MotionBuilder では、さまざまな方法でスクリプトを実行できます。スクリプトを実行するには、次のいずれかの方法を使用します。
コマンドラインから MotionBuilder を起動する場合(motionbuilder.exe)、各種起動オプションを指定できます。コマンドラインから MotionBuilder を実行すると、パイプラインの最適化と特定のタスクの自動化を非常に効率的に行うことができます。
次の表に MotionBuilder の起動フラグを示します。
コマンドラインの引数 | 説明 |
---|---|
-console | OR SDK の FBTrace によって使用される出力ウィンドウを開きます。このウィンドウには適切な stdout/err ストリームが出力されます。このコンソール出力ウィンドウを Python 出力に使用する場合は、-verbosePython フラグも指定する必要があります。 |
-g [幅] [高さ] | MotionBuilder のウィンドウ サイズをユーザが指定した値に設定します。既定値は画面サイズと同じです。 |
-S | MotionBuilder をフル スクリーン モードで起動します。これは、Viewer 内で Display > Full Screen を選択するのと同じです。Full Screen モードを終了するには、Altキーを押しながら Enterキーを押します。 |
-suspendMessages | すべての警告とダイアログを無効にします。このフラグは、スクリプトがダイアログによって中断されないように、自動的に警告とダイアログを無効にするのに便利です。既定では、すべての警告とダイアログが表示されます。 |
-T[UI 名] | MotionBuilder が登録したツールから名前が一致するツールを探し、一致するツールが見つかった場合には、そのツールをアクティブにします。このフラグのパラメータは、大文字と小文字を区別します。他のフラグとは異なり、フラグ名と UI 名のパラメータの間にスペースがないことに注意してください。 |
-verbosePython | すべての Python メッセージを適切な stdout/err ストリームに出力します。コンソール フラグを使用して、Python からの出力メッセージをアクティブなウィンドウと Python Editor に出力します。OR SDK を使用している場合、これは FBTrace 出力の出力先と同じです。既定では、Python からの出力を Python Editor にのみ出力し、stdout/err には出力しません。 |
MotionBuilder を実行するたびに、非効率なコマンドラインを使用するのではなく、毎回必ずフラグを実行することがわかっている場合は、MotionBuilder アプリケーション用の Windows ショートカットを編集して任意のフラグのパラメータを含めます。こうすることで、アプリケーションのアイコンをダブル クリックするとフラグが実行されるようになります。これは -console フラグに使用すると便利です。以下に例を示します。
コマンドラインの引数 | 説明 |
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motionbuilder.exe mia_blue.fbx | MotionBuilder 起動時にファイル mia_blue.fbx を開きます。 |
motionbuilder.exe -S mia_blue.fbx | MotionBuilder をフル スクリーンで起動し、シーン mia_blue.fbx を開きます。 |
motionbuilder.exe -suspendMessages testScript.py | 起動時にスクリプト testScript.py を起動し、スクリプトが生成するすべてのメッセージ ボックスが表示されないようにします。 |
motionbuilder.exe -console -verbosePython Script.py | スクリプト Script.py を起動し、出力をコンソール出力ウィンドウに送信します。 |
motionbuilder.exe -g 500 500 -S mia_blue.fbx | 全画面表示モードを 500 × 500 に指定し、シーン mia_blue.fbx を開きます。 |
motionbuilder.exe -TAudio | 起動時に Samples¥tools¥ ディレクトリの toolaudio フォルダからツール Audio を起動します(先にコンパイルする必要があります)。 |
motionbuilder.exe -console "-TPython Editor" mia_blue.fbx | ツール Python Editor とコンソールを起動し、シーン mia_blue.fbx を開きます。 |