Maya 向けの ICE 相互運用性

Maya 向けの ICE 相互運用性により、Maya と Softimage の間で ICE エフェクトデータをやりとりすることができます。これにより、ICE (Interactive Creative Environment)ノードをベースにしたデータフロー構造を活用し、ポイントクラウドの火、シミュレーションしたジオメトリデフォメーションといったさまざまな Maya のシーン用のエフェクトを作成できます。

Maya とその他の Autodesk アプリケーションの間でのデータのやり取りの詳細については、Autodesk アプリケーションにオブジェクトを送信するを参照してください。ICE シミュレーションの詳細については、Softimage Wiki:http://softimage.wiki.softimage.com/index.php?title=Interoperability_with_Maya を参照してください。

シーンオブジェクトを送信する

シーンデータは、Maya と Softimage のどちらで生成した場合でも相互に交換できます。ポリゴンメッシュ、カーブ、カメラ、ライトなどのオブジェクトは、Maya と Softimage のどちらでも作成することができ、相互に交換できます。

たとえば、Maya の以下のものを Softimage に送信できます。

ICE でパーティクルエフェクトの制御に使用するオブジェクト。これには、サーフェスエミッタで使用するジオメトリ、衝突オブジェクト、ゴールオブジェクト、パーティクルをフローさせるカーブなどがあります。
ICE を使用してデフォームするジオメトリと、そのデフォメーションの制御に使用するオブジェクト。

Softimage から Maya にデータを戻すとき、以下が送信されます。

ICE パーティクルエフェクト 1 つにつき nCache 1 つ。Maya では nParticle オブジェクトを作成し、nCache から読み込むように設定されます。この nParticle オブジェクトには、ICE エフェクトに由来する名前がつきます。
マテリアルで構成されたシェーディングネットワークと ParticleSamplerInfo ノードも作成されます。このシェーディングネットワークを使用すると、クラウド(Cloud)またはメタボールサーフェス(Blobby Surface) のパーティクルのレﾝダータイプ(Particle Render Type)として ICE エフェクトを Maya でレンダーできます。

注:シーンを送信しても、Maya ではパーティクルエミッタノードは作成されません。つまり、パーティクルの放出に関連する設定や更新はすべて Softimage で行う必要があります。

ICE ツリーでデフォームして Maya から送信された各オブジェクトのジオメトリキャッシュ。Maya では、ジオメトリキャッシュは自動的に適用されます。

詳細については、Softimage 用に Maya シーンを準備するを参照してください。

サポートされている nParticle アトリビュート

次の表は、Softimage から nCache に含めることができる nParticle アトリビュートと、それに対応する ICE アトリビュートをまとめたものです。

必須アトリビュート

Maya	Softimage
position	PointPosition
id	ID
rgbpp	Color (RGB チャネル)
opacityPP	Color (Alpha チャネル)
半径 PP	サイズ(Size)
質量(Mass)	質量(Mass)
count	NbPoints

オプションアトリビュート

Maya	Softimage
速度	PointVelocity
birthTime (CurrentTime と Age in Softimage の差)	存在時間(Age)
PP ライフスパン	AgeLimit
rotationPP	向き(Orientation)
angularVelocityPP	AngularVelocity

エフェクトキャッシュに含めるオプションのアトリビュートは選択できます。これを実行するには、Softimage でファイル > Maya へ送信 > 設定(File > Send to Maya > Preferences )を選択します。詳細については、Softimage Wiki:http://softimage.wiki.softimage.com/index.php?title=Interoperability_with_Maya を参照してください。