ジョイントの既定の影響範囲は、ジョイント ウェイトとも呼ばれ、モデル コンポーネントをポーズする際に目的の結果を生み出さないことがあります。[ウェイト]ツールを使用してジョイント ウェイト(影響範囲)を変更することにより、変形の結果を向上することができます。
[ウェイト]ツールは、ユーザがモデルのサーフェス上をストロークして、選択したジョイントの影響を及ぼしたいモデルの領域でウェイト付けカラーを加減できるようにすることにより、他のペイント ツールやマスキング ツールとまったく同じように機能します。
モデル上の頂点に対してウェイト カラーを加減すると、そのモデルがポーズされる際に、それらの頂点に対するアクティブ ジョイントの影響度が加減されます。
他のペイント ツールと同様に、[ウェイト]ツールのプロパティを調整することができます([サイズ]、[強度]、[ミラー]など)。カラーの基本設定([ウィンドウ] > [基本設定] > [カラー])でジョイント ウェイト カラーを調整することにより、ウェイト ペイント カラーをカスタマイズすることもできます。
モデルが中央ポーズ(コミットされていない状態)の場合、ウェイト カラーをペインティングまたはスムージングすると、[ポーズ]ツールを終了して[スカルプト]ツールや[ペイント]ツールを使用していない限り、頂点の位置が自動的に更新されて、調整済みのウェイト値が反映されます(「コミットされたポーズとコミットされていないポーズ」を参照)。そうでない場合は、次回ジョイントをポーズするときに、頂点が更新されて新しいウェイト値が反映されます。
既定で[ウェイト]ツールによってペイントを除去したい場合は、[ウェイト]ツールのプロパティで[反転]オプションをオンにします。
ウェイトをペイントする際にモデルをドーリーしたりタンブルするには、カメラのナビゲーション キーを使用します。ジョイントの影響を受けさせたくない領域に意図せずウェイトを追加してしまった場合、その影響はモデルをポーズする際に明らかになり、それらの頂点は移動されます。
モデルをポーズしたり変形する場合、ウェイトの調整は最終結果を向上するための 1 つの手段に過ぎないことに留意してください。不要なひだやバルジの発生をすばやく調整する場合は、[スカルプト]ツールの使用を検討してください。