レイヤを、一区切りのアニメーションを格納して整理するためのフォルダと考えてください。このようにレイヤをフォルダのように使用して、アニメーションのバリエーションを比較することができます。
注:レイヤの名前を変更する際には、Autodesk Maya をはじめ、アニメーションを別のソフトウェアに書き出する予定であれば、名前にスペースを含めないでください。
レイヤを使用してアニメーションのバリエーションを比較する:
- レイヤを 1 つ作成して、名前を「Folder1」に変更します。
- このレイヤをアニメーション レイヤ エディタで右クリックし、コンテキスト メニューから Layer Mode Override を選択します(アニメーション レイヤを作成する も参照してください)。
Override モードのレイヤは、レイヤ名が太字で表示されます。
新しく作成したレイヤを Override モードに設定すると、既定で Passthrough オプションがオンになり、レイヤは実質的には Override-Passthrough モードに設定されます。
- レイヤをもう 1 つ作成して、名前を「Folder2_Layer1」に変更します。このレイヤは既定で Additive モードに設定されます。
- Folder2_Layer1 を Folder1 レイヤ上にドラッグします。
レイヤ階層が作成され、Folder2_Layer1 が Folder1 の子になります(レイヤをペアレント化/ペアレント化解除する も参照してください)。
- Folder2_Layer1 を選択し、オブジェクトをアニメートします。詳細は、「アニメーション レイヤ上でオブジェクトにキーフレームを設定する」を参照してください。
- 手順 3 ~ 5 を繰り返して、Folder1 の子レイヤを必要な数だけ作成し、アニメートします。
- 手順 1 ~ 6 を繰り返して、「フォルダ」として使用するレイヤをもう 1 つセットアップします。この 2 つ目の Override モード レイヤに「Folder2」という名前を付け、Additive モードの子レイヤには「Folder2_Layer1」、「Folder2_Layer2」といった具合に名前を付けます。
これで、アニメーション レイヤ スタックに 2 つの兄弟レイヤ階層、Folder1 と Folder2 が作成されました。
- アニメーションを再生します。
Folder2 のレイヤ階層で作成したアニメーションのみが再生されることに注目してください。親レイヤの Folder1 と Folder2 はどちらも Override モードに設定されているため、スタックで上にある Folder2 のアニメーションが
Folder1 のアニメーションをオーバーライドします。
- Folder1 のアニメーションを再生して Folder2 のアニメーションと比較するには、Folder1 レイヤの Solo ボタンをクリックしてから、アニメーションを再生します。
Folder1 をソロ化すると、Folder2 レイヤとその子レイヤが自動的にミュートされ、Folder1 のアニメーションだけがシーンで再生されます。