Mudbox のペイント ツールを使用して、高解像度の 3D モデルにデジタル ペイントを適用することができます。ペイント ブラシを選択して、ペイントするレイヤを作成し、[3D ビュー]でモデルをペイントします。
Mudbox でモデルにペイントするときは、1 つまたは複数の 2D ビットマップ イメージを作成して、ベースとなるシェーディング マテリアルの上に配置します。3D モデルにペイントされたイメージの正確な配置は、そのモデルの UV テクスチャ座標(UV)の場所に基づいて行われ、そのイメージ配置プロセスはマッピングと呼ばれます。UV マッピングでは、3D モデルのサーフェスに対してペイントする 2D イメージ上のピクセルの場所を関連付けます。
モデルが UV を備えているかどうかを判別するには、[UV ビュー]に切り替えます。[UV ビュー]は、ペイント済みのイメージが UV テクスチャ座標を基準にしてどのように表示されるのか評価する場合にも役立ちます。
Mudbox でモデルにペイントする場合、そのペイントはペイント レイヤに適用されます。ペイント レイヤでは、ペイントするときに、作成する 2D ビットマップ イメージを記録することができます。レイヤは透明なアセテートに似ていて、レイヤと別のレイヤとの間でペイントを分離することができます。「ペイント レイヤの概要」を参照してください。
ペイントしたビットマップ イメージは、Mudbox ファイル(.mud)とともに、.mud ファイルと同じ場所にある個別のサブフォルダに自動で保存されます。このイメージ ファイルは、mental ray や RenderMan など他の 3D レンダリング アプリケーションで使用できます。
デフォルトでは、レイヤごとに 2 つのイメージが保存されます。それぞれ、マテリアルのバックグラウンド カラーを表すバックグラウンド イメージと、ペイントした情報が含まれているイメージです。
または、選択したレイヤを書き出して、ペイント済みのイメージを Mudbox でサポートされるイメージ形式で保存することができます。「イメージのファイル形式」を参照してください。
また、「作業を保存または書き出す」も参照してください。
イメージの解像度(水平軸と垂直軸の両方におけるピクセル数)は、ペイント レイヤに作成するイメージの詳細と定義を決める際の鍵となりますが、特定のプロダクション パイプラインやファイル出力の要件によっては、ペイント レイヤのカラー ビット深度も考慮すべき重要な要素となります。
カラー ビット深度は、イメージに表示できるカラーの数を指します。ビット深度が高いほど(16 ビットまたは 32 ビット)、イメージを表す際に使用できるカラー パレットが大きくなります。これにより、低いビット深度(8 ビット)のイメージに比べて、より豊富な(より微妙な)シェーディングの範囲を表すことができます。
カラー ビット深度が高いイメージは、低いビット深度のイメージに比べて、イメージの明るさ、カラー、コントラストを調整できる能力という点で、編集時のイメージの特性の保持に優れています。これは特にプロダクション環境で作業していて、イメージの基準が設計方針の変更する必要がある場合に役立ちます。
チャネルあたり 8 ビットのペイント レイヤと比べて、ペイント レイヤのビット深度が高い場合(16 ビット浮動小数点)では、強度が非常に低いブラシでペイントしたほうがよい結果が生まれます。
サポートされているファイル形式とビット深度のリストについては、「ペイントのファイル形式」を参照してください。