アニメーション レイヤを使用すれば、オリジナルのアニメーションを上書きすることなく、アニメーションの動きを加減するなど、アニメーションを気軽に編集できます。
たとえば、いったんアニメーションのラフ シーケンスで承認を得た後で、アニメーションに細かな仕上げを加える必要があるとします。その場合は、アニメーション レイヤを使用して、承認済みのアニメーションを編集できないようにロックした状態で保持しながら、別のレイヤでディテールを加えていきます。
以下の手順は、アニメーション レイヤを使用してアニメーションを修正する場合の一般的なワークフローです。
アニメーションを修正するには:
- アニメーションとアセットが保存されているシーンをロードします。このアニメーションは BaseAnimation レイヤに含められます。
- アニメーション レイヤ エディタで AnimLayer1 (シーンに既定で作成される空のレイヤ)を選択するか、新しいレイヤを作成します。
新しく作成したレイヤは、BaseAnimation レイヤの上に表示されます。
- Key Controls でキーイング モードを選択し、アニメートするプロパティを選択します。
たとえば、オブジェクトの Translation プロパティのみを修正したい場合は、Key Controls ウィンドウで T キーイング モードを選択します。
- シーンで、アニメーションを修正したいオブジェクトを選択します。
オリジナルのアニメーションがマルチレイヤ化されていない場合は、アニメーション レイヤ エディタで BaseAnimation レイヤを選択すると、Transport Controls にアニメーションのキーフレームが表示されます。
- キーフレームを設定したいレイヤを選択します。
注:既定では、レイヤは Additive モードに設定されます。レイヤ モードによって、各レイヤ上に設定されたキーフレームがどのように BaseAnimation レイヤのオリジナルのアニメーションに作用するかが違ってきます。この時点でレイヤ モードを選択することもできますが、後で変更してもかまいません。「
アニメーション レイヤのモード」を参照してください。
- 通常どおりにオブジェクトをアニメートします。「オブジェクトをアニメートする」を参照してください。
キーフレームを設定すると、アニメーション レイヤ上に新たなキーフレームが設定されます。
- 必要に応じてレイヤ モードを変更しながら、アニメーションを完成させます。「アニメーション レイヤのモード」を参照してください。
- シーンで最終的なアニメーションを再生して、レイヤでのアニメーションの修正結果を確認します。
- アニメーション レイヤ コントロールを使用して(たとえば、レイヤの Mute ボタンを切り替えて)、修正前と修正後のアニメーションを比較します。「アニメーション レイヤをミュート、ソロ化、ロックする」を参照してください。
- (オプション)アニメーションを思いどおりに修正できたら、レイヤ構造のアニメーションと BaseAnimation レイヤのオリジナルのアニメーションをマージして、結果を保存します。「アニメーション レイヤをマージする」および「アニメーション レイヤを保存、書き出する」を参照してください。