視覚効果を適用する

 
 
 

[ビューポート フィルタ]を使用して、[3D ビュー]に視覚効果を適用できます。これらのフィルタは、スカルプチャと割り当てられたマテリアルを強調し、また別のアプリケーションでどのようにレンダリングされるかを再現する環境を再作成するために役立ちます。これらのフィルタをオンにすると、[3D ビュー]に表示されるすべての要素にリアルタイムに適用されるポスト プロセス効果として表現されます。

注:

ビューポート フィルタ設定は、Mudbox のシーン ファイル(.mud)では保存されません。

[3D ビュー]のイメージは、[スクリーン イメージを保存]を使用して保存できます。詳細については、「3D ビューのイメージを保存する」を参照してください。

次のフィルタ効果をオンにすることで、[3D ビュー]でのモデルの表示を修正することができます(お使いのコンピュータのグラフィックス カードがこれら Cg ベースの効果をサポートしている場合)。

注:すべてのビューポート フィルタは、より高度なグラフィックス カードの機能を必要とします。意図したとおりにビューポート効果が表示されない場合は、ハードウェアの仕様を、http://www.autodesk.com/mudbox-hardware-jpn にリストされているハードウェアと比較してください。

トーンマッパー フィルタを使用する

[トーンマッパー]フィルタは、[3D ビュー]の表示のカラー値を再マップするように機能します。レンダリングされたシーンのトーン範囲を圧縮、拡張、またはシフトするには、[トーンマッパー]プロパティを調整します。

[グレア]プロパティを使用することで、目を引くグロー効果をシミュレートすることもできます。この機能は、環境マップやマテリアル マップで HDRI イメージを使用し、明度またはコントラストの全体的なレベルを適用してモデルを評価する場合に役立ちます。

  1. [ビューポート フィルタ]タブをクリックし、[トーンマッパー]フィルタをオンにして、[トーンマッパー]アイテム名の左にあるボックスをクリック(または名前自体をクリック)すると、目のアイコンが表示されます。
  2. [トーンマッパー]の名前をクリックして、[トーンマッパー]のプロパティを表示します。

    [プロパティ]ウィンドウにプロパティが表示されます。

被写界深度フィルタを使用する

[被写界深度]フィルタによって、光学カメラのレンズ特有の被写界深度効果をリアルタイムにシミュレートできます。カメラに対する近距離および遠距離を定義することで、指定された範囲内のアイテムにはフォーカスが合い、指定された範囲外のアイテムにはフォーカスが合わないか、ぼかしが加えられます。

被写界深度は、コンピュータ グラフィックス特有のデジタルなシャープネスを全体的に軽減し、モデルに光学カメラのレンズ特有の特性が適用されて表示されます。

  1. [ビューポート フィルタ]タブをクリックし、[被写界深度]フィルタをオンにして、[被写界深度]の名前の左にあるボックス(または名前自体)をクリックすると、目のアイコンが表示されます。
  2. [被写界深度]の名前をクリックすると、[被写界深度]のプロパティが表示されます。

    [プロパティ]ウィンドウにプロパティが表示されます。

注:グリッドをオンにすると、被写界深度フィルタを使用した場合にフォーカス距離を正確に設定するのに役立ちます。

キャビティ アンビエント オクルージョン フィルタを使用する

[キャビティ アンビエント オクルージョン]フィルタによって、レンダリングされたサーフェスのひび、割れ目、コーナー、ポイントが暗くなるオクルージョン効果をシミュレートできます。

このフィルタは、細かい詳細領域でのモデルの 3D フォーム全体を評価する際に役立ちます。これは、サーフェスを手前から全体に渡ってライトを動かすとフォーム全体のサーフェスの大きな特徴と細部の状態を評価しやすいのによく似ています。

  1. [ビューポート フィルタ]タブをクリックし、[キャビティ アンビエント オクルージョン]フィルタをオンにして、[キャビティ アンビエント オクルージョン]の名前の左にあるボックスをクリック(または名前自体をクリック)すると、目のアイコンが表示されます。
    注:次のメッセージが表示される場合があります。「Cavity Ambient Occlusion process took <n> seconds. Filtering of 32 bit floating point textures may not be supported by your hardware. Disabling texture filtering in the preferences may improve performance.」これは、お使いのハードウェアとグラフィックス カードが Mudbox でサポートされていないことを示します。作業を保存し、[基本設定]ウィンドウの[レンダリング]セクションで[テクスチャ フィルタを使用]オプションをオフにします。次に、Mudbox を再起動し、ファイルを再度ロードして、[キャビティ アンビエント オクルージョン]フィルタの効果が改善されていることを確認します。ハードウェアの仕様を、http://www.autodesk.com/mudbox-hardware-jpn にリストされているハードウェアと比較してください。
  2. [キャビティ アンビエント オクルージョン]の名前をクリックすると、[キャビティ アンビエント オクルージョン]のプロパティが表示されます。

    [プロパティ]ウィンドウにプロパティが表示されます。

注:[強度]プロパティは、キャビティ アンビエント オクルージョン効果の強度を制御します。

アンビエント オクルージョン フィルタを使用する

[アンビエント オクルージョン]フィルタによって、レンダリングされたサーフェスのひび、割れ目、コーナー、ポイントが暗くなるオクルージョン効果をシミュレートできます。

このフィルタは、細かい詳細領域でのモデルの 3D フォーム全体を評価する際に役立ちます。これは、サーフェスを手前から全体に渡ってライトを動かすとフォーム全体のサーフェスの大きな特徴と細部の状態を評価しやすいのによく似ています。

  1. [ビューポート フィルタ]ウィンドウ()メニューから[新規フィルタ]を選択します。
  2. フィルタをオンにするには、[アンビエント オクルージョン]の名前の左にあるボックスをクリック(または名前自体をクリック)して、目のアイコンを表示します。
  3. [アンビエント オクルージョン]の名前をクリックすると、[アンビエント オクルージョン]のプロパティが表示されます。

    [プロパティ]ウィンドウにプロパティが表示されます。

  4. 必要に応じてプロパティを調整します。プロパティの詳細については、「アンビエント オクルージョン フィルタのプロパティ」を参照してください。

スクリーン距離フィルタを使用する

[スクリーン距離]は、シーン内のスカルプト オブジェクトから、ステンシル、スタンプ、またはディスプレイスメント マップをすばやく作成するために役立ちます。フィルタをオンにすると、カメラの原点からの距離に基づいて、オブジェクトが黒から白にシェーディングされるように、[3D ビュー]の表示が変わります。

[スクリーン イメージを保存]機能を使用して[3D ビュー]をキャプチャし、スタンプまたはステンシルとしてロードできる深度マップとして使用するか、バンプ マップまたはディスプレイスメント マップとして使用します。

  1. [ビューポート フィルタ]タブをクリックし、[スクリーン距離]フィルタをオンにして、[スクリーン距離]アイテム名の左にあるボックスをクリック(または名前自体をクリック)すると、目のアイコンが表示されます。
    注:深度の表示を計算する際には、[3D ビュー]内のすべてのオブジェクトが考慮され、結果の効果に影響を与えます。最良の結果を得るには、グリッド([表示] > [グリッド])とその他の不要なオブジェクトをオフにします。
  2. [スクリーン距離]の名前をクリックして、[スクリーン距離]プロパティを表示します。

    [プロパティ]ウィンドウにプロパティが表示されます。

  3. 表示内のモノクロ値のコントラストを調整するには、[白レベル]および[黒レベル]プロパティの値を増減します。[反転]プロパティをオンにすると、オブジェクト上の深度マップ効果が反転します。
  4. [3D ビュー]のイメージを保存するには、[レンダリング] > [スクリーン イメージを保存]を選択します。
注:[スクリーン距離]フィルタによって生成されたイメージは基本的に深度マップであるため、イメージ編集アプリケーションで、静止イメージの被写界深度効果に対するフィルタとしても使用できます。

法線マップ フィルタを使用する

[法線マップ]では、サーフェス法線の方向に基づく RGB カラーを使用して、シーン内のオブジェクトに対するシェーディングが行われます。これは、テクスチャ マップの抽出機能を使用せずに、シーン内でスカルプトしたまたは読み込んだオブジェクトを使用して、単純な法線マップをすばやく作成してプレビューするために役立ちます。

たとえば、複数の 3D オブジェクトを配置して、窓の開口部と窓枠があるレンガの壁、ゲージとボタンが付いた電気制御パネル、または宇宙船の翼のための溝が付いたパネル効果などの法線マップを作成できます。

  1. [ビューポート フィルタ]タブをクリックし、[法線マップ]フィルタをオンにして、[法線マップ]アイテム名の左にあるボックスをクリック(または名前自体をクリック)すると、目のアイコンが表示されます。
  2. [3D ビュー]のイメージを保存するには、[レンダリング] > [スクリーン イメージを保存]を選択します。

    保存したイメージは、Mudbox またはその他の 3D アプリケーションで法線マップとして適用できます。

非フォトリアリスティック フィルタを使用する

[非フォトリアリスティック]効果によって、シーン内のオブジェクトに手描きのスケッチ風の外観が与えられます。このフィルタは、コンセプトに基づいて開発されていることを示すようにスカルプト結果を表示する場合に役立ちます。

  1. [ビューポート フィルタ]タブをクリックし、[非フォトリアリスティック]フィルタをオンにし、[非フォトリアリスティック]アイテム名の左にあるボックスをクリック(または名前自体をクリック)すると、目のアイコンが表示されます。
    注:ビューポート フィルタは表示内のすべてのアイテムに影響するため、グリッドオをオフにすることもできます([表示] > [グリッド])。
  2. [非フォトリアリスティック]の名前をクリックして、[非フォトリアリスティック]のプロパティを表示します。

    [プロパティ]ウィンドウにプロパティが表示されます。

    ヒント:

    シェーディング マテリアルとトーンマッパーのプロパティを調整して、非フォトリアリスティック フィルタを使用する場合の面白い効果を変更することができます。

  3. ノイズのプロパティを調整して、塗り潰しとストロークの効果を変更します。プロパティの詳細については、「非フォトリアリスティック フィルタのプロパティ」を参照してください。
  4. [3D ビュー]のイメージを保存するには、[レンダリング] > [スクリーン イメージを保存]を選択します。

関連トピック

トーンマッパー フィルタのプロパティ

被写界深度フィルタのプロパティ

キャビティ アンビエント オクルージョン フィルタのプロパティ

アンビエント オクルージョン フィルタのプロパティ

スクリーン距離フィルタのプロパティ

法線マップ フィルタのプロパティ

非フォトリアリスティック フィルタのプロパティ