プロキシ リファレンスを使用すると、プロキシ セット内で以前に構成されたシーンの他のファイルを代用することができます。プロキシ セットに 1 つまたは複数の対応するプロキシ リファレンスを追加するには、ファイル リファレンスが存在している必要があります。一般的なプロキシ ワークフローの例を次に示します。
たとえば、作りこまれた細部を含むシーンの場合は、シンプルで簡略化されたコピーを作成できます。このコピーは同一の命名構造、同一のコンテンツですが、オブジェクトが簡略化されています。したがって、Scene_HiRes.ma という高解像度バージョン、Scene_MedRes.ma という中解像度バージョン、Scene_LowRes.ma という低解像度バージョンの 3 種類のシーンがあります。
この例では、プロキシとして Scene_MedRes.ma ファイルを追加するときに、必ず MedRes という名前のプロキシ タグを適用します。
リファレンス エディタ内の複数のファイル リファレンスを選択することで、シーン内の複数のプロキシ リファレンスを同時にロードまたはアンロードできます。次に適切なプロキシ タグ名を選択します(プロキシ タグ名が一貫していることが前提となります)。
次の例では、リファレンス エディタ(Reference Editor)を使用したプロキシ リファレンスの追加、固有のタグによる識別、シーンへのロード方法について説明します。
シーンには木のモデルを含むシーンへのファイル リファレンスがあります。参照する木は単純なプロキシ リファレンスで代用されます。
ファイル ブラウザが開き、現在の既定のプロジェクトのシーン ディレクトリ(またはファイルを参照するときにファイル ブラウザが最後にアクセスしたディレクトリ)が表示されます。
プロキシ セットの使用可能なプロキシ リストにこのプロキシ ファイルが追加され、loRes プロキシ タグが適用されます。これはリファレンス エディタではアイコンで示されます。このプロキシ ファイルはロードされるまではシーンに表示されません。
Maya は、treeSimple プロキシ リファレンス(loRes タグが付加されています)をシーンにロードして、ファイル リファレンスを更新します。