする