選択項目に対しさまざまな操作を実行して、無関係で無効なポリゴン ジオメトリを特定し除去します。
このセクションでは、ポリゴン ジオメトリのクリーンアップに関する全般的なオプションを設定します。クリーンアップ(Cleanup)機能では、指定した基準に一致するポリゴンを特定したり、指定した基準に一致しないポリゴンを自動的に除去または修正したりすることができます。
一部のポリゴン編集操作を使用してポリゴン メッシュを修正すると、不適切なアトリビュートを持つポリゴン フェースが生成されることがあります。たとえば、4 辺のフェース、5 辺以上のフェース、凹型フェース、穴のあるフェース、非平面フェースなどです。これらのオプションを使用すると、不適切なフェースをテッセレーション(三角化)することにより、こうした問題をクリーンアップすることができます。
次の図に、ポリゴン ジオメトリの編集後、発生する可能性のあるフェースの問題を示します。
クリーンアップ操作時に除去するジオメトリと、ジオメトリを除去する許容値を指定します。除去できるジオメトリは以下のとおりです。
ラミナ フェース(Lamina faces)は、そのすべてのエッジを共有しています。ラミナ フェース(Lamina Faces)を選択して除去する場合、Maya は、すべてのエッジを共有するフェースを除去します。このタイプのフェースを除去すると、特にモデルをゲーム コンソールに書き出す場合に、不必要に処理時間をかけることがなくなります。
たとえば、複製したフェースの分離(Separate Duplicate Faces)オプションをオフにした状態でメッシュの編集 > フェースの複製(Edit Mesh > Duplicate Face)を実行したとします。相互に重なった 2 つのフェースが作成されます。この 2 つのフェースの頂点を後でマージすると、同じエッジを共有することになります。ラミナ フェース(Lamina faces)をオンにしてクリーンアップ(Cleanup)を使用すると、余分なフェースを除去できます。
非多様体ジオメトリ(Nonmanifold geometry)
このオプションをオンに設定すると、非多様体ジオメトリがクリーンアップされます。次のいずれかのオプションを選択して、クリーンアップ後の法線の結果を制御します。非多様体ジオメトリの詳細については、2 多様ポリゴン ジオメトリと非多様ポリゴン ジオメトリを参照してください。
これは、メッシュ上で累積的に複数のクリーンアップ操作を実行するようにクリーンアップ(Cleanup) オプションを設定すると発生する可能性があります。
こうした状況が起こり得る場合は、クリーンアップ(Cleanup)機能を複数回実行し、最後に実行するときのみ、ジオメトリの除去(Remove Geometry)の非多様ジオメトリの除去(Remove Non-Manifold Geometry)オプションをオンにすることをお勧めします。
ジオメトリ領域ゼロのフェース(Faces with zero geometry area)
ジオメトリ領域がゼロのフェース(たとえば、ジオメトリ領域が 0 ~ 0.0001 のフェース)を除去する場合、フェースは頂点をマージすることにより除去されます。長さ許容値を指定して、エッジの頂点がマージされるように設定すれば、定義した許容値内の領域のフェースを確実に除去することができます。ただし、許容値以下のフェースを除去するとき以外はエッジを除去したくない場合は、エッジ除去の許容値を指定した後でゼロ長のエッジをオフにします。